今日の話題は新型コロナの感染についてである。
というのはこの3年以上にわたるコロナ禍を何とか乗り切ってきた僕であるが、今回見事に感染してしまったのだ。
はっきり言って現住地は田舎である。
さらにコロナが始まってからは市街地や繁華街にはよほどのことがない限り出かけることが無かった。
神戸や梅田のような大都会は、ここ3年間で2度ほど出ただけだった。
それも飲み会ではなく仕事で出ただけ。
近畿の片田舎の街で、大人しく嵐が過ぎるのを待っていただけだった。
そこまで注意していたのだが、なんとこの時期に見事に感染してしまったのだ。
と言うことで、今回は自分の記録としてのコロナ奮戦記になる。
感染するまでは、職場ではコロナが発生したという話は一切なかった。
当然、自分の生活圏内でも(大きな街ではないので、人口的にもしれている)発生したという話は全くなかった。
しかし悪魔の大王は突然頭上に降臨したのだ。
それは前日の夕方からだった。
「喉が・・・変だな」て感じだったけど、この段階では大きな問題はなく通常の生活が出来ていたのだ。
そしていよいよ当日である。
その日は土曜で昼ご飯も食べ終わってその日も何事もなく進んでいた。
状態が激変したのは夕食前だった。急に悪寒が身体全体に走ったのだ。
立ち上がると頭もフワフワする。流石に変だと思って体温計を探し、本当に久しぶりに熱を測ったみた。
すると・・・なんと39.0度が表示されているではないか。
すぐには自分が置かれている状況が判断できなかった。
と言うのは、ここ20年近く風邪すら引いたことがなかったからだ。
しかしその時は自分がコロナにかかっているという自覚はなかった。
久しぶりの風邪で身体がビックリしているんだろうなって感覚だった。
ただ明らかに変だなと思ったのが喉の痛み。
熱による頭痛などはさほどでは無かったのだが、とにかく唾すら飲み込めないほど痛みが激しかった。
これが結構後々まで苦しんだ症状と言うことになる。
風邪と信じている僕としては一日寝れば治るだろうと言うことで、その日は早々に布団に入るが、熱が高くて身体が治まらない。
おまけに身体が火照るから水でも飲もうとすると千切れるように喉が痛い。
さらに波のように頭痛が押し寄せてくる。
でもって一番酷かったのがなんと、小便が出ないことだ。
この「出ない」と言うのは、本人は膀胱に小水が溜まっている感覚があるからトイレに行くのだが、力んでも出ないといった状態なのだ。
これが結構キツい。
身体がしんどいから早くベッドに戻りたいのだが、膀胱は「まだ出てないぞ」と悲鳴を上げる。
無理矢理出そうとするとチョロチョロとスポイトで出すようなレベルの出方で出てくるのだが、この不快感がとんでもなく身体にもメンタルにも堪えるのだ。
その出るときもとんでもなく不快な状態で出てくる。
とにかく時間がかかるのだが、もうフラフラである。
ならば座ってすればいいと思うのだが、座ると完全に出ない。
と言うことで、その日の夜はほとんど寝ることも出来なかった。
で、ようやく日が開けたのだがそれでもまだ自分がコロナだとは思っていなかった。
日曜で普通の病院は開いてないが、今考えると休日救急病院にでも行けよと思うのだが、風邪で病院に行ったことがなかった僕としてはその選択肢はなかった。
と言うことで、その日はひたすら熱が出ていて(37~38度台が続いていた)、結局一日中身動きも取れず、当然のこととして食事もほとんど取れなかった。
しかしこの段階で気が付けよと思わいでもない。
そんな感じで発症2日目は頭も朦朧としているし身体もフワフワとなっていて、その間隙を縫って喉の痛み、頭痛、で最悪の小便が出ない症候群が襲ってくる。
とにかくその日も、自分ではどうしていいかも分からないまま一日が過ぎた。
ことが大きく動いたのが3日目だ。
この日(月曜)はかなり熱が下がっていて(37.4度まで下がっていた)、頭の方もかなり回るようになっていた。
ここまで熱が下がっていたら自力で行けるだろうと思い、ようやく医者に行くことにした。
と言ってもこの状態でそのまま病院に行っても怒られるだけ。
で、電話してみたら時間指定を受けた(予想したとおり)
その時間に行くと、普通の待合ではなく別のところですぐに抗原検査を受ける。
鼻の奥に綿棒を突っ込まれ、ものの5分も経たないうちに看護師さんから結果を見せられた。
「コロナです」と告げられたのだ。
その後は色々と聞かれて薬が決まり、そのまま薬局に行ってきた。
しかしここで大きな不満が発生。
病院としては患者に負担をかけない為なのだろうが、そこから一番近い薬局にFAXをしてくれていたのだ。
と言うことで、いつも行く薬局とは違う薬局に足を運んだ。
一応気を遣って店内に入ることなくなを告げると、なんと「車の中で待っていてください」とのこと。
まあそうだろうなと思いつつ、待つことなんと35分。
車でエアコンをかけながらとはいえ、窓から入ってくる直射日光はジリジリ来るし、なんと言っても健康体でないのでしんどくて仕方ない。
グッタリとしながら「ちゃんと話は通ってるんだろうかな?」と不安になってきたときに窓をコンコンを叩く人がいた。
扉を開けてみると「携帯の電話番号を教えてくれ」と言ってきた。
何とか番号を伝えるとサッと店内に入って行ったのだが、「何だったのだろう」と思っていると電話がかかってきた。
はい、薬の説明を始めてきたのだ。
手元に薬がないのでとりあえず聞くだけという感じになったのだが、いくら説明されても現物もないし体調も悪いのでピンとこない。
一方的な説明が終わったら続けて代金のことになったが、その訪ねられ方が笑ってしまった。
「代金は○○○○円ですが、おいくらお持ちですか」・・・って、何だよそりゃ。
仕方ないので「万札です」というとすぐに切れる。
で、しばらく待っているとま。また白衣の人が出てきてビニール袋を突き出してきた。
どうやらお金をこの中に入れろと言うことらしい。
僕がその中にお金をいれると同時に、薬の入ったビニール袋を突きつけ(まさに突きつけられた)その人は逃げるように店内に入って行ったのだ。
「どうなってるんだ」と思いつつ、薬の確認を始める。ついでに同封されているおつりの確認もする。
これでなんだかんだと45分ほどかかっていたのに改めてビックリ。
しかし年寄りの人が車で来てなかったらどうしていたのだろう。
ちなみに薬局の外には椅子があって、その日もそこには長い間若い人が座って待っていた。
彼がコロナ患者かどうかは分からないが、その日は暑いだけでなく、その場所には直射日光が降り注いでいたのだ。
あんな中で30分待たせるのは地獄でしかない。
薬の説明もしてはくれたが、現物もなく年寄りなら分からないことになるとはおもわなかったのだろうか。
いくらコロナの感染力が高いとは言え、明らかな病人(特にコロナ患者)を、あのような炎天下に放置していて良いのだろうか。
とにかくその薬局の方針がどうあれ、やはり行き慣れた薬局の方が良いと強く思った一日だった。
ちなみに行き慣れている薬局は、そのようなことを避けるため宅配をしているとのこと。
人件費はかかるだろうが、患者に優しい薬局の方が絶対に良いということを再確認した。
さてあれから現在。
今では平熱になり、喉の痛みも消え、何とか食欲も戻ってきた。
残りは咳が少々残っている程度までになった。
幸い変な後遺症もなく、この調子なら何とか動き出せそうである。
と言っても、今週は人様に迷惑がかからないように大人しくしておく予定だ。
しかしなんと言っても良かったのが、家族に写らなかったこと(厳密に言うと、まだわからないのだが)。
とにかく我が家で初のコロナ患者と言うことで、色々と大変な目に遭ったという記録である。