50年ぶりの徳延神社 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

4月初めから続いていた体調不良が どうもすっきりせず 日曜日は珍しく 午後から翌日朝まで寝込んででしまいました。

知人にも勧められ 総合的に診ていただけるクリニックで 一昨日 昨日と検査をしていただきました。

とりあえず いただいた薬が効き始め よくなり始めた症状もありますが 検査の結果が出るのは1週間後。

元気はあるので 今週は のんびり無理せず過ごそうと思います。

 

 

検査をしていただいたクリニックは 自宅から徒歩15分ほどの場所。

帰りがけに 駐車場の向かいを見て懐かしさのあまり 立ち寄った場所があります。

住宅街の中にある 徳延神社です。

 

 

 

実は 50年以上前 この神社の近くに叔母が住んでいて 大磯から 母と弟とバスを乗り継いでよく叔母の家に行きました。

今でも 神社横には バス停があります。

 

 

 

母と叔母が話をしている間 従兄弟と一緒に この神社の境内で遊んだ記憶も残っています。

数年後 叔母が引っ越してから 全く訪れることが無かった神社ですが 30年前私がこの近所に住むことになりました。

バス通り沿いの神社のため いつも車で前を素通りするだけで 立ち寄ることなく過ごしていたので 今回は 50年以上ぶりに立寄りました。

 

 

古い記憶では 神社の周囲は 農家さんの大きなお宅が立ち並び その向こうには 広いレンゲ畑や田んぼが広がる地域でした。

神社も 鬱蒼とした木々に囲まれ 薄暗い中にあったイメージでしたが 意外や意外 昔に比べると 木はすっかり整理され すっきりとした明るい神社に様変わり。

 

 

 

 

 

 

 

農家さんが立ち並ぶ地域だっただけに やっぱり徳延神社は 農業の神様とされていたのですね。

 

 

 

 

 

鳥居の横にある枝が落とされた木は 銀杏でしょうかねはてなマーク

 

 

 

ネットで 徳延神社の事を調べていて分かったのですが 鳥居横に鎮座するこの狛犬たちは 岡崎式狛犬という様式だそうです。

岡崎式狛犬は 石工の町 愛知県岡崎市で 大正時代に 石工 酒井孫兵衛(6代目)が 神殿狛犬を現代風にアレンジして作り出した狛犬で あっという間に広がり 狛犬と言えば この姿が思い浮かぶほど 全国の神社で数多く建立されている物だそうです。

 

 

 

 

子供の頃遊んでいたイメージと違い 何だか神社全体が 明るく新しくなったなと思っていたら 本殿も昭和45年に建て替えられたのだそうです。

私が遊びに来ていたのは 昭和43年頃までだったのでだったはず。

 

 

 

 

 

本殿の入り口には 月に三つ巴の紋と 注連縄は牛蒡注連縄でしょうか・・・・

 

 

 

 

ご親切にも 三日月型の隙間部分には 《賽銭は20cm奥向こうへ 投げ入れる感覚でお願いします》の張り紙があり 思わず笑ってしまいました。

 

 

 

月の隙間から見えた本殿の中。

 

 

 

様変わりしてしまった神社ですが 手水水や鐘楼は 当時のまま残っていました。

 

 

 

 

本殿の北側にある小さなお社の周りは 木がこんもりと茂り 昔の面影が残っていました。

 

 

 

お社の横の石仏

 

小さな道祖神

 

 

 

こちらは庚申塔の様です。

 

 

 

 

 

古い庚申塔で 文字が摩耗し 判読しきれませんが 《元禄??天八月廿九日》

元禄年間は 1688年~1704年なので 300年以上前に建立された庚申塔のようですね。

 

 

 

 

すっかり様変わりしてしまった神社でしたが 神社の境内を歩きながら 50年前の幼かった頃の自分の姿を探していたような不思議な時間を過ごしてきました。