静岡県知事 川勝平太 辞任発言 | ボヤキ男の一人旅

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静岡県知事の川勝平太がようやく辞任の方向に意を決めたみたいだ。

「え、今頃なぜ??」ってのが正直な感想。

せっかく今まで,静岡県民の総意でここまでやってきたのに、これから静岡県民は何を頼りに生きていけば良いのだろうかと,老婆心ながら心配している。

なんせ川勝知事と言えば,なんと言っても差別的な発言と、科学的根拠の無い事象を信念に行動する(ある意味)宗教的カリスマだったからなぁ。

まあ多分、政治に飽きたんだろな。

だから6月まで引っ張って、もらうもん貰って(当然6月のボーナスのこと)トンズラこいちゃおうって思ったのだろう。

このまま辞めても、物好きな大学から教授としてお誘いも来るだろうしね。

 

また辞める理由も、まともな良識を持った人間なら全く理解できない理由で辞めるみたいだ。

一つはお騒がせした差別発言。

これは,誰がどう聞いても「第一次産業に従事している人間の知能は低い」としか取れようも無い発言なのだよねぇ。

ただ今までも似たような発言は色々していたけど、静岡県民の中ではそれは当たり前(差別発言はOKってこと)のことで問題にすらならなかった(今までは静岡県内での差別発言だったから)のだろう。

しかし第一次産業の人は静岡県だけじゃなかったんだよね。

そこが彼にとっては大きなミスだった。

日本国内で大きな問題になって、身動き取れなくなったんだろう。

最後まで「そんなつもり(差別意識は無いと言いたかったみたい)は無いから発言は取り消さない」と粘っていたようだが、静岡県以外でそんな話は通用するわけじゃ無い。

最後は取り消して謝罪したけど遅かったって感じだろう。

まあどこからか圧力がかかったのか自分自身が面倒くさくなったのかは知らないが、辞めちゃおうってことにしたようだ。

 

で、一番とんでもない理由が次の事。

「私はリニアの問題は、大きな区切りを迎えたと思っています。(それが)辞表を提出することになった理由」と、リニアの問題が解決したから辞めようと思ってなどと言い出したのには失笑しかない。

このリニア問題は何年もの間、ただの嫌がらせとしてだけで頑張ってきた政策なんだよね。

名目として「大井川の水を守る」って事だが、それならなぜボーリングすら許さなかったのだろうって話。

まさかボーリングをすれば、そこから大井川の水が噴水のように噴き出して,川が涸れてしまうとでも信じていたのだろうか。

いや・・・静岡県民は信じていたみたいだな。

とまあ,ここまで頑なに拒んできたリニア工事なのだが、それも突然「区切りを迎えた」ってことらしい。

どうやらJR東海が「2027年の開通を断念する」と発表したからみたいだが・・・2027年の開通を断念したら大井川の水問題は自動的に解消したと言えるのだろうか

いや、論理的におかしいだろ。

このような思考しか出来ない人間でも知事にも慣れるし教授にもなれるってのが、日本の凄いところだと思うよ。

まあこのリニア問題を辞任の理由にするには、明らかに論理的に破綻している。

 

しかし川勝知事は、なぜこれほどリニア問題に固執していたのだろう。

誰がどう考えても、誰も得をしないのは分かっているのだがね。

一番考えられるのは、自分が知事を続けるがための手段としてリニア反対を言っている可能性が高いと思う。

「環境問題をぶち上げれば○○な静岡県民はホイホイ付いてくるだろう」って魂胆なのだろうかなぁ。

まあ実際、本人ですら大井川の水が無くなるとは思っていなかったから、辞めるにあたって「区切りが付いた」などと言い出してるんだからなぁ。

本当に水が枯れると思っていたら、自分が辞めるとき自分の意思を次いでくれる人を推薦していくだろうからな。

それすらやらないってのは、リニアの問題は単に自分のポジションを確立のためだけだと言っても間違いでは無いだろう。

とまあ、これが静岡県民が信仰してきたリニア問題なのだが・・・さて静岡県民は次のリーダーに何を期待するのだろうか。

 

でもって、一番の理由は上記の事だと思っているが、複合的に別の理由もあるのだろう。

次の理由としてはやはり立憲民主の渡邊議員との親交だろうね。

個人的な親交はさておき、選挙の時の支持母体である連合・立憲民主・国民民主・共産などの意向に沿った政治も考えていたのだろう。

となると、目的としては「自民党の嫌がることなら何でもします」って事になるのだろうな。

そのためなら手段を選ばないってのがそういった連中の手法。

確かにリニアが通らなかったら国としてもダメージはデカい。

リニア開通によるメリットよりデメリットの方が大きいのだが、そんなことは関係ないって感じで突っ走ってきた。

と言うことは、やはり自分の地位だけしか考えていないから、周りがどんなに迷惑を被ろうが関係ないってスタンスだったのだろう。

こういったタイプの知事は、他にもいる。

例えば沖縄県知事の玉城デニーなどもその一人だが、しかし沖縄の歴史や地理的条件を鑑みると、あのような知事が出てきても分からないでは無い。

しかし静岡県と言う場所でのこの有様は、静岡県民を象徴する人間性が表れているのかなぁと感じているのは確かだ。

つまり「自分さえ良ければそれでいい」ってことかな。

まあ県民性は急に変わることも無いから、次回の知事がどのような人物が出てくるかは知らないが、少しでも物事を論理的に考えられるような人が出てくることを期待している。

 

他にも、色々取りだたされているが、まあどれも可能性はあるだろう辞任騒動だった。

しかしここまで来て、なおかつ6月のボーナスを貰おうとする意地汚さには改めて関心。

そう言えば、以前も給与やボーナスを返納すると言っておきながら1円たりとも返さなかった事実もあるから、今回のボーナス欲しさの6月辞任ってのもよく分かる。

なんと言っても、約束を破っても静岡県民は許してくれるからな。

もしかしたら、6月になっても「辞めるの止めた」って話になるんじゃないかって期待している自分がいる。

こうなるともう、ホラーだ。

 

と言うことで、今一番の注目点が「リニアはどうなるか」って事。

次の知事がどのような判断をするかは知らないが、JRももう腹をくくれば良いと思うのだ。

リニアを反対するなら静岡県内では新幹線を止めないとか、在来線の本数を圧倒的に減すとかしてみればいい。

いつまでも静岡県のわがままに付き合っていたら、日本の国家自体の発展にも影響してくるのは確かだ。

 

 

追記:今日の新聞に辞任を前倒しにするって報道があった。

まあ・・・当たり前だろう。あまりにもボーナス目的が見え見えだったからなぁ。

しかしここまで来たら、最後の最後まで無様な姿が見たかったよ。

 

しかし次の知事候補が今の副知事とのこと。

さて、リニアをどうするのかな?

静岡県民は、やはり川勝路線継承を希望するのかな??

ある意味、県民の民度を測る選挙になりそうだなと、密かに思っている。