夜勤明けでのお稽古は慣れっこなのですが、今日ほどグッタリな日も珍しい。
バタバタとした夜勤ではなかったのですが、内容が濃いと言うか、とにかく体力消耗の夜勤でした。
普通だったら、家に帰ってグッスリなのに・・・今日はお稽古。
でも、駄目だった。
とにかく、帰ったら横になりたくて、一時間くらいウトウトして、それからちょっと忙しく準備して、お稽古に行った。
本当はね。横になっちゃうと余計にだるくなっちゃって駄目なんですよ。
夜勤明けというのは、体内時計に反した活動なので、アドレナリン分泌たっぷりで非常にテンション高い。そのままを維持してお出かけするのが一番なのです。
けれど、どうにも横にならずにいられなかった。
今日のお稽古は、太鼓も小鼓も上げ浚いでした。
でもね、このグッタリ状態の為にイージーミス連発。頭の中の混線多数。
まだまだ、曲が身に付いていない証拠です。もし、身に付いていたのなら、無意識の状態でも変なミスはしないものですものね。
・・・と稽古不足を反省です。
太鼓というのは、本当に難しいですね。太鼓を始めて大分になりますが、まだ付け撥が上手にできません。付け撥は文字通り、打つのではなく付けるのですがね。。。どうしても小さく打ってしまうのです。
細撥。これは楽しい。しかし・・・江戸前過ぎのよう。
江戸前すぎ・・・つまりベランメイになっていて、聞いた感じが上品ではないのですね。
長唄の細撥である事を忘れちゃいけないなぁ。
さて、雨は未だ上がらず。しかし、太鼓の曲も小鼓の曲も、次回から新曲に入ります。
太鼓は『浅妻船』・・・フナマンの曲か・・・
以前、役者としての仕事で、このフナマンの役をした事がある。
何故、フナマンと呼ぶのか今ひとつ疑問ですが、夜鷹とかその手の春を売る商売の女性の事です。
「フナマンは夜鷹よりも下品な商売なんだよ」っと・・・スタッフの誰かが教えてくれたなぁ。
同じ、春を売る商売でも、昔は格があったらしい。トップは、公娼・・・いわゆる、吉原とか島原とか、そういったところのおいらんです。そして、一番格下なのが、このフナマンとか、この手の娼婦なのだそうです。同じ春を売る商売でも、この格というのは役作りで非常に大切なところです。
しかし、舞踊で『浅妻船』みていますが、とてもフナマンの主人公の踊りには見えません。
訳ありなのでしょうね。。。きっと。
例えば、『八島落官女』ではないですが、とっても身分の高い立場だったのに、戦乱などによってどん底人生。こんな感じなのでしょうかね。
まだ、お勉強前なので良く分かりません。
小鼓は『藤娘』。嬉しいな♪
私は“藤音頭”のあの穏やかな旋律大好きです。
小鼓・・・太鼓の方が楽しそう・・・
いやいや、一つの楽器を通して、他のパートの勉強をするのも、お囃子のお勉強です。
明日から、頭切り替え。頑張ります♪