大好きな 京都 永楽屋 細辻伊兵衛商店(リンクあり)の手ぬぐい。
濱文様や 一般的に売られている手ぬぐいよりも お高め価格なので なかなか買えず、どうしても欲しかった2枚だけ 手元に置いていました。
永楽屋さんのロゴマークにもなっている 《私は これから 桃太郎と呼ばれます》のアレンジバージョン。
ちなみに 《私は これから 桃太郎と呼ばれます》柄は 昭和7年に発売された《私は 昔 桃太郎と呼ばれていました》柄を 2017年にアレンジして復刻したものです
《MINIMOMO・レッド》
創業400年記念 限定版《私は 昔 桃太郎と呼ばれていました・末広》
しぶとく ヤフオクで出品されていないか チェックを続けていますが ここ数日で お土産でいただいたであろう方が不用品として 格安で出品されているのを見つけ 我が家へ2枚ご招待しました。
それは 大正ロマンが漂うモダンなもの。
《カフェー》
《カフェー》は 1920年代(大正末期~昭和初期)に流行した 特殊喫茶・社交喫茶と呼ばれる 料理やコーヒー お酒を出すお店です。
日本初のコーヒーを出すお店は 1888年上野黒門町にオープンした《可否茶館(かつひーさかん)》。
その後1911年に 銀座に カフェー・プランタンがオープンしたのを皮切りに カフェー・ライオン カフェー パウリスタがオープン。
プランタンは インテリ向けのお店のため 一般人は入りにくいお店だったそうですが 美人女給を揃えたライオンやパウリスタができたことで カフェー文化が広がっていったそうです。
そこに集まるのが流行の最前線を行く 若い男女たち。
コーヒーやお酒を飲みながら 煙草をくゆらせ 恋をして・・・・・
昨今の禁煙ブームとは 全く逆嗜好 当時は 煙草はファッションの1つでしたよね。
カフェーに集まる お洒落な男女は モボとモガと呼ばれる モダンボーイとモダンガール
モボファッションは 山高帽子 ロイド眼鏡(1) ダボダボのセーラーパンツ 細身のステッキの4点セット
1 ロイド眼鏡・・・・セルロイド製の円形レンズの大型眼鏡
アメリカの喜劇役者 ハロルド ロイドが劇中でかけていた眼鏡
モガファッションは クロッシュ(釣り鐘型帽子) ひざ下スカート(ミディアムやマキシ丈) ショートカット(ボブカット)
夏は アッパッパー(2)
化粧の習慣が一般的でなかった当時 引き眉 頬紅 ルージュで化粧を施し
昭和に入ると パーマネントやマニキュア フランソワ コディーの香水も流行
2 アッパッパー・・・・サッカーなどの木綿生地で作られた夏用の簡易ワンピース
大阪 くだおれの創業者 山田太郎考案の服
歩くと裾がパッパと広がることからついた名前
1929年(昭和4年) 40年ぶりの猛暑に見舞われた東京で 《清涼服》の
名前で売り出され 大流行
永楽屋さんの手ぬぐいにも そんな姿が描かれていました。
《モガ》
ボブカットに キリっと描かれた眉 真っ赤なルージュ
ストライプのアッパッパー
煙草を持つ気取った手には 真っ赤な指輪。
凛としたこの姿 まるでクレオパトラみたいできれいですね~~
おもしろ手ぬぐい これからもコツコツ探してみますね。