しその実漬 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

今の私からは 全く想像もつきませんが 子供の頃は とっても食が細く 偏食も激しい子。

小学校の給食は量が多すぎ 食べられるものが少なく 毎日のように完食するまで居残りさせられる苦痛の時間でした。

母も 食の細さを心配し 最低これだけは食べて欲しいと思う量のおかずとご飯を用意します。

正反対に 弟は豪快に食べるタイプで 何回でもおかわりをするため 適当な量を用意します。

私には 記憶が無いのですが ある日 私によそられたご飯の量より少なめな弟の食事を見た私は 《いいな~~~! 弟のご飯は少なくって・・・・しょぼん》と泣き出した事があったそうです。

それほど 食べることを苦痛にさえ感じる子でした。

 

今では 好き嫌いも無くなり 何でも美味しくいただきますが 子供の頃の好き嫌いが多かった時代に 美味しく食べられていた数少ない食材は 今でも懐かしく思い出されます。

当時 沢山おかずがあっても 白いご飯を食べる時には 梅干しや紅生姜 ふりかけなどがないと食べられず しその実漬も ご飯のお供として大好きな物の一つでした。

 

 

我が家の庭に 毎年こぼれ種で 大葉が芽を出し 夏の間は薬味に重宝していますが 今の時期 かわいい実がなり始めます。

 

 

 

狭い狭い我が家の庭 全部の実を摘んでも たったこれだけ・・・。

 

 

 

 

そんな時 ちょうどユカちゃんと出かけた南足柄の道の駅で シソの実を売っているのを買ってきました。

 

 

 

 

庭で採れた実と合わせ しその実漬を作りました。

少量の塩を入れた熱湯でさっと湯がき アクを抜き 水気を切ります。

 

 

 

 

ここで登場するのが わが家の定番、御殿場の天野醤油(リンクあり)の《甘露しょうゆ》です。

甘露しょうゆは 仕込みをする時の塩水を一度仕込んだ醤油を使って作る 再仕込み製法。

とってもコクや甘みがあって美味しいんです。

 

 

 

熱湯消毒した瓶に しその実としょうゆを入れておくと翌日には食べられます。

買ってきたしその実を全部使ったけれど 思ったよりも量は少なめでした。

 

 

 

さてさて 翌日 いい具合に出来上がったしその実を炊き立てご飯に混ぜて おにぎりを作りました。

おにぎりの上には 庭で採れたしその葉を刻んで添えています。

器は 岡村朝子さんの小皿です。

 

 

 

この日は急に寒くなったので 冷蔵庫の残り野菜と トン汁も作りました。

具材は ほんの少し冷凍しておいた 切り落としの豚肉 白菜 大根 人参 シイタケ エノキ 油揚げ お豆腐。

薬味には 今年最後の収穫をした 裏庭のみょうがと 使い終わった後根っこをプランターに植えて育てている 小ネギ。

トン汁とも言えない 冷蔵庫整理のごった煮汁ができました。

 

 

 

トン汁の器は 陶山純子さんの飯碗です。

 

 

 

ごちそうご飯も美味しいけれど 新米が美味しい季節 秋が深まる今の時期 こんなシンプルごはんが大好きです。

日本人の原点ご飯かもしれませんね~~。