実は、17日(土)に僕のソウルフード・ラーメンというべき、横浜・関内にあった「いまむら」さんの現在のお店に行ってきたんです。千葉県の保田というところにお店があります。
平成16年頃、僕が人生で一番キツイ仕事をしていた時に、慰めであり、唯一の愉しみだったのは、関内の「いまむら」さんのラーメンでありつけ麺だったのです(当時、いまむらの「無」という名前でした)。
特に、つけ麺はスープ割りは飲み切れる人だけに提供という条件付きの提供で、厳しめではありましたが、その味は未だに僕の中では超える店がありません。史上最高のお店です。というか、もう、他のお店のつけ麺を食べるたびに「いまむらさん」の味の超越した素晴らしさを思い出してしまい、もうつけ麺を食べるのは止めようかな、と寂しく思っていたくらいなんです。
前置きが長くなっちゃいました(汗)
クルマだと高速道路・館山線で鋸南保田から約15分くらいです。
実は、最初オルタナティブ・ヌードルという名前のお店だと思っていたら、もとの店名の「いまむら」に変えたみたいです。
クルマのナビに頼ってたら、海水浴場みたいな道に出てしまい、うろうろして1つ陸側の道に入って店を見つけました。この看板は4月28日に立てたみたいです。
のぼりもあるので、近くに来れば分かると思います。
その奥にお店がありました。
入ると扉に一番近い席を勧められました。お客さんは僕一人でした。
できればつけ麺を食べたかったんですが、たぶんそれに近い味と思われる「特製 鶏と魚介の醤油味」を選択しました(写真はネットでお借りしました。
15分くらいでできました。お冷のコップがなんとも個性的ですが、ラーメンも実にユニークな外見です。
ベーコンのようなバラ肉、たぶん燻しも入っているチャーシューはどこの店にもないもので、鮮烈ですらあります。
関内のいまむら「無」さんでは、ここまで個性的な外見のラーメンはなかったと思います。
スープは以前のいまむらさんとは魚介味が強かったけど、それ以上に感動したのが味の創り方が変わっていなかったことです。
ここのスープの凄みは、完全フルボディーの銘柄ワインのように重厚でありながら、繊細な味なんです。まるで、シャトー・ムートン・ロートシルトのような味の構成です。このスープだとつけ麺のように冷めちゃうと味が変わってしまうものでも、最後まで美味しく戴けます。
店主のいまむらさんは、ラーメン職人選手権とかいう番組でも惜しくも森住康二氏に敗れています。その後も森住氏がミシュラン☆取ったという話も聞いたけど、つい最近、森住氏の主宰して味創りをしている横浜のちゃぶ屋で食べたラーメンはまぁまぁ美味しいと言えるものですが、いまむらさんのような天才的な味創りではなかったと言っておきます。
その違いは、白いキャンバスに絵を書くことは、技術があればできるけど、分厚い下絵にしっかりと細かい絵を描き切るのがいまむらさんの特徴と言ってよく、ラーメン界のゴッホと言っていいと思います。
麺は何とも官能的な味わいの麺でした。関内時代のいまむら「無」を彷彿とさせる味で、麺の弾力感、スープとのマッチング完璧でした。
あっという間に完食してしましました。「いまむらの無」とは味が違うけれど、でも15年前の思い出が込み上げてきて、ついつい涙が出そうになってしまいました。
奥さんに、「関内でお店をやっていませんでしたか」と聞くと、「えー、やっていました」というので、つい「今まで、食べてきたラーメンの中でいまむらさんのつけ麺が最高でした。」と告ってしまうと・・・
奥さん、瞳がウルウルしてしまい、「えー、そうだったんですか」といって、「どこにお住まいで」と聞くんで、「今でも神奈川なんです」と答えて、「えぇっ、わざわざ、神奈川から・・・」というんで、僕もさすがに泣かせてはまずいと思って「他に用があってこっちに来たんですが」と言ったんですが。
実は釣りに来たんだけど、その動機としては、いまむらさんのお店に寄れるから館山まで来たというのが大きいんだよね。
館山の仕立てオニカサゴとはあまり相性が良くなくて、でもいまむらさんのラーメン食べられるならイイかな!?とか思いましたw
奥さん、インスタグラムとかフェースブックでも情報発信しているというので、スマホ見せてもらったんですが、忘れてしまいました(すみません(//・_・//))
そんなこんなで、思い出の味が味わえてホント良かったです(●´ω`●)ゞ ホントに個性的なお店なんで、ぜひお近くにお寄りの際には寄って行ってください。
(うさちゃん)
うちのうさちゃんは嚙みクセがあって、ちょっと困ってます。
噛むものは厚紙みたいなのが好きです。
夢中になると、完全に没頭します。
寝る時も目をつぶらないのに、没頭し始めると恍惚として目をつぶるんだよね(笑)
この子の特徴です。