アトピー性皮膚炎の次女に初めてフェイシャルリフレクソロジーを施術した時。
彼女の顔はカサカサに乾燥していました。発赤し、荒れた薄い皮膚。
ローズヒップオイルをつけてもつけても吸収していきます。
ディポジットを探すのに、左右の中指で彼女の顔の皮膚を押しのばす動作・・・・・。
ひび割れた皮膚を、施術する私の指で裂いてしまいそうでした。
施術で彼女の皮膚を傷つけないように、私はゆっくり、そして丁寧に、ちょくちょくオイルを追加して皮膚を保護しながら、彼女がアトピーとなった原因となる滞りを探しました。
必ず原因あっての症状なり病気です。
顔に集まった各臓器の反射区に対応する部分の神経線維が死んで結晶化し、その反射区に関わる臓器に滞りを生じさせ、病気をひきおこすのです。
痩せた彼女の身体には不釣合いなフェイスラインのむくみ。下顎から頸部にかけて浮腫があり、顎のラインが見えません。
私は指先に神経を集中させて顔を探り、胃が１番大きく、肺、三焦系といわれるホルモン系、小腸系にディポジットがあるのを確認しました。
３回目に彼女に施術した時、私は１０ケース・２０数回の施術を行っていましたが、１回目の施術時に「胃が最大。次が肺・・・」と感じ取ったディポジットは、同様に感じられました。
３回目の施術は彼女が家にやってきました。
暑いから私が行く、と言ったのですが、彼女は小１時間かけて、私のところまでやってきました。彼女はとても繊細で優しい子です。看護師の仕事の傍ら、なんとかして彼女には週１回施術をしようとする私に気を使っての行動です。
汗は皮膚症状を悪化させます、しかし頑固な彼女は「わたしが行く」と聞き入れませんでした・・・。
汗で皮膚症状が悪化するのは彼女を見ていて知っていたことでしたが、それはロネ先生の教科書にも書いてあり「おお！！」と講義中に小さな感動をしてしまいました。
暑さのためと、右腕から背中にかけての痛みがあるとのことでひどく辛そうでしたが、３回目の施術を始めてすぐ、私は彼女の顔に治癒の兆しを見つけたのです。
両頬の下部の皮膚が綺麗になっていたのです。
５００円玉くらいの大きさでしたが、明らかに皮膚がしっかりし、キメ細やかになっていたのです。
「ねぇ！見た？！ここ綺麗になってる！」
と私は狂喜乱舞しましたが、彼女の反応は薄く・・・・・。
仕方がありません。
すでに約１５年アトピーを患っているのです。
鏡など頻繁に見ることもないでしょう、見たくもないでしょう。
私だって同じ状況なら鏡に向かいたくない。私の施術に対しても、また一時的に良くなっているだけで、なにをしても本当に良くなるわけがないと思ってしまうでしょう。私が次女を治せるかもしれない術を見つけ、必死になってる姿を見て、優しい次女はとりあえずつきあってくれてるのかもしれません。
なんとなくそう感じとり、私は喜びを抑えながら、彼女に説明しました。
顔の頬の部分が最初と比べて比べ物にならないほど綺麗になっていること、顎から首のむくみがすっきりととれていること。
ローズヒップオイルも最初に数滴顔になじませるだけで済むほど全体的にしっとりとしてきています。
ひび割れていた皮膚のひびどおしがくっついてきていたのです。
必ず治る。
私は確信しました。
ロネ先生に症例としてどうしたらよいか伺ったとき、教わったとおりの施術を週１回のペースで確実に行うことで必ず良くなると言われました。患っている期間が長い分少し時間がかかるかもしれませんが必ず良くなります。その言葉を信じて施術を試して、たった３回目でした。
３回でこの効果が出る。
必ず治ります。
ロネ先生の確信を持った表情が、私にそう信じさせてくれました。
次女は相変わらず反応が薄いです・・・。期待した分、効果がないときの落胆は大きいでしょうし、何度もそんな思いをしてきた彼女ですから仕方ないのです。
でも関係ありません。私は週１回、彼女にセラピーを行っていくだけです。そしてお水をたくさん飲めと口うるさく言い続けるだけです。
もうすぐ４回目の施術です。好転反応は自然療法をさんざん試した次女のほうが覚悟があり、私のほうがビクビクしているところです。
こんなに良くなるのが早い分、好転反応は激しいかもしれません。
でもその後どうなるんだろう。
私には明るい光しか見えないのです
※本当は施術前、これが何回目と写真で経過をお見せできたら良かったのですが、彼女の気持ちを考慮し、撮影は控えております。ご了承くださいませ。