台中の陳老師より飛星派の紫微斗数の講義を受けて、もっとも驚いたことのひとつが「己は破軍に化忌が付く」ということでした。
これは、たとえば己年生まれの人はいうまでもなく、命盤で己の宮位に破軍がある人にとっては一大事!
ただ、お断りしておきますが、陳老師は長年の研究で飛星派としてみる場合のみ、己は文曲に化忌ではなく破軍に化忌が付くことを提唱されています。
星曜派、欽天四化派で看命する場合は、従来通り己は文曲に化忌で、破軍には化忌が付かないといわれています。
しかし、流派によってみかたを変えるといわれても、実際の鑑定でこれは迷うことが少なくありません。
同じ飛星派の徐曾生老師は、従来通り、己は文曲に化忌で破軍には化忌が付かないスタンスですし、ほかの飛星派の老師方も徐老師と同意見だと思います。
さて、先日、己年生まれのあるご婦人が鑑定に来られました。
お聞きしますと、ご自身が30歳になられる前に旦那様を病気で亡くされたということです。
四柱推命で命式を拝見しますと、食傷が大過太旺し、失礼ながら寡婦の命に近い様相です。
ただ、欽天四化の紫微斗数でみると、一生、夫婦縁が厚く、ご本人の命盤で旦那様が早世されるとはみられません。
首を傾げておりましたが、よくよく拝見しますと、飛星派でみると驚くほど四柱推命とピタリと符号します。
亡くなられた流年も飛星派でみると、的中していました。
いままでも、「○○という場合は、破軍に化忌を飛ばす」ということを陳老師よりご教示いただいていましたが、今回の鑑定でひとつそれがはっきりと検証できたと思っています。
破軍はとても大切な星ですね。
と同時に、飛星派と欽天四化派のふたつのみかたができるということは、的中率に大きな威力を発揮してくれます。
わたくしの教室の生徒様も、己は文曲か破軍のどちらに化忌を付けたらいいのか? 戸惑っておられる方が多いと思います。
次回の教室でそのあたりのこともお話させていただきます。
きょうもお読み頂き、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中風州
芦屋占い処・占風鐸