1日遅れで完成です | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

押絵で作っていたパロディー版 風神雷神戯画・・・?

1日遅れで完成しました。

 

先に作っていた風神兎。

 

 

 

風神は 古事記や日本書紀の中では イザナギとイザナミの間に産まれたシナツヒコ。

大きな風袋から風を吹き出し 風雨をもたらす神様ですが どちらかというと 台風のような風災を起こす妖怪に近い存在として人々に伝えられ 農作物に被害を及ぼすような暴風を鎮めるため 風神を祀るようになったとも言われています。

また風邪を流行らせるっ疫病神とも言われている一面もあります。

 

 

昨日作ったのは 雷神兎。

 

 

 

雷神は 太鼓を叩いて 雷鳴と稲妻を神格化した雷を起こす神様です。

《稲妻》との字からも想像できる様に 稲の豊作をもたらす神様とも言われ 落雷の多い関東平野では 田畑に落雷があると その場所には1年間作物を作らず 注連縄を張っておいたり 雨が適度に降るように 小さな祠に雷神を祀る地域もあるそうです。

 

また 学問の神様で知られる菅原道真は 死後 天神(雷の神)になったことはよく知られていますね。

子供の頃 「夏におなかを出していると 雷様がおへそを取りに来るガーンビックリマーク」と言われた記憶がありますが 蚊帳の中に入って「くわばら(桑原)」と唱えると雷様から逃げられるとも言われていました。

それは 道真は 死後 亡霊(雷)となり都に被害をもたらすも 道真の領地の桑原には 雷が落ちなかったという言い伝えから生まれたおまじないなんだそうです。

私の祖父は 雷が大嫌い!!

雷が鳴ると 昼間から蚊帳の中にもぐり 耳をふさいでいた姿が遠い記憶に残っていますウインク

 

 

 

雷神が雷を起こすために使うの道具が いくつもの太鼓が円環状によく連なった連鼓で これを楔(くさび)で叩きます。

 

 

 

太鼓の面の部分には よく三つ巴模様が描かれているのを見ますが 三つ巴は 稲光や神霊が宿るとされる勾玉を由来とする説もあるそうで 雷神が持つ太鼓には必須の模様でしょうね。

 

 

 

ただ今回 この三つ巴模様をどうやって表現しようかが悩みどころでした。

押絵で1つ1つ作るのには サイズが小さく 厚みも出てしまうので 接着シートを張った錦紗を1つ1つカットし貼り付けました。

円の部分のサイズは直径5mm これを17枚カットしながら 目はショボショボ 指がつりそうでした😥。

 

 

 

さてさて 1日遅れで完成した 風神雷神戯画。

パロディー風に作ってしまい 俵屋宗達さん ごめんなさい。

天変地異や自然災害が頻発している昨今 平穏な日常が訪れるよう 風神雷神様にお願いしましょうか。