大した裁判の話ではないです。よくある無銭飲食の裁判だったんですけど

ネカフェでお金が払えなくて、お店の人に捕まる前に警察に自首したオジサン。

実に風采の上がらない中高年といった風情です。

 

まあ当然前科持ちで前回も似たような罪で捕まっています。

驚いたのはそのネカフェ、自分の最寄り駅の駅前。よーわ、メッチャご近所。

これは驚きました。世の中狭いもんですね~と思いました。

 

でも、おや?っと思ったのは、その被害総額、24時間のパックだったそうで、調べてみたらたったの3100円、週末料金でも3300円。たったこれだけの金額の為に警察に自首して、起訴され法廷に立たされているのです。何ともやるせない気持ちに成りましたね。

 

ぶっちゃけ、ネカフェって無銭飲食って結構あります。ネットを使わない場合だったら、身分証明書要らないですから。後払い制だったら、すきを見てドロンなんてお客さんは結構います。

そういう意味に置いては、自主してる段階で良心的な犯罪者な訳ですよね。

 

事情を聴くと・・この人は更生施設にも何回か入っていて、そこで人間関係が上手く行かず、施設から抜け出たものの金も無く彷徨い、寒さをしのぐためにネカフェで無銭飲食した訳です。彼なりに更生しようと頑張ってはいたんですよね・・。

 

ちなみに「夢」はバスの運転手に成る事だそうです。なんだか妙に子供ようなピュアな夢。

 

人間関係か~。これってホントに難しい。いつもニコニコしているのは苦痛では有りませんが、ターゲットを見つけて平気で嫌味や侮蔑を投げて来る人間はどの職場にも必ずいます。

もうね。自分なんかメンタル豆腐なんでロックオンされた時はホントキツイです。

 

まあ、それでも折り合い付けていかないと生きて行けないのがこの世の定め・・

はあ~。

ええ、初めはただの傷害事件だと思って軽い気持ちで傍聴席に座ったんです。

被告人は男性。年齢は35歳。何の罪かは知りませんが前科が有ります。

何をやらかしたかと言えば内縁の連れ子(9歳男の子)を定規で叩いて出血させてしまったとの事。ご近所に通報されてお縄になりました。

 

見た目は素朴なガッチリ体形の兄貴って感じで誠実そうです。

まず、このお兄さん・・被害者の児童に対する暴力が結構日常化しています。子供は児童相談所に保護された事もあります。忠告も受けていたようです。被告人の証言によると被害者児童は非常に憶病な性格との事。また加害者の児童は大変落ち着きのない性格のようです。

旦那さんはまあ、当然ですが大変反省しているとの事。反省は本気ぽかったです。ここで感じたのは、未熟な父親。興奮した子供と、どう接してよいのか分からず、つい手が出てしまう。そんな父親像が浮かび上がって来ます。

もしかしたら、結構短気な性格なのかもしれません。他の連れ子は懐いているそうです。でも養生テープで縛ったり、拳骨で殴ったり・・という事実も明かされ・・ちょっと悪質・・。(ドン引き)

 

う~ん、カッ!と成ったりして、何が原因か分からないまま、感情のコントロールの出来ない子供って確かにいます。でも血が出るで定規で殴るって言うのはどうよ?

 

内縁の奥さんが証言台に登ります。さてこの奥さんですが、全力で旦那を庇います。

まず我が子の否定。曰く

「息子は非常に憶病、意気地がない子」

「自己表現が難しい子」

「子供には言い聞かせている、それでも駄目な時は叩く」

そして

「子供は僕のせいでこんな事に成ったと自分を責めている」などなど・・・・・

この奥さんとにかく全力で内縁の旦那を庇う事に全力を上げているんですよね。

とにかく、非は子供に有る、あくまで仕方なく旦那は子供を叩いただけ。

むしろ子供が自分の非を認めていると。

 

さて、検察は当然の事ながら内縁の奥さんに

「なぜ、旦那さんが暴力を振るうのを止めないのか」と質問します。

「暴力に見えなかった。注意しても子供が騒ぐのを止めなかった」的な答えが返ってきます。

え・・これって要は母親も旦那の暴力を容認してたって事?

そうなんです。この父親も母親もどこかで暴力を容認してるんですよね。そりゃあ、ある程度のしつけと言う名の暴力は有るでしょう。でも児童相談所から忠告を受けるほどの暴力は教育とは到底いえないでしょう。

一応、今後は旦那が子供に暴力を振るったら私が止めに入るとは、言ってましたけど・・自分的には・・本当に止めに入るのかな~?と思いました。

 

検察側は懲役1年の実刑を求めました。

理由は、複数回の暴行、抵抗できない状態での暴力、被害者に対する影響が大きい、父親という立場での暴力など許す余地なし、母親は被告人を遠慮して暴力を容認etc

 

弁護側はもちろん執行猶予を求めました。

被告人は軽く頭を叩いただけ、被告人と家族の関係は良好、暴力を使った教育はもうしない、内縁の奥さんと父親と今後は相談しながら子供と向かい合うetc

 

判決は懲役1年、執行猶予3年。訴訟費用は被告人持ち

 

ん~、ウサギ的には微妙な判決。この被告人・・ようは頭に血が上ったらまた殴るような気がします。あと感情の制御が難しい被害者の子供は病院に見せた方が良いかも知れないと、思いましたね。どちらにしてもこの旦那さんと内縁の奥さん・・良き父親と母親としての道のりは長いと思いました。 ウサギでした。

と言う訳で「賭博関係図利幇助」の裁判の傍聴に行って来ました。

被告人は身なりの良いいい年した中年のオッサン2人。何をやらかしたと言えばヤクザがバックにいる違法なバカラカジノを都内某所で開業。

容疑者Aは金庫番、容疑者Bはバカラに使うトランプの入荷、処分を担当した居たようです。因みにAは前科2犯、Bは前科1犯で7年の懲役刑を喰らっています。

 

バカラの賭博場には7人位の従業員がいて主にAはオーナーのヤクザから現場を任されていた感じでした。でも驚いた事にこの2人、ヤクザでは無いんです。なんと普通の民間人でAに至っては不動産会社で10年以上まともに働き続け月収は40万円くらい貰って居たそうです中々の高給取りです。Aは前科有と言っても26年まえで、今回の事が発覚するまでは真面目に働いて居たようです。ではなぜAがバカラ賭博の副業なんてしていたかと言うと。家族の為でした。なんとAは青森の妻の所に仕送りをしていたのです。幾ら仕送りしていたのか分かりませんが・・なんか・・自分は違法賭博の金庫番までして稼いで、仕送りして捕まるって・・昭和の男の罪に手を染めて家族を守るという男の責任を感じますね・・。ちなみに賭博の金庫番で月30万円ほど稼いでいたそうです。

 

さてBはトランプの搬入と回収を担当していました。Bの前科は架空請求の会社で勤めていた事でまあ実刑も長いのでかなり悪質ものだったのでしょう。Bはトランプ搬入の量が膨大だったのですぐに「ああ、違法な事に使うトランプ」だと気が付いていたようです。もっとも売る事事態は罪には成らないと考えていたふしがありました。まあ売った物をどう使うかは買い手の勝手言ったところでしょうか?因みに当時はこういう取引をしている相手がAの賭博場以外2つありこちらも違法な取引の可能性有りとの事です。あとお兄さんは芸能界でのそれなりの大物だそうで、今後は兄を頼って真っ当な仕事に就きたいとの事でした。

 

判決ではAとBには検察側が懲役8ケ月を求刑しましたが、両者ともに執行猶予がつきました。

Aが3年、Bが4年です。う~んウサギの見立てではAの再犯は低いと思いました。Aは前回の事件から26年もたって今回の再犯なんですよね、犯行の動機も家族への仕送り。決して自分が贅沢したいからじゃない訳で・・にしてA。幾ら仕送りしてたんだろ?子供の養育費やら金がかかるのは分るけど・・。

 

対してBはただ単に楽して稼ぎたいだけ。前回長いお勤め喰らっても全然懲りてない。身内に成功している人がいる分、見栄の一つも張りたいのかも知れないけど。なんとなく派手な私生活が想像できてしまいました。

 

あと、2人とも自分たちに違法な仕事を紹介した人間の名前は黙秘しました。黒幕は今も健在という事ですよね。あと感じた事は犯罪は追ってくるという事。仕事を紹介した連中も二人は前科持ち、誘えば転ぶと分かって誘う訳で・・そういう意味でもBの再犯は可能性が高いとおもいました。それにしても人間ってホント何が原因で犯罪に手を染めてしまうのか分から無いものです。

多分、これ関係の裁判だと思います。

 

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ウサギでした。