きょうは、わたくしの倅の話です。
お子様の生活態度や学業のことで心配されておられる親御様もおられると思いますので、少しでも参考にしていただければ幸いです。
倅は、中学校、高校時代は親からみるとまるでニートのような生活。
机に向かって本を読んだり、勉強している姿は一度も目にしたことがなかったです。
高校は私学の全寮制のところに入ったものの、半年で体調を崩して退学。その後、通信制の高校に入りました。
その頃は、自宅で昼夜逆転の生活。パソコンでオンラインの対戦ゲームばかりしていていたようです。
ふつうの大学に入るのはまず無理なので、親であるわたくしが決めた経理関係の専門学校に入るも、1年で辞めて、自分で決めたITや映像関係の4年制の専門学校に入り直しました。
いまから思えば、この自分で決めた･･･というのが大切なポイントでした。やはり親が強制するようなことは極力避けるべきかと。
そこは自分の性分に合っていたのでしょう。きちんと通学もし、卒業しました。
当時、わたくしは日本で習った四柱推命しか知らず、透派の四柱推命のある高名な先生に倅をみてもらったら「忌の印星格」と言われました。
忌の印星格とは、ひと言でいえば「惰弱な命」。
疲れやすかったりし、怠惰な生活になりやすい。要するにだらしない人の代名詞です。
下はその倅の命式。
元々、日干が己で午月生れ。
偏印が強力で、かつ天干の癸戊も合して火に。
大運の5歳から19歳までは、火運が巡り、偏印がさらに旺盛になります。
印星はどんな命式でも貴人星ですが、あまりに強く出ると怠惰に傾いて来ます。
しかし、20歳以降は辰運で、年支の酉と合金で吉運。
25歳以降は、乙卯でこれも10年吉運です。
いまは、社会人になってから東京で一人生活し、起業もして頑張っています。
なお、台湾の陳老師の八字でみると、財印交錯で自分で稼ぐような命式。かつ官殺がないので、社会のルールや規範に従うのは性に合わないのです。
さて、このあたりのことが、倅の出生図でどのように出ているかですが、興味深いアスペクトに気付きました。
下が倅の出生図。
上原先生は「子どものホロスコープをよく理解するのに超重要なのが “年齢域” という占星術概念」とおっしゃっています。
その年齢域が８～１５歳を司る水星をみてください。
9ハウス・蟹座の水星が海王星と天王星とオポジション。
これで海王星の負の面である「依存や中毒」の影響がまともに出たようです。
また、水星が蟹座ということで、自宅という限られた空間にいるのが心地よかったのかも知れません。
ただ、水星は天王星ともオポジション、かつ月が冥王星とオポジションなのでパソコンでオンラインの対戦ゲームに夢中になっていたのでしょう。
この出生図には、その水星と海王星も絡んだミスティックレクタングルもあります。
かなり風変わりで個性が強い倅の出生図は、八字と同じような結果がみられます。
MCが獅子座なので、8ハウスの双子座の太陽が適職に間違いありません。
コーチングやカウンセラーに向いているかも知れませんね。
欽天四化紫微斗数ではAD組で、官禄A、財帛D、媒介Bが子女宮。
自ら教えるより、そうした会社、組織を運営するほうが適切だといえそうです。
最後にわたくしから体験として言えるのは、親と子供の価値観は30年ほど離れているので違って当たり前。
もっと言うと、親の価値観は時代遅れかも知れません。
親の考え方や信条で、わが子をみたり押し付けたりしないことが大切です。
上原先生もおっしゃっているように子供のことを理解するのがもっとも大切。
そのために八字や西洋占星術などの命術を参考にするのはお奨めです。
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