これまでは、地の時代。
わたくしが得意とする東洋の命術の欽天四化紫微斗数や八字も、これまでの何百年の間、人間の本質をみるものとはいえ、現実的には富貴貧賤という指標で、人間を格付けするようなツールでもありました。
しかし、こうした命術の利用の仕方は、もう、根本的に変えなければならないと思っています。
これまで、カルマの清算をし、運命を好転していくためには、徳を積むことが大切であると教えられてきました。
仏教では、法施、物施、体施などが推奨され、マイナスの徳分をプラスにしていくという発想です。
これは、この物質世界では、正しい考え方かと思います。
また、因果の法則(原因と結果の法則)も、この三次元の世界には当てはまるものであり、輪廻の呪縛に魂が眠っていたときには、それは、この世に普遍的に存在する「掟」のように思って、わたくしもその信奉者の一員でありました。
しかし、いよいよわたくしたちの魂は、目覚めのときを迎えました。
これから五次元の世界に向かおうとしているわたくしたちの魂は、そうした法則も超越しなければなりません。
わたくしたちは、あえて自分の魂の波動を下げてこの地球にやって来て、分離の世界で、二極性や二元性の世界を長らく体験してきました。
二極性とは、死刑を認める、認めないとか、中絶を認める、認めないという真逆の相対立する思考です。
二元性とは、上記の例でいえば、同時に存在することを容認する思考。
つまり、こういう場合は死刑を認める、このようなケースは中絶を容認するという考え方。
ほとんどの人は二元性の考え方だと思いますが、常にその価値基準は揺らぎます。
肉体を持ったこの三次元世界で、わたくしたちの魂は、その二極性と二元性を体験してきたのですが、同時に波動の低い環境下で、さまざまなネガティブな感情も受け容れて来てしまいました。
怖れ、不安、嫉妬、憎しみ、怒り、争い、葛藤、自己否定、等々。
これらのネガティブな負のエネルギーの感情が、わたくしたちの魂に垢となってこびり付いてしまったのです。
欽天四化紫微斗数でいう、自化(離心力)のエネルギーが、その代表的な負のエネルギーです。
これは、前世、過去世において、自分が発したネガティブな感情が、今世において自分に降りかかることになります。蒔いた種は自分で刈り取るというのが、この物質世界の法則だからです。
解りやすく言えば、つぎのわたくしの命盤の夫妻宮がそうです。
欽天四化紫微斗数では、夫妻宮は配偶者だけでなく兄弟姉妹もみます。
天機→Cや巨門→Dの自化は、負のエネルギー。
これは、前世、過去世においてわたくしが放ったものです。
それが、今世に置いて、自分に降りかかってくることになり、文昌CがC－C。田宅宮にある廉貞Dが、D－Dという清算のエネルギーがはたらくことになります。
すなわち、自化(離心力)は、前世、過去世における負のエネルギーが、今世、自分に戻って来るということです。
現象として、兄弟との衝突、葛藤、また妻とのトラブルが時期刻限が来ると現れることになります。
しかし、です。
こうした、前世、過去世に放出した負のエネルギーが、今世で清算するという因果の法則は、魂が眠ったままの三次元の世界での話であり、目覚めた、あるいは目覚めようとしているわたくしたちの魂は、その法則に縛られる必要はなくなったのです。
清算という概念も、分離の世界の考え方であり、これからは清算ではなく、「統合」です。
会社経営でも不採算部門を切り捨てて、統合していくという経営手法がありますね。
それとよく似た考え方です。
統合とは、解りやすく言えば、「手放す」ということ。
ネガティブな感情を手放すということです。
輪廻の呪縛を乗り越え、本来の自由で光り輝く魂へと戻っていく時代がやって来ました。
欽天四化紫微斗数の命盤は、魂の計画書(ブループリント)です。
そこには、その人が手放すべき負のエネルギー(ネガティブな感情)が、示されています。
これからは、そうした視点で個々人の命盤をみていきたいと思っています。
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