命理は人間の先天より備わったものを知り、後天でそれを効率的に活かすことを主眼とするものと思います。
宿命と運命の違いを云々するのが占い師の仕事のひとつかも知れませんが、わたくしは欽天四化紫微斗数や八字を学び、運命もおおかたの人はほぼ生まれながらに決定されているように思います。
もとよりこの意見に異を唱える方もあるかと思いますが、命理がよく的中するのは、ほかならぬ生年月日でどなた様もほぼ決められた運命の軌跡を歩んでいる(否、歩まされている?)からではないでしょうか・・・
でも、これまで鑑定や教室、またそのほかで多くの方と接し、少なからず想うことがあります。
同じような命盤や八字の持ち主でも、その人の幸福の度合いが違って見えることがあります。
極端に言えば、運命に翻弄されている人と、サーフィンのように運命の波に逆らわず巧みに乗り切っている人のような感じです。
与えられた運命をポジティブに受け入れている人とそうではない人の違いと申していいかも知れません。
さらに言えば、幸せを感じる力の強弱というふうに思います。
命理は厳粛なものです。
冷徹であるとさえ思います。
鑑定のお客様が、たまに尋ねられます。
「何か開運法はありませんか?」
はっきり申しまして、開運法というような特別な秘法や秘術などは存在しないと思います。
百歩譲ってそのようなものがあるとしても、その効果の永続性や副作用の問題が大きいように思います。
幸せを感じる力は、人間性に大きく関わるものと思います。
心を磨くことが、開運の扉を開く鍵であるように思います。
きょうもお読みいただき、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中宏明
芦屋占い処・占風鐸