逃走カピバラ公開 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

今の季節 ほんわか癒やしの映像として よく見かけるカピバラの温泉入浴シーン。

今では 冬の風物詩として すっかり知られるようになりましたが カピバラの入浴シーンが知られるようになったのは 伊豆シャボテン動物公園のカピバラが始まりで 彼らは 《元祖! 露天風呂カピバラ》呼ばれています

(画像はネットからお借りしました)

 

 

 

かつて 伊豆シャボテン動物公園にいたカピバラたちは 冬の寒さで大好きな水に入る事ができず 身を寄せ合って春の到来を待ちわびていました。

今から40年前の1982年の冬のある日 たまたま飼育員がお湯で展示場の清掃をしていると 小さなお湯だまりにカピバラたちが手足やお尻をつけて 気持ちよさそうにしている姿に気づき 池にお湯を貼ってお風呂を作ると カピバラたちは大喜び!!

その後 カピバラたちの冬の露天風呂は欠かせないものとなり 全国のカピバラに広がったのだそうです。

伊豆は 温泉地なのでカピバラたちも 本物の温泉を楽しんでいるでしょうね。

(画像はネットからお借りしました)

 

 

          

 

 

さて そんなカピバラが 平塚の総合公園内にあるふれあい動物園で 春から公開されることになりました。

実は このカピバラ君 2年前 平塚市内の河川敷にいるところを 怪我をした野鳥の保護をしながら 野鳥の写真を撮影している知人が発見し 大捕物の末 捕獲されたカピバラなんです。

発見した知人は 家族ぐるみで親しくしている優しきおじちゃん。

3年前 撮影した野鳥写真を 平塚博物館に寄贈し 写真展も開催しました。

 

 

 

その方が  2019年12月28日に川で野鳥の写真を撮っていたら 対岸に大きな動物がいるのに気づき 証拠写真を撮り 怪我をした野鳥の治療をお願いしている獣医さんに連絡すると カピバラだと判明。

その時の カピバラ君です。

 

 

 

日本に野生のカピバラがいる事はなく おそらくどこかで飼われていた物だと推測され 神奈川新聞に写真を掲載し 飼い主を探しました。

その後カピバラ君は 2日間姿を見せず 心配していたところ 高麗山を越え 川から3kmほど離れた民家の縁の下にいる所を発見。

早速 獣医さんが 大型犬用の檻を用意し 捕獲を試みるも 体格が良く 力が強いこのカピパラ君 一発で檻を破壊グーショック!!!

その後 警察官も出動し イノシシ用の檻を借り 何とか縁の下から追い込んで捕獲ができたそうです。

 

 

幸い 飼い主は見つかりましたが 半年前に藤沢市内から逃げ出し行方がわからなくなっていたカピバラで 湘南地域を放浪。

逃走中 すっかり野生暮らしに慣れてしまい ペットとして飼い続けるのは難しいとのことで ふれあい動物園に引き取られました。

 

その後もなかなか人慣れせず 警戒心がカピバラ君でしたが 現在4才になり 少しずつ今の環境に慣れてきたと言う事で この春から公開に踏み切ることになったそうです。

(画像は平塚市の広報からお借りしました)

 

 

 

 

2年前の発見当時も 今回も このカピバラ君の事は ニュースや新聞などで ずいぶん取り上げられましたが 第一発見者の知人は全く表に出ず 発見の経緯は きちんと伝わっていませんでしたが 知人のおかげで 命拾いをしたカピバラ君 見つけてくれたおじちゃんに 感謝してくださいよ。

 

平塚総合公園の隣には 日帰り温泉がありますが 公園内まで温泉は引かれていないと思うので 露天風呂での入浴シーンは見られないかと思いますが 暖かくなったら 逃走劇を繰り広げたカピバラ君に 会いに行ってみてくださいね。