今日は日帰り出張があり、移動中に本が読めましたI
米澤穂信/王とサーカス

ネパールに観光記事を書くために取材に来た主人公が、
王族殺害事件に遭遇し、その混乱の中で別の殺人事件に巻き込まれるお話です。
こう書くと、まさにミステリーとしか言い様のない話なのですが、
読み進めている間は、後半3分の1になるまで、
混乱するネパールにおける外国人記者の役割とは何かを問い続ける
主人公の葛藤を描く文学作品かと思っていたくらいです。
でも、ミステリーだと分かると、ちゃんと前半でも伏線か沢山あって、
エンディングに至るまでに、きちんと伏線が回収されていて、
おお、すごい~の一言でした。
そして、メディアの役割についても考えさせられる深い内容で、
その意味でもおお、すごい~の一言だったのでした
