平塚博物館のお雛様 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
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今年は お雛様関連のイベント開催を見送り 各地で開催されているイベントも見に行くこともできずにいましたが 自宅近くの平塚博物館で 寄贈された豆ひなが展示されていると聞き 昨日見に行ってきました。

 

 

平塚博物館は 寄贈された大型で古い段飾りや添え雛 豆雛に至るまで たくさんのお雛様や五月人形が所蔵されていて 2017年に大規模な展示が開催され 見に行きましたが 

 

 

 

その後はホールや 古民家を再現した相模の家で段飾りのお雛様が展示されるだけで 残念に思っていました。

 

 

 

2017年の展示《女の子と男の子のお雛様》の図録(64頁)は 博物館受付で 現在も購入できるので 興味のある方は 是非どうぞ。

参考資料にもなりますよ。

 

 

さて 今年の展示は 相模の家の中に段飾りのお雛様が2組と 入り口に豆ひなのショーケースが3つ飾られていました。

 

 

写真撮影の許可をいただいたので まずは 相模の家の中からご案内しますね。

室内が暗いので 見にくい画像もありますが・・・

 

 

 

左側の3段飾りの旧家の雛飾りは 平塚市岡崎 海老澤顕寿氏から寄贈されたもの。

 

 

 

上段の大きな内裏雛は明治26年(1893年)生まれ

大田村(現 伊勢原市)から嫁いだ方と一緒に 海老澤家にやってきたそうです。

 

 

 

中央段の一回り小さい内裏雛も 大きな内裏雛と一緒に嫁いできたました。

 

 

 

下段には 右大臣 左大臣と添え雛たち。

 

 

 

海老澤家では 3月1日に餅をつき 木型に合わせて菱形に切り 下から草を表す緑 雪を表す白 土や花を表す赤の順に重ねて供えました。

あられは 1年前の節句についた餅を揚げて 塩と砂糖で和えて食べるそうですが このあられを食べるとコウデ(腱鞘炎)にならないと言われ 苗とりの時のお茶菓子にしたそうです。

海老澤家のある地域は 今でも田んぼが広がる農村地域なので お雛様の行事が終わると 米作りの準備を始めたのでしょうね。

 

 

また 3月2日の宵節句(よいぜっく)には お蕎麦を供え 3日にはお汁粉や太巻き ちらし寿司を作って食べ 最後にお茶をあげてお雛様をかたずけたそうです

こちらの画像は 海老澤家で平成11年(1999年)3月4日に撮影したもので 一連の雛行事を済ませ 片付ける前に撮った写真かと思います。

手前に大きな菱餅がありますが これは 1日についたお餅で作った菱餅でしょうね。

 

 

 

右側の七段飾りのお雛様は 平塚市平塚 山本登三氏から寄贈された昭和28年に初節句を迎えた子に送られた15人揃いの御殿雛。

 

 

 

 

 

 

人形やお道具が入った箱には 《平塚市新宿四つ角 ヒョットコヤ人形専門店》というラベルが貼ってあるそうです。

昭和20年代には 平塚新宿の八幡大門(国道1号線から平塚八幡宮に向かう通り)にあったヒョットコヤ人形専門店で購入したお雛様が 多く見られたそうです。

平塚新宿の八幡大門には 10年ほど前まで平田人形店という大きな人形店もあり 私の初節句の時(昭和35年)の御殿雛は ここで購入しましたが かつては 他にも人形店や玩具店があり お年寄り世代だと平塚でおもちゃと言えば まずは《ヒョットコヤ》が思い浮かぶというお店だったそうです。

 

画像は 私の御殿雛です。

 

 

 

 

相模の家の横のショーケースには 平塚市山下の堤静夫・真理子さんご夫妻が昭和43年(1968年)から平成26年に収集された500体を博物館に寄贈されたものが展示されていました。

この豆雛たちは郷土玩具から 食玩具のリーメントまで 紙・木・ガラス・土等素材も様々 中には宮内庁御用達の職人が作ったものも有るそうです

 

 

 

 

並んでいる豆雛は 私の手元にある物や 初めましてのもの 手元にあってっも 名前が解らなかったものまで 勢ぞろい。

 

  

 

  

 

 

 

 

 

  

 

  

 

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

段飾りのお雛様の展示はは 4月初旬までとのことです。

とっても楽しめる展示なので 機会があればご覧下さい。

 

 
 
こちらは 豆びな情報