と言う訳でこの裁判の傍聴レビューです。
この裁判は1回目の裁判ではほとんど概要の説明だけで終わってしまい、本格的な審理は次回に持ち越されたのですが、大変興味深かったので書き記したいと思います。
被告人はまだ若い女性。飲食店勤務。もしかしたら経営者かもしれません。婚姻してるとの事。パッと見は本当に普通の女性。黒いスーツに金髪に近い茶髪。受け答えは小声で痛々しかったです。
検察の冒頭陳述では複数の関係者がおり、主犯格の人物は別にいるようです。冒頭陳述で繰り返される男の名前をググって見ると、どうやらその男は複数の飲食店を巻き込んで東電に対して詐欺を働き、飲食単に支払われた賠償金を自分の懐に上納させていた模様。
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(この記事に出ている男性の名前は繰り替えし裁判に出ていました。ウサギが傍聴したなかでは他にも6名ほどの名前が出ていました。)
彼女はその中の店舗の一つで自分の店の実際の被害とは懸け離れた金額を複数回に渡って東電に請求して2000万以上の金を東電からせしめていたという構図が浮かんできました。
勿論せしめた金の相当の部分は主犯格の男に流れていた事は簡単に想像できます。
何故、東電はこれらの詐欺を気が付けなかったと言えば、東電には加害者企業としての弱みに付け込まれたという事でしょうか。その辺りの事をググって見ると要求されると門前払いも出来ず、厳しい審査も無くなし崩し的に言われるがままに支払っていたという絵面がこれまた想像されます。
被害者は最強と言う立場を悪用した極めて質の悪い犯罪です。
実際、東電側が厳しく審査に望んでいたらマスコミに大バッシングされる可能性大です。ただでさえ肩身の狭い東電。臭い物には蓋、金で片が付くなら・・という安易な考えが透けて見えます。
この事件の闇は深いと思いました。ウサギでした。