小さな鎮守様 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

毎年 7月に例大祭がある 近所の神社。

 

 

 

我が家の前も お神輿が通ります。

一応 神輿保存会はあるのですが 年々 お神輿を担ぐ人も少なくなって 大人用のお神輿は よその地域の保存会から助っ人をお願いしているそうです。

 


 

 

 

我が家の息子たちが小学生の頃は 子供会が中心となって 子供神輿も担がれていましたが 10年以上前に 子供会が解散してからは お神輿を担ぐだけの子供が集まらず 台車に乗せ 大人が引いて町内を回っています。

 

 

 

寂しい時代になりましたが 先週末に組長会議で自治会館に行ったら 別室で子供たちが山車に乗って叩く 太鼓の練習が始まっていました。

山車だけは 今年も出てくれるようですね。

 

 

 

お祭りが行われるのは 八坂神社。

 

 

 

農家さんの家の庭先を通って行く この辺りの鎮守さんです。

 

 

 

おそらく昔はこの辺りも田んぼが広がっていた地域。

近くの山の麓や農家さんの庭先には 湧き水もあり 神社の前にも田んぼの用水に使っていたと思われる水が流れています。

 

 

 

先日ご紹介した 住宅街地の中に一面だけ残っている田んぼもこの直ぐ近くです。

 

 

 

階段前から続く坂道は 神社の裏口に続く道。

こんもりと葉を茂らせる木々の右側が神社の境内ですが 斜面に立つ木は 根っこもむき出しで 朽ち始めているのが気になります。

 

 

 

 

 

 

 

階段の上の鳥居は 昭和56年に建て替えられました。

 

 

 

 

境内には ザクロの花と クマザサ

 

 

 

 

 

 

クマザサは 生命力の強い植物で 60~120年間枯れずに地中の成分を吸収し 雪の中でも枯れずに耐え抜くほどの寒さに対する抵抗力もあり 昔から漢方などの材料にも使われています。

冬眠前の熊が クマザサをたくさん食べるのは 冬眠中の腸や血液内の老廃物を解毒するためとも言われているのだそうです。

漢方薬でのクマザサは 解熱 解毒 咳止め 止血 消炎の効果があるとされ 民間薬では 火傷 かみ傷 吐血 喀血 下血などの治療や血尿剤として使われたそうです。

 

 

クマザサは 抗菌作用もあるため 時代劇などで おにぎりやお団子を包んだり 魚の下に敷いたりしているのを見たことがあると思います。

私も お雛様のイベント時に 笹の葉を合わせた鯛の御馳走を作りました。

 

 

 

大きさは 鯛に乗せた淡路結びのサイズがこれくらい

 

 

 

我が家の裏山には 八坂神社の境内以外にもクマザサが群生している場所があるので かつては近所の農家さんたちも 活用していたでしょうね。

笹の葉は 今はこんな風にして 販売されています。

(画像はネットからお借りしました。)

 

 

 

鳥居の奥に見えるのは 

 

 

 

狛犬さんと

 

 

 

 

屋根付きの長い建物。

ここには お祭りの時 神社入り口に立てる 幟の本体を収納しています

 

 

 

 

階段の奥には フェンスがあり 行き止まりになっているのに 何故ここに階段を作ったのか不思議でしょ・・・?

これは 元々 幟の収納場所に作ったものではないんです。

 

 

 

実はフェンスの向こうは 新幹線の線路。

八坂神社は かつて 山の上にある八剱神社とつながっていて 平安末期から八剱神社がこの辺りの総鎮守とされていましたが(八剱神社が 奥の院のような役割だったのでしょうかね・・・) 新幹線が開通した時に 八坂神社と八剱神社の間に線路が通され 2つの神社は分断されました。

 

 

 

そのため 下にある八坂神社の入り口に 八剱神社の案内板が建てられています。

 

 

 

こちらが いつも裏山に散歩に行く時に立ち寄る八剱神社。

 

 

 

 

八剱神社も八坂神社も 社務所はなく 神主さんもいない小さな神社ですが 秦野市にある出雲大社分詞が管理していて 七五三などの参拝を八坂神社や八釼神社で行いたい時には 申し込みをすると出雲大社分詞から神主さんが来てくださるというお知らせが 回覧板で回ってきます。

 

 

 

八坂神社の本殿は とても簡素で小さなお社です。

 

 

 

本殿入り口には 南京錠が付き 穴の奥にある小さなお賽銭箱が縄で縛られています。

これ ささやかな賽銭泥棒対策なんです。

10年ほど前まで 我が家で飼っていた犬の散歩に 毎日早朝に 八坂神社まで散歩に行っていたのですが 夜中のうちに南京錠とお賽銭箱を壊して お金を盗んでいく不届き者がいました。

お社の前に 1円玉だけが散らばり(捨てられ) 入り口が壊されているのを見つけ 通報したことが2回ありました。

ほとんど参拝者がいない こんな小さな神社を荒らしても お賽銭は微々たるもの それでも荒らす・・・?

おそらく 盗まれたお賽銭より 鍵や入り口の修理代の方が はるかにかかったと思います。

不届き者は捕まったのでしょうかね。

 

 

 

こちらは お社の中。

 

 

 

左側には お神輿を乗せる台車が置かれていました。

 

 

 

八坂神社までは 自宅から徒歩5分ですが ワンコがいなくなってから行くことが無かったので 10年ぶりの参拝になりました。

久し振りに参拝したのは お社の横に 見たいものがあったから・・・

それは また次回 ご紹介しますね。