今まで塾がある意味、子供たちの学習面を支えてきました。つまり、その学習の要である「塾」がつぶれていくということは、子供たちの教育が危機的状況になっていきます。
以前、関西の中学受験を専門にした大きな塾がつぶれたときに私は某出版社から「取材に行ってほしい」と言われました。経営者は夜逃げしていなくなりました。「子供たちがシャッターを叩いて泣いているのを見たら、そんな子供たちに取材できない」と言って私は断りました。
数年後、私はその倒産劇の時に、残された社員が、残された子供たちのために作った新しい塾を取材することになり、その時のことや塾をつくった思いを聞くこととなったのです。
◇私の塾選び
私はその時の取材がとても印象に残り、やがて我が子が中学受験を迎えるときの塾選びの候補となりました。そして最終的にその塾へ入塾することができ、そこで多くの先生方に、子供は学習面や心の部分で、私は子供の関り合い方を学ばせていただきました。
その後、塾長先生が引退を決意した時に、引く手あまたでM&Aの話しが出てきました。
ところが塾長先生はどこにもお譲りされませんでした。もし、譲渡していたら、かなりの金額で成立していたはずです。そして、一緒に再生したメンバーは、既存の塾生を守るために断腸の思いで教室を絞り込みました。
それが、息子、小4の秋でした。絞り込まれた数か所の塾へ通うにはどれも遠い距離のため、我が家は再び塾選びをすることになり、なくなく転塾することとなったのです。
そして、小5、小6…と続く中で、小6の後半、息子が日曜特訓のクラスが落ちて「日曜日は塾へ行かない」と言い出し、古巣であった塾の先生に相談したところ、見てくださると言ってくださり、半年間、日曜だけ古巣に行くというダブルスクールの方式で、中学受験を乗り切りました。
恐らく、たった1日でしたが(完全アウェイ状態)、それでも息子は、そこで気持ちの立て直しや癒してもらえたようで、それがなかったら、合格の切符を手にすることはできなかったと推測します。
今、大手塾から中小塾へ転塾する傾向が緩やかに強まっているようです。そして、塾のコンサルの先生が全国の経営者の方々に、心して移動してきたお子様、保護者の方々をお迎えするようにと声をかけています。同時に、私たち自身も自分たちにとって、「いい塾であるかそうでないか」の目利きが一層求められています。
刻々と状況が変わる中で、これからも塾の情報を伝えていくとともに、塾選びや塾との関りをどうしていけばいいのかを伝えていきたいと思います。
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