前回の続きです。
18歳で貧血や二回の骨折をした私はこれからはきちんと食事を摂らないといけないと知りましたが、今のようにネットで知識が得られるわけでもなく、親もダイエットに関しては無協力でまるで無知。
ならば食べてしまったら下剤で出すしかないとだんだん考え方がおかしな方向へ行きました。
今にして思えば、それまでが拒食方向だったのをやめて、食べる&下剤で体型キープしようとしたのです。結局はきちんと栄養が摂れていないのは変わりないのに無知って罪ですね。
毒親も二人とも好きなものを好きなだけ食べる人たち(肥満)でしたから、炭水化物と肉などの油物ばかりの家での食事改善は一切期待できなかった。
加えて昼は野菜など皆無の母の作るお弁当。
三年間かけてあんなに頑張って空腹に耐え9キロも痩せたのに!絶対また太りたくない!
あんな親のようにだらしない体型にだけはなりたくない!またデブになるのだけは死んでも嫌!と強く思っていました。
加えて、私を肥満恐怖に追い込んでいた原因は、一言で言えば中学の時のトラウマです。
それは中2で56キロまで太ったときに親戚から言われた無神経かつ残酷な一言でした。
その久々に会った親戚は、帰宅して「こんにちは。いらっしゃい」と言って微笑んだセーラ服姿の私を見るなり挨拶も返さずに、
「なんだ!クロミはデブスだなーwww(実際にはその意味の方言)昔は可愛かったのに!」と言ったのです。
私は凍りつきました。学校で男子にデブと言われた時よりも、親戚の人に言われたその一言に胸を深くえぐられました。
本当に悲しかった。それまで好きな親戚さんだったから。
それに悔しかった、その親戚だってかなりのおデブだったから。
涙が出そうになるのを堪えて、必死で笑顔を作り
「ごゆっくりね」とだけ言って部屋に行き布団をかぶり泣きました。この時の悲しみは今でも胸から消えません。ドス黒い血の塊のようになり、今だに胸に抱えています。
太るとデブだけじゃなくてブスにもなるんだ…
あんな太った人から見ても私はデブなんだ…
絶対太りたく無い!
もう二度とあんなことを誰にも言われたく無い!
そのためには誰がどう見ても痩せてる状態でなければならない!
18歳で二回骨折してからは、前よりは食べていました。食べたい、でも痩せたい…だから
食べたら下剤、食べたら下剤、毎日体重を測り少しでも太っていたら次の日は夕飯は抜き。
そして少しでも体重を軽くしたくて、水分まで一日800CCと決めていました。(愚かの極み!)
隠しようがない顔が浮腫むのが何よりイヤだったからです。
とにかくデブとかブスとか言われたくなくて、見た目問題に囚われてバカみたいに必死だった。
今まで食べ吐きだけはしたことがありません。
胃酸で歯が溶けてしまうのが怖かったからです。
その変わりに…下剤をはじめ、ありとあらゆる痩せ薬系薬物に依存してきました。これは実は今でもまだやめられていません
次回に続きます。