まだ間に合った古民家のお雛様 その2 山十邸 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

厚木の岸邸でひな祭りを見た後は 隣の愛川町の山十邸へ。

 

山十邸がある辺りは 《かながわのまちなみ100選》に選ばれている中津川沿い。

山十邸は 明治初期の豪農 熊坂半兵衛の住居だった場所。

《山十》は 熊坂家の屋号です。

昭和63年に愛川町の所有となり補修をし 平成21年1月に国登録有形文化財になりました。

 

 

 

 

 

山十邸も 無料で建物内が見学できますが 最近は 事前申し込みをし 有料で様々な講座を行ったり イベント開催や撮影の場所としての貸し出しをしています。

最近は コスプレの撮影地のロケ地としても人気があるようです。

 

 

山十邸には 10年ほど前にも吊るし飾りを見に行きましたが 岸邸からも近いので 今回改めて行ってきました。

 

 

 

 

土間に入ると 最初に目に飛び込むのは 江戸時代の駕籠。

これは寄贈されたもので 山十邸で使われていたものではなさそうですが・・・

 

 

 

 

母屋の中には地元手芸サークルの方々が作られたつるし飾りが展示されています。

 

 

 

この大きな吊るし飾りは 直径2mほどの大きな輪に 10組ほどの輪飾りが飾られている大きなもので 見ごたえがありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

邸内には 輪飾り以外にも 飾り方を工夫した吊るし飾りやお細工物がいっぱい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庭の白梅の枝を使ったフクロウの群れ

 

 

 

 

こちらの枝にいる達磨は 軍手を使って作ったようです。

 

 

 

 

ボケた写真になってしまいましたが 雀のお宿もありました。

 

 

 

 

十二支も勢揃い

 

 

 

こちらは 長野県諏訪神社の御柱

 

 

 

 

押絵を使った作品も・・・

 

 

 

 

 

 

 

お雛様も展示されていますよ。

 

 

 

お雛様の後ろにある衝立に描かれているのは 山十邸の何代目かの当主 熊坂東以さんが描かれた《夏の池》

裏側には《雲龍》が描かれているそうです。

明治40年(1907年)に熊坂家に生まれた東以さんは 女流画家 小倉遊亀に師事 88歳で亡くなるまで多くの作品を残し 院展では秋季に30回 春季に20回の入選を果たしているそうです。

 

 

 

高さが20㎝ほどの 小さなガラスケースに入っているお人形は 花咲か爺さん・・・?

足元には小判があります。

傍らにいるソフトバンクのCMに出てくる白戸家のお父さん犬似の白いワンコ ポチでしょうかね・・?

余談になりますが 花咲か爺さんの童謡では 音譜裏の畑でポチが鳴く~~音譜と歌われていますが 元々は《しろ》という名前だったそうです。

外来語が氾濫するようになった明治時代以降にこの歌が作られた時《しろ》から《ポチ》になったんだとか・・・

 

 

 

山十邸のつるしびな展は11日(月)まで。

5月には 端午の節句も開催されるそうですよ。

 

 

 

山十邸で開催される様々なワークショッの中に 復活させた愛川町の中津箒作りもありますが 山十邸のすぐ近くに 築80年の蔵を改装て作った中津箒の工房と箒の博物館《市民蔵常右衛門》があるので 山十邸に行った時に こちらにも立ち寄られるのがお勧めです。

 

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以前 私もお邪魔して こんなミニ箒をお持ちかりしています。

 

 

 

 

厚木の岸邸から愛川町の山十邸までは 車で20分。

どちらも 最寄りの駅からはバスで時間がかかり 岸邸から山十邸までの直通バスもないので 中津箒の博物館にも立ち寄りながら 車でぐるっとに回るのが一番効率が良さそうですよ。