平塚駅
西口から徒歩
３分 路地の一角に ７０年前に建てられた小さな貸家をリノベーションしたギャラリー《オケラハウス》(リンクあり)がオープンしました。
オケラハウスは ビルの中に隠れる様に建つ小さなスペースです。
１９４５年７月 この周辺は平塚大空襲で焼け野原になった所。
・・・というのも 平塚の町の中央(現在 総合公園や平塚球場球場
のある場所)に 海軍の火薬廠(かやくしょう)があり アメリカ軍の標的になったんです。
オケラハウスの前の道にも 火薬廠から平塚駅まで火薬を運ぶ線路
が通っていたそうです。
戦後の復興期に建てられた 小さな貸家がオケラハウスの最初の姿です。
その後 何人かの借主を経て 飲食店が営まれていたそうですが 借主ご夫婦の奥さんが亡くなられてから お店の経営が傾き 小さ庭は荒れ放題 ゴミ屋敷のようになり 近隣でも危惧されていました。
最近 借主の方が転居されたのをきっかけに取り壊しを検討されたそうですが ７０年前に建てられた 昭和の趣を残す家を無くしてしまうのはもったいないと デザイン関係の仕事をさrているオーナーさんが一念発起
仕事関係のお仲間に声をかけ 設計は茅ケ崎の熊沢酒造などの古民家リフォームを手掛け 小田原の古民家カフェ nico cafe(リンクあり)内にあるケムリデザインワークス(リンクあり)さん 施工は こだわりの木の家を創る 秦野の村上建設(リンクあり)さん 看板などのインテリア小物の製作は 大磯市で評判のお人形《大磯妻》の製作者 nico cafeさん・・・・と 最近話題のプロたちの手により仕上げられました。
がついていました。
に通った人たちが 負けが込み すっかり無一文のオケラになって この建物の前の道を歩いて帰ったことから この通りが《オケラ通り》と呼ばれていたのにちなんで つけたたそうです。
オケラハウスの建物のビフォーアフターの様子は nico cafeさんがご紹介しています(リンクあり)。
さてさて ５月５日にオープンした オケラハウスでの記念すべきオープニングイベントは 建物の施工工事をされた村上建設の社長さんで 山野草家の村上敬さんによる《山野草展 ～ウマレカワリノトキ～》。
古道具などに植えこんで 長年にわたり 慈しみ育ててこられた村上さんの山野は 根強いファンが多く 私も近隣で行われる展示には何度も足を運んでいます(リンクあり)。
サブタイトルの 《ウマレカワリノトキ》というのは 生まれ変わった古民家と 冬の枯れた姿から 芽を吹き 生まれ変わった春の山野草たちの姿にかけて つけられたそうです。
う～～～ん カッコいいですね～～～
本当は 庭先に 今日のおやつ(リンクあり)さんの出張カフェが出ていたGW中に行きたかったのですが そらのあいだでのイベント参加があったため 昨日行ってきました。
ブロック塀の隙間では 小さな陶仏さんと 鉢植えがお出迎え。
アプローチも素敵です。
室内は 昭和時代によく見かけた 四畳半と六畳の和室に台所がついた間取りの貸家。
その段差をなくし コンクリートを敷き詰め 古い柱と梁だけを残した 古くて新しい空間です。
壁の一部には オーナーさんの希望で 建築当時の藁が混ざった土壁を残し 当時の息吹も感じられます。
上下に残された小さな窓は かつてのトイレ
だった場所。
実家もそうですが 昭和中頃までに建てられた家の 典型的なトイレの姿ですね。
無機質なコンクリート打ちっぱなしの床に 時代を経て いい色になった木の柱や梁の中で 緑あふれる山野草が鎮座する姿は 街中の一角にいるとは思えない 異空間。
テラス席に座って 室内を見ていると 時間がとまったような 不思議な感覚が感じられます。
村上敬 山野草展は ５月１０日(木)までです。
平塚駅西口から 徒歩３分 すぐ近くにはコインパーlキング
もあるので お出かけください。
是非是非 お勧めしたい空間と展示です。
尚 今後のオケラハウスは レンタルギャラリーや ワークショップ会場として 活用されるそうです。
利用規約は 今後ネットにもけいさいされるようですが ギャラリー内で詳細が案内されていたので 興味のある方は 会場でお尋ねくださいね。