5月の末にNHKホールで開催されたものを、昨日教育テレビで放送していました。
実際の舞台を拝見したかったのですが、仕事の都合がつかなくて行くことができませんでした。
半能「石橋」
半能とは、長ーい能を良いとこ取りしたダイジェスト版という意味だそうです。ふーん、なるほど。。。一つお利口になりました。
お能のお囃子は本当に迫力があります。
長唄のお囃子はお能のお囃子に比べて綺麗というか、やっぱり音楽的要素が強いのですね。
「石橋」とか「連獅子」などは、この能の「石橋」がベースになって出来た長唄ですけれど、登場人物が多いせいか能の方が派手に感じちゃいました。
長唄・常磐津・義太夫と掛け合いの舞踊「新版酒餅合戦」
これは大変面白かったです。
酒と餅がどっちが上かという事で喧嘩になってそこに大根が仲裁に入るという舞踊なんですけれど、笑えちゃいました。
酒が長唄・餅が常磐津・大根が義太夫という役割分担で掛け合うのですが、とっても珍しく面白かったですよ。
お次は
新潟の古町の芸者さん・京都先斗町の芸妓さん・そして東京の舞踊家さん達の座敷踊りの披露で、とってもあでやかでした。やっぱり、芸者さんの踊りと舞踊家さんの踊りってちょっと違うのですよね。
なんで東京は舞踊家さんなんだろうと思いました。
赤坂・新橋・神楽坂・浅草・向島とまだ東京には沢山芸者さんがいるのに…。そこがちょこっと残念でした。
久々に神田福丸さんの歌声を聞きましたが、もう大分ご年配なのに変わらぬ美しい声で素敵でした。
さてさて、最後は歌舞伎の「船弁慶」でした。
主役を演じた歌舞伎役者の富十郎さん。「今回が舞い納め」と仰っていましたが、さすがですね。
とっても貴重な舞台を観せて頂きました。
船弁慶のお囃子いいですよね。
いつか「船弁慶」打ってみたいです。
なかなか、仕事を持っていると良い演奏会に行けなくて残念です。
うちの職場はとにかく東京の田舎に存在していますから、町の劇場に行き着くのが大変なんですよね。
だいたい、演奏会というと昼間とか、夜の会でも六時会場の六時半開演という感じで、うちは五時半までが仕事ですからなかなか難しいです。
いえいえ、場所によっては大丈夫なんですけれど、仕事で汗臭くなった姿で劇場なんて行きたくないのよね。
なんか、落ち着いて良い音楽を聴く精神状態じゃない感じがするのです。