姉からまた悪い知らせが来た。


父のかかりつけ医からまた電話があり、

今後は医療処置の際に鎮静剤か眠剤を使うことの許可を求められたと。真顔


先月あたりから急速に認知症がすすみ、我慢ということがまるでできなくなった父は、最近では処置中にじっとしていられずにパニックになって動いてしまったり(危ない)暴言を吐くことが増えたそうだ。チーン


看護師さんは以前から先生に提案していたようで、仕方なく姉もOKを出したらしい。


本当に沢山の人に迷惑とお世話をかけている。


一人暮らしも限界と医療関係者数名から私も先日懇々と言われたが、私は同居は絶対にできない。するならば離婚になるからだ。それは娘のためにも自分の家庭のためにも避けたい。真顔



一方で姉の旦那とその母親は、むしろ父との同居を望んでいる。

父という人間をよく知らないからだというのもあるが、

同居してしまえば、あのデカい家と広い庭を姉がいずれ相続できると見越しているからだ。

それをわかっていた亡き母は猛烈に彼を嫌がっていた。



が…私にとってはそれはそこまで嫌な話ではない。

それで父が施設に行かずに済むのだとしたら、亡き母には悪いがそれはベストかもだからだ。


ただ、同居だけは肝心の姉本人が嫌がっている。

父は自己中極まりないから、その気持ちはわかる。



働きながら介護では体力的にも精神的にももたないことは目にみえているし、そりゃ絶対に嫌だろう。


かと言って仕事をやめて介護することは負担の割に金銭が見合わないからだと思う。そして、今介護離職することは、父が数年後に亡くなったとしても、年齢的に再就職が難しくなる。



介護サービスを目一杯入れて、同居はせずに専業主婦になり介護をするとしたら…やっていけるだろうが、だけどそうなれば

近いうちに父が亡くなったときに、

次は姉の旦那の両親の介護が待ち受けている。


つまりは姉のこれからの人生が介護一色になる可能性が高い。ショボーン姉の旦那と彼の母親はそこも期待しているのが私にはわかる。姉の旦那の言葉の端々から伝わってくるのだ。単純な姉は彼の優しさだけだと思っているようだか、私から見たら彼は良い人ではあるが計算はする強かな男だ。



そう考えると、私が父の遺産相続を放棄することを条件として差し出して、

その金で敷地内に父が小さな家を建て、そこに姉に住んでもらい父を介護してやって欲しいと提案することは、父にとっては最善策だろう。


だけどそれは姉を追い込み苦しめるだけかもしれないと思い、今まで自分だけの胸にしまってあった。


幸い、我が夫はまあまあの資産があるので、私は父の遺産を放棄しようが、充分暮らしていける。

だから姉がそれならば介護しても良いと言うならば…そうしても良いなと…。ただ、姉が可哀想でまだ誰にも言う気になれない。


父を施設に入れる具体的な段階に入ったとたんに切なさが込み上げて、たまらない気持ちになった悲しい

自分でもこれは意外だった。


父に怒り憎みながらも、心を鬼にすることができない。

これを姉に提案するか、迷い悩んでいる。