客観的観察を普通にしていると「冷たいヤツだ」と烙印を押されることもしばし・・・。と、前回の記事で書きました。
以前彼が急激な背部痛で崩れ落ちるようにうずくまりました。
顔面蒼白・冷汗。うめくように前かがみで座り込む彼。
さて、とっさにわたしは彼に2~3確認をとると、おもむろに携帯電話で知り合いのドクターに電話。
「先生、突然の左背部痛。これこれこういう感じなんだけど、既往に気胸もあってバースト(破裂)したことあるの。外科でいいかな?膵炎か気胸の疑い~」
「OKだと思うよ」
電話を切って、家の周囲の大学病院を3つ思い出す。。。入院になるおそれもある。。評判悪い○○は近いけど、ダメ。。。入院になったらここは看護体勢がひどい・・・。と、いろいろささっと考え、家から3駅ほど離れた大学病院の救急外来に直接電話。ちょうど時間が18時すぎだったと思います。一般診療は終わってる時間。
「3○歳男性、突然の左背部痛。呼吸はとりあえず問題ありませんが、既往で気胸あり。嘔気嘔吐ありませんが朝から下痢。レベルはクリアーです。診察していただけますか?15分ほどで伺えます。」
まだ現役でしたので、ほとんど申し送りに近い言い方で救外ナースに打診。「おまちください」と外科医に電話を変わられ、同じことを伝えると、「すぐ来て下さい。何分?」
「○○からタクシーで向かいます。15分以内で伺います。よろしくお願いします。」
電話を切って、保険証とビニール袋をタオルと上着片手に、少し痛みが治まった彼をひきずるようにして外に出て、タクシーを拾い、病院に向かいました。
時間外はスタッフも少なく、ちょうど急変でばたばたしていたので、ドクター一人が彼の診察へ・・・。なので自分の勤務先でもないのに、介助について、レントゲン・・採血点滴・・・。
とりあえず膵炎でもなく、肺に穴も開いておらず、明日日中整形受診、ということで無罪放免、点滴が終わったら帰りましょう。と、処置室のベッドに横たわる彼と2人になったとたん・・・・。
「おまえ、冷たすぎない?」
恨めしそうにわたしを見上げる彼。
「へ?」
ここまでこんなにスムーズに治療が受けられて、なんの不服がっ?!(・∀・`;)
「・・・・痛がってるのに心配もしないし、救急車も呼ばないし・・・・オレ、あんなに痛がってたのに・・・・」
「・・・あそこで救急車呼んでたら、確実に病院つくのに倍の時間かかったよ???」
「心配もしないでさぁ・・・・」
「え?じゃあなに?泣いて慌てて心配して、救急車呼んで背中でもさすってたらよかったの???」(・∀・`;)
「・・・冷たいよ・・・人が苦しんでるのにあんなに冷静に・・・・」
「普通に心配してましたけど????」( ̄ω ̄|||)
このほかにも腹痛で倒れた友人に似た対応をして同じようなことを言われたことがあります。あんなに苦しんでるときにそんなに冷静に・・・・冷たい・・・・って。いや、じゃあ泣いて心配して、もたもた意味もなく救急車を呼べば納得したんですかー?って感じで・・。(苦)
こっちにしてみれば冷静かつ的確な判断でも、人情感情的に見ると「冷たい冷酷なナース」となるらしいです・・・・。(;・∀・)
そりゃ本心では心配してますよ。心配だからこそ、頭も行動もフル回転して、最短でよりよい処置を受けられるようにしたつもりだったんですけど・・・。
冷たいって・・・・。orz
もう完全に職業病です。
冷静に観察しすぎて嫌がられたみたいですが・・・。
でも、冷たいといわれようが、それで大切な友人なり彼が助かるならわたしは本望ですっ!
・・・・でも冷たいって恨まれるのはちょっと切ないんです、やっぱり。。。(笑)