かっ飛び先は・・・ | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

昨日は 久しぶりにかっ飛びオバサン復活。

途中で真っ白な富士山にご挨拶。

 

 

 

信号の標識に見つけたのは 虹色に輝く標識。

晩秋のお日様からのプレゼントでした。

 

 

 

山の上でくつろぐ牛さんたちにもご挨拶。

 

 

 

すっかり葉を落とした桜道を通り抜けて向かったのは

 

 

 

丹沢の入り口 戸川にある香陶芸工房の展示室で開催開催されていた村上敬の山野草展《秋装う花の蔵》

一昨日 何気なく知人の墨絵作家さんのFBを覗いたら 度々私も見に行っていた山野草家の村上さんの展示が開催されているのを知りました。

丁度昨日が最終日。

前回 村上さんの展示を見に行ったのはコロナ禍前。

これは行くしかないですよね。

 

 

 

 

 

会場は香窯陶芸工房の展示室。

土壁に囲まれた薄暗い蔵の中と聞いていたけれど 一見した外観は え・・・っ?ここで展示・・・!?と思うようなトタン張りの古い納屋。

 

 

 

 

 

お話を伺うと ここは 昭和20年に建てられたたばこの葉っぱの乾燥小屋。

かつて秦野は 煙草の葉の一大産地で 農家さんの庭先にたくさんの乾燥小屋がありました。

 

 

 

展示室に入ると 外観からは想像もできなかった 土壁に囲まれた静寂のスペース

 

 

 

 

崩れかけた土壁は 香窯さんが 自ら補修されたそうです。

 

 

 

窓が無く 真っ暗な室内で 照明に浮かび上がった古道具や山野草と墨絵は モノトーンの世界に引きずり込まれるような不思議な空間です。

 

 

 

墨絵を描かれたのは 去年85歳で亡くなられた篠田昌三さん

 

 

 

山野草家 村上さんの本業は 古民家のリノベーションも得意とする建築会社の若き社長さん

 

 

 

2007年から始められた山野草の展示は 私もあちこちに見に行きました

 

 

 

さあ 会場内の様子をお楽しみください。

今の時期 山野草は 葉を落とし 枯れ色になっていますが 村上さんはあえて枯れた葉も落とさず ありのままの姿を楽しむそうです。

土壁やモノトーンの墨絵に映し出される影の姿は 侘び寂びも感じる美しい光景です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さな小さな紅葉

 

 

 

この15㎝くらいの小さな木は 裏山散歩の時にもよく見かける マユミです。

 

 

 

大きな木になるマユミも 大切に小さく育てあげるとちゃんと実がなるんだそうですよ。

 

 

 

この曲がりくねった木は 初めて実物を見るムベでした。

 

 

 

 

小屋の奥には2階に通じる階段

 

 

 

降りる時には ちょっと怖いような 急な階段です。

 

 

 

1階の半分ほどのスペースは 明り取りの小さな窓があり かすかに差し込む自然光が階下のスペースとは また違った光景を醸し出しています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央に展示されてのは木賊

 

 

 

ちょうど今製作中のタペストリー うさぎのお軽さんの着物の柄に使われている話で 村上さんとしばしうさぎと木賊談義も楽しみました。

 

 

 

展示を見せていただいた後は 紅葉が色づいたお庭で 香窯さんが点ててくださったお抹茶をいただいてきました。

 

 

 

 

山野草展は昨日が最終日でしたが 根強いファンを持つ村上さんの展示には 入れ替わり立ち替わり お客様がやってきます。

そんな折 何度も村上さんの展示を見に行った菩提のギャラリー ひときふたきのオーナーさんがこの後いらっしゃるとのこと。

ひときふたきさんには 村上さんの展示の他 古布の作品を作る前田順子さんの作品展を見にいったり 埴輪のお父さん志村さんとも初めて出会った場所

和綴じ本のワークショップや ボリビアの楽器 チャランゴのライブを聞きに行ったギャラリーです。

 

 

 

 

 

 

 

でも オーナーさん 5年ほど前 帯状疱疹になってから後遺症が残って体調を崩され ギャラリーは休業中。

どうされているか気になっていた所だったので いらっしゃる予定時間までの2時間近く 戸川公園を散歩して時間をつぶし お会いしてきました。

村上さんや他のお客様も一緒に お茶をいただきながら ゆっくりお話できましたが 80歳を超え やはり体調の回復は思うようにはいかず 織作家の奥様も入院されているとのこと。

時の流れとは言え 寂しさを感じる時間になりましたが ひときふたきさんに思いがけずお会いできた事 村上さんの展示を久しぶりに見せていただいた事 最終日であってもかっ飛びオバサンを復活させて正解!!

 

やっぱり私も したいと思ったことは 後で後悔の無いように できる時にやらなくてはと改めて思った1日になりました。