大好きな演奏家さんもご出演だし、師匠もご出演だったので、観に行きたいなぁと思っていたのですが・・・チケットがね・・・
しかし、念ずれば叶う♪
チケットを下さった知人には心より感謝です。
さて、杵屋会は杵屋宗家の演奏会です。
有名な杵屋六左衛門の流派ですね^^
『風流船揃』
『寒行雪見姿(まかしょ)』
『安宅の松』
『賤機帯』
『新曲浦島』
『八島落官女の業(官女)』
『二人椀久』
と七曲のプログラムでした。
長唄というのは、職分でいうと男性の世界なのですが、どこの流派も女性が多いですね。
最初のプログラムの『風流船揃』は数え間違いでなければ、総数七十二名の圧巻の演奏でした。
女性ばかり・・・
宝塚のようだった♪♪♪
しかし、こういった粋な曲を大勢というのは、曲の良さが・・・と思いつつ。
伝統芸能というのは、次世代へと伝えていく芸能ですね。
本日の『新曲浦島』はまさに「伝統は次世代に続く」が如くの番組でした。
タテ唄は、宗家お家元の喜三郎氏のご子息の直吉氏。タテ三味線は喜三郎氏の弟さんの寒玉氏のご子息の勘五郎氏。そして、ワキと三枚目の三味線は勘五郎氏のご子息のお二人でした。
まだ、あどけなさが残る若者二人。前途洋々ですね。
まだまだ、若さ溢れていますが、きっと私がお婆さんになる頃はお二人ともいい味を出してくれるようになるんだろうなぁ。先々が楽しみです。
さて、最後の演目の『二人椀久』は最高に楽しかったです。
喜三郎&寒玉のコンビ。
観れそうで、なかなか観れない・・・。きっと、私にとっては貴重な演奏を聴いている気がします。
眼光鋭く、厳しい表情で力強く粋な三味線を弾く寒玉氏。かなり味わい深いお年頃になられたのに、彼の持ち味は未だ健在。素晴らしいと思いました。
繊細・綺麗が主流となっている今の長唄三味線。
そうそう、鉛筆でいうとHみたいな繊細さが今流。寒玉氏は4Bという感じ。
Hみたいなものも嫌いではありませんが、情熱系の私はどちらかというと4Bの長唄が好きなのです。
クライマックスの玉。興奮でした。
国立劇場にいる事を忘れ、どこぞのライブハウスでロックを聴いている興奮ににています。
この玉を聴いただけで、本当に「今日は来てよかった♪」と思いました。
さて、お囃子も素敵でした。
『安宅の松』も『賤機帯』も『二人椀久』も小鼓の一調があって、小鼓の大好きな私にとっては非常に勉強になりました。
さて、今日はまたまたボリュームについて考えさせられました。
『まかしょ』も『賤機帯』も女流演奏家による演奏でした。どうしても、女性は非力なのでボリュームが小さくなります。国立のような広いキャパの劇場で、ボリュームの小さい演奏に対してお囃子をつけるというのは難しいなぁと思いました。
私のような素人の未熟者は、ボリュームを抑えると芸も小さくなってしまいます。
しかし、ボリュームを抑えても芸は大きくなんですよね。
ああ、私にとって課題です。
師匠の太鼓の演奏を観ながら、「そうだよね、そうだよね」と思いました。
私は師匠の打つ『賤機帯』の太鼓が大好きです。
ああ、どうしたらあのように打てるのでしょうか・・・・。目に焼き付けて、家に帰って真似っ子してみましたが・・・できない・・・
「ローマは一日にしてならず」ですが、私にあの美しい太鼓ができるようになるんですかね。

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