うーん。。。
「名人による日本の伝統芸能-長唄-」
というCDに目が止まりました。
名人って誰???
芳村伊四郎。。。
今も同じ名前の人がいらっしゃるけれど、その人のCDかしら?
お囃子は・・・
うーん、あんまり聞いた事ない人ばかり。。。
うーん、「堅田喜十郎」・・・どこかで聞いた事のある名前。でも、今はそんな人いないように思うのですが、誰だろう???
なんか、とっても不思議なものに出合った感じです。
いえいえ、この堅田喜十郎氏というのは、亡くなった師匠の御父様のお名前なんです。
亡くなった師匠は、今生きていらっしゃれば去年の十二月で七十歳です。その方の御父様ですからずっと昔の方です。
まさかそんな昔の方と今活躍されている方がCDを出すわけがないよなぁ。。。
待てよ、九世と書いてある。。。
私の知っている伊四郎氏というのは何世だったかしら???
家に帰って調べてみよう。
それにしても。。。亡くなった師匠の御父様の名前をどなたが襲名したのかしら。。。
こんなもやもや気分で家路に。。。
家に帰って母に話したら
「それは、七世芳村伊十郎の事じゃない?」
七世芳村伊十郎という方は、戦前から活躍。長唄のレコードというとこの方だったと言う位に、長唄と言えば「伊十郎」という代名詞になるような売れっ子スターです。
この方の幼名は「伊四郎」。。。
という事は、「喜十郎」というのは亡くなった師匠の御父様だ。
確認の為にネット検索。
やっぱり、九世芳村伊四郎は七世芳村伊十郎氏の事でした。
ついでに、堅田喜十郎を検索。
やっぱり師匠の御父様のようです。
亡くなった師匠から、修行時代のお話やお仲間の若かりし頃のお話を良く伺ったものです。けれど、御父様のお話は伺った事がありません。
・・・
ずっと以前に開催した御父様の追悼演奏会のプログラムを見せていただいた事があって、そのプログラムでお写真を拝見した事があるようなないような。。。
怖い怖い師匠でしたけれど、舞台姿はとても素敵でした。
その師匠の御父様ですから、どんな方なんだろう?
芸風はどんなんだろう?
やっぱり、亡くなった師匠に似ているのかな?(変な言い方。似ているのは亡くなった師匠の方ですよね)
なんか、すごっく興味を持ってしまいました。
という事で、さっそくネットでそのCDを検索して購入しました。
CD到着が楽しみです。
この伊四郎氏が伊十郎になられてから、いっぱいレコーディングしたものがあって、うちにも「伊十郎全集」の一部ですが、ばら売りで母が買い集めたものが沢山あります。
現在の師匠の御父様も、この全集で多くお囃子を担当されています。
聴いていると師匠が打っているかと思うくらいに声とか、聴いている感じが良く似ています。
こちらの御父様は、子どもの頃に実物を拝見した事があるらしいです。
・・・良く覚えていないけれど、昔のプログラムを見るとお名前がありました。
でもね、亡くなった師匠が、今の師匠の御父様のお話を良くなさっていて、太鼓の打ち方を真似て見せて下さったりした事があります。
その打ち方を見て「その人見た事あるなぁ」と思いました。
亡くなった師匠は流派は違っていましたが、今の師匠の御父様を尊敬なさっていたみたいです。よくお話されていたものね。
私が、今の師匠にお囃子を習うと決心したのは、その事もあったからだと思います。
すごっくお名前に親しみがあったのですよね。
もちろん、師匠の事を以前から舞台で拝見していたし、ただお名前に親しみがあったからだけではありませんが。
今日は思いがけない出会いがあって、色々過去の思い出が蘇ってきました。

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