美術品の奥深さ | ふゆのブログ『日々のもろもろ』

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旦那&息子二人(7歳、3歳)との日々の出来事や成長記録を気の向くままに記録しています♪

こんにちは✨

梅雨に入り、傘を持ちながら読書するのが手間ですね~。

門井慶喜/注文の多い美術館



舌で美術品の真贋が分かるコンサルタントと、
芸大准教授で、知識と探究心はピカイチだけど、ヘタレで女難の主人公が
色々持ち込まれる「いわれのある」美術品の真の来歴を探るお話です。

シリーズものですが、これだけ読んでも問題ありません。

普段、綺麗だな、とか素敵、程度のお付き合いしかない
美術品ですが、彼らの蘊蓄を読んでいると、
美だけでない違う価値が見えてきて面白いです。

どんな作品でも、作者は何らかの意図を持って描いていて、
その意図には、主観のみならず、歴史や宗教などの背景が絡んでいるんだなぁと
実感しながら、楽しく読ませてもらいました。

シリーズが進むうちに段々、主人公がヘタレキャラ化していて、
コメディ要素が強くなっていくのも、通勤中読書にはありがたい点です。

この作者さんは、本や美術品、歴史についての博識ぶりを
自著のなかで蘊蓄として登場人物に語らせてくれるので、
読むのがいつも楽しみです。

次はどの分野かな~あひる