何故か、来月の太鼓のお稽古は『傾城道成寺』。
この曲・・・非常に古い。とにかく古い。
道成寺ものというと、長唄では『京鹿子娘道成寺』とか『紀州道成寺』が思い浮かぶ。
私の調べた範囲で長唄としては最古の道成寺がこの『傾城道成寺』。1731年(享保十六年)江戸中村座にて初代瀬川菊之丞が初演したもの。作曲は・・・古すぎてよく分からないですが、ある長唄関係の方のブログに当時の囃子頭が七世杵屋喜三郎と言われているが、それは建前で、実は坂田兵四郎という人らしいです。
『道成寺』というと、鐘の中から出てくるのは大蛇のはずなのですが、この舞踊は綺麗な傾城が出てくるんですね。そんなアイディアが受けて江戸で大ヒットしたのだそうです。
ところで、「長歌」から「長唄」に・・・この曲の誕生によって今のような長唄が確立されたのたそうで。長唄史において貴重な曲なのだそうです。へえ~♪
ところで、
この時代の道成寺ものは、主人公は傾城というのが基本だったようです。
1749年に中村座において中村粂太郎が初演した『一奏現在道成寺』にて、初めて白拍子が登場したとか。
それから三年後に『京鹿子娘道成寺』が中村富十郎によって初演されるんですよね。この曲の主人公ももちろん白拍子です。
とっても難しそうな曲なんですが、
がんばります^^