RuBisふわふわ王国 by 高木美香 -6ページ目

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★　王様のお給料 ★

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スペイン王室当局が初めて公表したところによれば、税金で賄われる国王フアン・カルロス１世の２０１１年の個人年収は２９万２７５２ユーロ（約２９４５万円）と、約３０００万円

。このうち、１４万５１９ユーロは国からの「給与」に相当、残りは公務に必要な経費などとして支給されています。

当局によると、国王は税率約４０％で所得税も払っているそうです。同様に、フェリペ皇太子が約１４万６千ユーロ、ソフィア王妃と国王夫妻の２人の王女、レティシア皇太子妃が合わせて約３７万５千ユーロ。

たったこれだけ

　と思ったら大間違い。　公式行事の運営や資産保全費なども含めた国の王室関連予算は約８４０万ユーロ

にも上ります。が、王室関係者の個人所得は２０１０年の昨年に前年比１５％削減され、今年も据え置かれたそうです。職員・スタッフは約500人いるのだそうです。

　公表の原因となったのは、国王の娘婿が運営していた非営利法人が、集めた自治体の公金を私的団体の活動費などに流用したとされる疑惑。娘婿は、捜査当局の聴取を受ける可能性があります。

王室も、財政が厳しい中で国民の理解を得るため、透明性を高めることは不可欠だと判断したということです。英国でも女王の給与を時限的に凍結する法案が議会を通過したり、など、世界の王室も緊縮財政、透明化、という流れに向かっています。

さて、この簡単にファン・カルロス１世とお呼びしている７３歳の国王の正式名は、フアン・カルロス・アルフォンソ・ビクトル・マリーア・デ・ボルボン・イ・ボルボン＝ドス・シシリアス（Juan Carlos Alfonso Víctor María de Borbón y Borbón-Dos Sicilias）、と異様に長いのです。

父（バルセロナ伯爵フアン）、母方の祖父（両シチリア王子カルロ）、父方の祖父（アルフォンソ13世）、父方の祖母（ビクトリア・エウヘニア）、母（マリア・デ・ラス・メルセデス）からそれぞれ名前がとられています。

ソフィア王妃は、ギリシャ王室出身。王女様から王妃様になった、生粋の王族

です。
イギリスのエリザベス女王の夫君エジンバラ公もギリシャ王室出身です。（ご結婚のときに、ギリシャ王族としての身分は破棄しています）。

多くは親戚関係にあるヨーロッパの王族。最後のギリシャ国王コンスタンティン２世の実姉がソフィア王妃です。
デンマークのマルガレーテ女王は義姉です。ギリシャ王家は、デンマーク王家の分枝であることから、王室の成員のほとんどが「ティス・エラザス・ケ・ザニアス」（『ギリシャおよびデンマークの王子・王女』の意。ギリシャ語:της Ελλάδας και Δανίας）の称号を持ちます。

このような血縁関係を考慮に入れずに、ヨーロッパの政治・経済は語れないのです。

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