夢 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

私は子供の頃から変な子だった。
子供が好きなテレビ番組より、NHK教育テレビでやっている邦楽関係の番組を観るのが好きでした。今は本当に番組数が少なくなっていますが、昔の印象では文楽とか能とか歌舞伎とか色々やっていたように記憶している。

六歳頃の大きくなったらなりたいものは、やっぱり変な奴だった。
ある日、「大きくなったら人形使いになりたい」そう私は母に言ったそうです。母は、「そうかい、そうかい」と知り合いの人形劇団をやっている人に頼んで、舞台裏を見に連れて行ってくれたことがある。でも、私は不満そうに「これじゃない」と母に言ったそうです。
そう私がなりたかった人形使いとは、操り人形とかそういうのじゃなかったんです。私がなりたかったのは「文楽」の人形使い。テレビでいつも観ていてすごっく憧れていたんですよね。
でも、文楽って男社会で女性の入れない世界。
当時、「母からあれは男の人じゃなくちゃ成れないのよ」と言われ大変落胆したのを覚えています。

その後、あれに成りたい、これに成りたいと様々な夢を持ちました。けっこうこの夢の中で性差の為に諦めたものがけっこうあります。
結局、行き着いたのが「ナース」。やっと女の子の夢らしい商売に辿り着いたのはいい加減大人になってからでした。

そうだ、最近文楽を観に行っていないな。歌舞伎とは違うなんか人形ならではの凄みを感じます。文楽と歌舞伎、どちらかのチケットがあったら私は文楽に行っちゃうかな?!ああ、でも役者によっては歌舞伎に行っちゃうかな?
まだ一度も観ていなくて観たいのは、「壇浦兜軍記」…阿古屋のお話です。玉様の阿古屋も素敵ですけれど、文楽の阿古屋も綺麗だよね。人形って不思議。能面もそうだけれど角度によって色々表情が変わるのよね。
ああ…文楽を観たいな。