屋敷娘 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

八犬伝が終わって、次の課題の選曲。

本当にムシムシでバテバテなのに、『竹生島』に『八犬伝』と熱い系の曲二曲は日々の稽古で何か辛いものがあった。仕事でヘロヘロになって帰宅して、でも「稽古しなくちゃ」と重いお尻を持ち上げて稽古場にという日々。まあ、稽古を始めちゃえばなんの事もないのですが、ついつい気合を入れて稽古してしまうので、身体の芯までゲッソリバテバテ状態。やっぱり、一曲は気合を入れなくても良い曲がいいな。
・・・もうやっちゃったけれど、『神田祭』とか『菖蒲浴衣』とか・・・風流なもの。やっていて涼しいものがいいなぁ。『勧進帳』とか『紀州道成寺』のような重い曲はこの季節には似合わない。
という事で「夏なので軽くて涼しいのがいい」と師匠にリクエスト。
でも、なぜか師匠には「可愛くて簡単なの」に聞こえちゃったらしい。なんか、可愛いのも暑苦しい気がするけれど、まあいいか・・・。
で、出た曲が『屋敷娘』。
えっ、常磐津???
『屋敷娘』は良く舞踊会に出ますけれど、だいたい常磐津の『屋敷娘』。長唄に同じものがあったとはびっくりです。
軽く調べて見ると変化もので常磐津と長唄の掛け合いだったようですね。まあ、今はどっちかで・・・なんでしょうね。

ちょっとノーマルだけれどお稽古の曲としてはあまりノーマルてない曲のようで、師匠も「言ったものの」という感じで次回の課題として『屋敷娘』というのは未定。でも、一応どんな曲かチョロット鑑賞。
うーん・・・イメージ的に『手習い子』とか『新鹿の子』とかそんな感じ。ちなみに『新鹿の子』は娘道成寺と屋敷娘を足して二で割った曲なのでイメージが似ていて当然。確かに可愛い。が、簡単ではない。
『屋敷娘』は武家の屋敷に行儀見習いで奥女中として上がっている娘が、久々のお休みで宿下がりする風景を描いた曲。なんとなくこの手の曲は春なんですが、この曲は秋らしい。秋なのに胡蝶みたいなのがあるけれど、深くは考えない。女の子=蝶よ花よですから。久々の宿下がりで浮かれて気分を描いているのかも知れないしね。。。(深く勉強していないので分からない)

さて、次回のお稽古でこの曲が課題になりますかね。ちょっと不明。
「軽くて涼しい」とは違いますが、けっこう楽しいかもです。