財官は身に従うもの | 欽天四化紫微斗数と陳老師の八字と進化占星学

欽天四化紫微斗数と陳老師の八字と進化占星学

台湾の易学の大家である陳永瑜老師直伝の欽天四化派の紫微斗数と八字(四柱推命)、
そして今世の魂の進化の課題をみる進化占星学(西洋占星術の一つの流派)について
お伝えします。
占風鐸・オンラインスクール
主宰 田中宏明

●財官は身に従うもの

芦屋占い処・占風鐸 代表の田中風州です。

きょうは、わたくしの四柱推命の恩師、亀石厓風先生のエッセイからの転載です。

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運は開こうとして開けるものではない。

時期が来れば自然に芽が出、花が咲き実が実るごときもので、その種がなければならない。

小にしてはきのう蒔いた種がきょう生え、明日にははや実が成るように、大にしては、これこそ前世・今世・来世と三世を貫く真理である。

四柱推命学ではこれを「財官は身に従うもの」と教えている。

すなわち、金銭財貨や地位とか名誉の類は、本来の自分自身の身に従ってついてくるものであって、決して追い求め探し求めて得られるものではないと考えるのである。

つまり自分の天分を生かし、自己に与えられた責務や義務、これは立場とか職業といってもいいが、これを通して社会人心に一途に貢献するところに、いつのまにか「これだけできた」、「このような立場にならせていただいた」と思えるものが、我が身についてくるのである。

よって来年のことを考えるならば、いま真剣に種を蒔くべきである。

何もせず「棚ボタ」など、この世には絶体にありえない。もし何かの「棚ボタ」があったとすれば、それはかならず過去に蒔いた種があるはずであり、それこそ三界を支配する因果の理のなせるところである。

この世はいいかげんなことでは渡れるわけがない。

日々を真剣勝負に生きるものにだけ、初めて洋々とした前途が約束されるのは偽らぬ天の配慮である。

さあ、明日のために、きょう、みんなで勇んで種を蒔こう。

 -「愚人のたわごと」 大夢庵山人 亀石厓風 より-


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はっきりした時期は忘れましたが、亀石厓風先生は、中日新聞に「愚人のたわごと」というタイトルでエッセイを連載されていました。

上記はそのひとつです。

また、適宜、ご紹介をさせて頂きます。

己の天分を全うしてこそ真の財官が身に従うということでしょう。



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