憧れの方の旅立ち | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

大磯のギャラリーぶたのしっぽで3年前まで 毎年年明けに開催されていた雛の会に7年間参加してくださっていた 手毬作家の山本タカさんが 16日に104歳で静かに旅立たれたと 今朝 お孫さんからお知らせをいただきました。

 

60歳から手毬作りを始め 101歳まで毎日手毬を作り続け ぶたのしっぽでは 多くの作家たちに刺激をくださり お客さまにも愛されていたとても素敵な方で、私にとっては憧れの作家さんでした。

 

針を持てなくなってから ホームに入所され 穏やかな毎日を過ごされていましたが 一昨年 お孫さんから ご自宅に保管されていたタカさんが作られたたくさんの鞠を託していただきました。

 

 

 

お預かりした鞠は 去年の春の玉手箱のDMに使わせていただいたり 会場でも展示し 多くのお客さまに タカさんの鞠をご覧いただきました。

 

 

 

 

その後 私がお預かりしているよりも多くの方にタカさんの鞠をご覧いただける方法はないかと考え ご家族にもご理解をいただき 吊るし飾りの展示もしている土屋の妙圓寺さんに鞠を託すことになりました。

ありがたいことに 妙圓寺さんの吊るし飾りを作られた作家さんが 丁寧に鞠をつなげ 去年の秋から タカさんの鞠は 本堂で多くの参拝者の方たちにご覧いただいています。

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 

 

ご家族にとっても いつでもタカさんの鞠に会いに行かれると とても喜んでいただきました。

今回 16日にタカさんの様態が変わられた日に ご家族も妙圓寺さんを参拝 住職ともお話をされ その後で タカさんは旅立たれたとのことでした。

 

 

できるなら 本堂に飾られた鞠をタカさんご自身にも見ていただきたいと思いながら それは叶えることができませんでしたが 今頃タカさんは あの優し笑顔できっと鞠を見に行かれていると思います。

 

タカさんの穏やかな笑顔と 妙圓寺さんの弁天様の優しいいお顔 似ているような・・・

 

 

 

タカさんの素晴らしい手毬作品 是非妙圓寺さんでご覧ください。

今日は巳の日で 妙圓寺さんは混雑していると思うので 近いうちに私もタカさんの鞠に会いに行きたいと思います。

 

 

 

タカさん たくさんの優しさと 人として ものつくりとしてのたくさんの事を教えていただき ありがとうございました。

これからも ものつくりをしながら迷った時には タカさんの鞠に会いに行きたいと思います。