小田原のちんちん電車 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

小田原散策 お寺カフェでランチの後は 二宮報徳神社の駐車場に車を止めて 去年見つけた気になっていた場所へ

 

小田原城を模して作った 三の丸小学校の前を通り 

 

 

 

 

国道1号線に出ると 新しくできた広場に 1両編成の小さな電車が・・・・

 

 

 

 

 

 

 

この電車は 昭和の半ばまで ちんちん電車の愛称で国道1号線を走っていた 箱根登山鉄道の小田原市内鉄道の車両です。

国道1号線の車の交通量が増えたことより 昭和31年に市内鉄道は廃線となり 5両の車両が長崎電気軌道に譲渡され 1970年代まで長崎市内のちんちん電車として活躍しました。

その後はイベントに展示されたり 秋の枯葉シーズンには 車輪が滑らないように砂を撒く役目で活躍していたそうですが 2019年に 現役を引退し 廃車にされる事を知った方たちが 『小田原ゆかりの車両 里帰りプロジェクト』を立ち上げ ¥1000万を上回る長崎から小田原までかかる移送費用や設置費用をクラウドファンディングで募り 去年2月に64年ぶりに里帰りが実現したのだそうです。

 

 

 

子供の頃 小田原城へよく行っていましたが 私は 昭和34年生まれのため この電車が小田原市内を走っていたことは 全く知りませんでした。

去年 広場が開園した直後 ちらっとこの電車が見えたのですが 時間がなくて 立ち寄れず 遠くから撮影した電車の写真をブログにアップした時に 子供時代にこの辺りに住まれていたブロ友さんが 国道を横断する時、うっかりすると下駄の歯が丁度市電のレールに挟まり、外すのに焦った覚えがあるとおっしゃっていました。

 

 

 

 

 

 

 

車両のライトブルーと山吹色のツートンカラーは 箱根登山鉄道時代のオリジナルカラーだそうです。

 

 

 

 

電車の中に入って 見学もできます。

高校生の頃まで 東海道線もごくわずかですが 車内が木造りの車両が走っていましたが 当時を思い起こさせる 懐かしい車内風景でした。

天井の照明もレトロでかわいいですね。

 

 

 

今の電車とは比べ物にならないくらい シンプルな運転席

 

 

 

小田原市内電車の開業は 明治33年(1900年)

この車両は 大正14年(1925年)に製造されたものです。

もしかしたら 3年後の100歳の誕生日には 何かイベントが開催されるかしら・・・・はてなマーク

 

 

 

 

車内の壁に貼ってあった運賃表は 長崎を走っていた頃の運賃でしょうかね・・・はてなマーク

 

 

 

現在 身近な場所を走る路面電車といえば 江ノ電が思い当たりますが 小田原城を見ながら道路を走るちんちん電車 一度乗ってみたかったな~~