豆本の生まれ方 ~グランドピアノ編~ | 豆ピアノの 風 古 堂(ふうこどう)

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小さいもの、古いものが大好きなクラフトマンです。
小さな豆本を作っています。

グッとくるもの、大好きなこと、クスっと笑っちゃうものを見つけたら 
ココにお知らせにきますね♪

『あ♪こういうのを作りたい♪♪』

と思い浮かんだら、私の場合は5ミリ方眼の紙に簡単な設計図を書きながら考えます。

(A4版のレポートパッドに5ミリ方眼っていうのがあるので愛用しています。)

なんとなく好きな大きさでイメージを描いていって、可動部や仕掛けを考えながら大きさを決めて行き、設計図がだいたいできたらヒノキ棒を削って作ってみます。
これが試作第一弾。

実際に作ってみると、思っていたのと違っていたり、考えた通りには動かなかったりといろんな不具合がでてくるので、それを改善していきます。



グランドピアノ豆本の試作第一弾が右側です。

作ってみたら、どうも脚が太くて、全体にも“ずんぐりむっくり”していてしっくりこない(;_;)

そこで、またグランドピアノの構造を調べ直して、脚が付く『棚板』というものを作ったり、脚を薄手の板にしてみたり、鍵盤フタを薄くしてみたり、本体の高さを1ミリ薄くして、長さを10ミリ大きくしたり。
それに伴って屋根も長さを10ミリと、幅を4ミリ大きくしてみたり・・・といろいろやったら、やっとしっくりきました(*^_^*)気持ちいい~~♪

この『しっくりくる』という感覚は、私の場合とても大事です。

手に持った感じだったり、見た雰囲気だったり、可動部の動き方などが『しっくりくる』場所が絶対あるので、それを探し出します。



左の黒塗りのほうが試作第二弾。

形はだいたいできたので、あとは可動部の問題(^_^)

当初、大屋根と前屋根の接続は布を使おうと思ってましたが実際にやってみたらうまくいかない。

かなり薄い布を使ってももどろうとする力が強くて、閉じた状態かはね上げた状態のどちらかしかきれいに見えない。

布を細くして張力を少なくしたり、前屋根に重りを入れたりしてみたが納得できない(^^;

そんな時に思いついたことがありました。

「そういえば真鍮(しんちゅう)の薄い金属板を買ってあったはず。。。♪」

それで蝶番(ちょうつがい)を作ってみたら、なんとか蝶番になりました!(笑)

思った通りに前屋根がカタンと跳ね上げられるし、閉じた時にもしっかり閉じて気持ちがいい♪

これで決定~~♪

まだ気になるところが何箇所かあるので、それを改良しつつ本作にかかります(*^_^*)