最近は、とあるエリアの林道を主に探索している
そこは家からやや遠く、約90キロは離れとるやろか。
悪天候やない限り、通い詰めている日々である
アホやないやって言いよる。。
確かにわざわざ、高いガソリン代払ってまで
毎日のように通うとこではないかもしれんな。。
まぁ、よか女性でも待っとるんやったら苦にもならんがね♪
待っとるのはヒグマくらいなもんでして。
ヒグマの痕跡を追いに行くだけの行動としては
やっぱアホやな(笑)

とはいえ、道中は結構楽しいもんで、
好きな田舎道を秋の香りと清々しい風を堪能しながら駆け抜け、
峠の山頂の藪をかき分ければオホーツク晴れの山並み、
ちょっと林道の小径でバイクを止めると
沢のせせらぎと小鳥たちの調べの中、休憩したりと、
それなりにその間の長い距離を楽しんでいる
博多やったら90kmも走れば、
行き交う車は当然、千台以上にも及ぶだろうが、
ここらはせいぜい3台くらいや(笑)
家の裏手の山の町道に入ると
あとは山道と廃集落の線しかないし、
ずっとノンストップで快走出来て
バイク乗りならたまらない道なのである!
信号? 渋滞?
そげなん、あるわけがない!(笑)
よって、スタンド、商店は一切ないので
前日にしっかりとした準備だけは必要やけどね

さて、前置きが長くなったばってん、
私が行くじみりんは、
あまり人がおることはないんやけど、
ごく稀に遭遇して
山中で長々とおしゃべりをしてしまうこともある
また、以前にも書いたが、生きてる人ではないのでは?
と、思わせるような怖い体験も経験している。。

そして、今日、
とある林道にて、一人のおばちゃんと出会った。
薄暗く、山林奥深いところだったので
突然のバッタリにはかなりびっくりや。
軽いあいさつで横を抜けようとしたのだが、
その場で止まっているおばちゃんが
どうにも気になってしまい、私から語りかけたのである
小柄な方で、
見れば腰まである長い白髪を1本の三つ編みにしていた

この山、そしてあたりのエリアのことを知りたかったので
色々と尋ねて話をしてたんやけど
話の中で82歳という歳を聞いてびっくり
とてもそういう歳には見えない
話も声も体の動きも若々しい! とても元気そうだ
いまだに肩が痛くて少々気が滅入ってる私のそれとは
えらく違うばい。。
おばちゃんは山の幸を採って家に帰ってる途中だそうだが、
なんとなく
この立ち話は長くなるかもしれんな、と思い
バイクのスピーカーから流れていた音楽とエンジンを止めた
すると、奥の沢から縫うようにやってきた風が
ひしめき合う樹木らを一気にかき鳴らしはじめた
森の木々たちの寄り合いさながら、
それはかなり騒々しくざわつき、
大きな音と枯れ葉の舞いあがる空間に
取り囲まれて少し怖さを感じた。。
そのざわめきを遮るかのように、
おばちゃんがなんと突然、「ヒグマの話」を始めたのである
私が、熊スプやら鈴やら装着してるのを見たからやろうか?
もしくは私のカブにヒグマ注意の看板を付けてるからか。。
おばちゃんはこの山を越えた沢向こうの集落で生きてきて、
今の今まで、山とともに過ごしていたらしい
子供のころから数えきれないほどの熊との遭遇を
体験しているものの、
襲われたことは一切ないとのこと
だからだろうか、
おばちゃんは山に入るときには
熊に対しての道具、身を守るものは一切持って行かないという
しかも熊とは、阿吽の呼吸さながら、
ヒグマが機嫌が悪そうな声を出していたら
遠慮して少し離れて山菜摘んだり、
そばを通り過ぎて行っても
なにも気にせずやり過ごすらしい
しかも手負い熊に遭っても何も慌てないとな。。
この先の山にそれが一頭いるらしいが、
手負い熊は自分を傷めつけた相手の顔をしっかり覚えてるから
私と遭っても何もしないとな。。
う~ん、ここらに手負い熊が徘徊してるのは
ちょっと聞きたくなかった話やなぁ。。
おれ、大丈夫かなぁ。。
とにかく、おばちゃんが私に言うには、
音には十分に気をつけろという
ヒグマは音で追い払うものではないらしい
逆効果の方が高いらしく
ヒグマがかなりイライラするとのことや
また、ヒグマは静かに背後に回るのがうまいらしく
気づけば後ろということが普通にあるらしい
辺に音を出して追い払ったつもりでいても
後ろに付かれれば元も子もなかばい
たしかに音を随時出していたら
ヒグマの気配までわからなくなってしまうもんな
ただおばちゃんは慣れてるので
ヒグマの足音を瞬時に理解できるらしく、
あ、近くに来てるなと察知するそうな。
これに関しては私に細かく気配を判別する方法を
教えてくれたのでありがたい!
とにかく、熊が姿を現しても
じっとしてその場で見ていてごらんと言う
何もしてこないから安心しな、と言い切っている
おばちゃんが言うと妙に不思議な説得力を感じたが、
不安げな私の顔を見てか、
笑顔で頷いて大丈夫、大丈夫と安心を与えてくれた
しかし、熊とともに生きている女性と初めて会ったし
ここまで色々と細かく教えてもらえることは
まずないであろうな
実にありがたいことである!
そしてまたちょっと雑談に戻る
おばちゃんのとこは代々、巫女さんの家柄と教えてくれた!
そして元は仙台の方のかなりの良家ご出身だそう
しかも、お母さんは、”見える” 方らしく
訪ねてこられる方も多かったらしい。。
おばちゃんは継がず妹さんが継いだそうだ。
というよりお母さんがなぜかおばちゃんには
修行をさせなかったそうや
それでもなぜだか、突然私に生まれと干支を聞いてきた・・
それを伝えるとおばちゃんはじっと私の目を鋭く見て
真顔でしばし沈黙が流れる・・・
すると、私に苦笑いで諸々を伝える。。
え~~~っ!
ま、まぁ、やはり、、という結果なもの(つまり当たっとる)
でも、良い部分もしっかり教えてくれたので安心した(笑)
(もしかすると、おばちゃんも見える方なのか。。)
おばちゃんと、長~く話していて
ポヤ~っと色々な思考を巡らせていたせいか
何らかの音でハッと我に返ってしまった。
気づけばおばちゃんが私のすぐそばに来ていて、
飲みなって、缶コーヒーを手渡してくれた♪
さらに話は続き、おばちゃんのご先祖様、兄弟姉妹のこと
娘さんのこと
住んでる家のこと(ただで貰った廃屋にいるらしい。。)
私はといえば、
九州のことやら移住話なんぞをおばちゃんに語る。。
木漏れ日の光が急にまぶしくなり
あたりが時の流れを教えてくれる頃、再びエンジンをかけた
そして、別れ際に、
「もしかすると、またお会いするかもしれませんね」っと
私が手を振ると、
おばちゃんは黙って笑顔でうなづく。。
◆
くどいようだが、
ここは山深いヒグマの徘徊する薄暗い林道である
人なんぞが普通に歩いている場所ではない
ここの広大な山中、人と遭遇するより、
ヒグマと遭う方がもしかすると多いのかもしれん
そげな中、偶然にも出会って、
知らない者同士が互いの身の上話を語り合うっていうのは
通常は考えられんよな
たとえば登山に行って山道で行き交う人々に
身の上話なんぞはせんもんね
私はおばちゃんと色々な話をした
どう生きてきて今に至るかをも十分に分かった、
しかし、どこのだれかは分からない、、
きっともう彼女と会うことは現実的には難しいだろう
そんな中、私は思うんやけど、
きっとおばちゃんは初めから私に伝えることがあったんやなかろうか、
普段とは違う方向へ山を下りてきて、バッタリとなんて
話がうますぎるやん
そげんふうに感じてしまったんよね
偶然やなくて必然ともとれる出会いとメッセージ
山のこと、林道のこと、
そして特に「ヒグマ」のことをね
「。。。」
まぁ、占いの件はきっとオマケであろう・・
それを伝えるために私を待っていたとかは怖かよ。。(笑)
山を下りて、休憩である
話に夢中で飲み損ねたコーヒー今から休憩でいただきます!
北海道限定のジョージアなんやね、知らんかった
まだ幾度となくあの山には行くやろうな












