ロボット占い師に負けないために・・・ | 欽天四化紫微斗数と陳老師の八字と進化占星学

欽天四化紫微斗数と陳老師の八字と進化占星学

台湾の易学の大家である陳永瑜老師直伝の欽天四化派の紫微斗数と八字(四柱推命)、
そして今世の魂の進化の課題をみる進化占星学(西洋占星術の一つの流派)について
お伝えします。
占風鐸・オンラインスクール
主宰 田中宏明

●ロボット占い師に負けないために・・・

占いの仕事を本業とするようになって、以前の会社勤めの頃よりも新聞に目を通す時間が増えました。

とくに社会経済の動向に注視するには日経新聞です。

占いの仕事に日経新聞は関係ないように思われるかも知れませんが、わたくしたちの生活は日本経済、さらには世界経済がどうなのかと密接に関係しています。

占い師に限らず、どのような仕事の人もテレビだけではなく新聞にも目を通すべきと思います。


さて、きょうの日経新聞の「トランプ時代、世界経済のリスク」の欄で、興味深い記事がありました。

前インド準備銀行総裁のラグラム・ラジャン氏のインタビュー記事です。

ラグラム・ラジャン氏はインドの経済学者で、2008年のリーマン・ショックを3年前に予言したことでも知られている知識人です。



ラグラム・ラジャン氏
-日本経済新聞より-


ラジャン氏は、いまの米国で起きているトランプ旋風は、格差の問題というよりつぎのように言われています。

『真の問題はテクノロジーが急激に進歩し、多くの人々の仕事がリスクにさらされていることだ。鉄鋼労働者のように職を失い、新しい職を得られない人たちの怒りだ。米国の労働参加率(働く意思のある人の割合)の低下にもその傾向が現れている』

『標準的な教育を受けた米国人にとって最も大きな職種はトラック運転手で、約350万人の雇用の受け皿になっている。だが自動運転車が普及すれば、運転の必要はなくなる。相乗り(ライドシェア)の普及でタクシー運転手の職も危うい。こうした変化に人々の心の準備ができているとは思わない』


昨今の報道では、トランプ氏の放言や、保護主義的な大統領令ばかりが注目されていますが、問題の根っこはもっと深いようです。

いまの世界の混沌や混乱の真の原因は、ラジャン氏が言われているように技術革新について行けなかった人たちの嘆き、そしてそれに対して何も手を差し伸べてこなかった政府や大企業経営者たちへの怒りではないでしょうか。


技術革新を止めることは不可能です。

いまから、30年前、誰もがスマホを持つ時代をどれだけの人が想像できたでしょう?

手のひらにのるスマホは、言わば究極のパーソナルコンピューターでもあります。

これからも進歩の波はおとずれます。


単純な仕事は、ほんとうにAIやロボットがしてくれる時代がそこまで来ているように思います。

ということは、これまで人間がしていた仕事はどんどん減っていくということです。

トランプ氏の熱烈支持者である、仕事を奪われた白人労働者層の人たちと同じような境遇にいつならないとも限りません。

占い業界も、そう遠くない将来、AIのロボット占い師なるものが登場するかも知れません。



http://www.softbank.jp/robot/special/biz/ より


すでに簡単なロジックの占いは、ネットで無料のものがいっぱいあります。

占術界に身を置くひとりとして、AIやロボット占い師に負けないためにも、さらなる技術の向上と創意工夫が必要だと感じています。

と同時に、いかなる業界の人も、これまでの特技特長を生かして、さらなる技術や知識を身に付けていくことがほんとうに求められる時代となりました。


きょうもお読みいただき、有り難うございました。

芦屋占い処・占風鐸 代表 田中宏明


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