これ 見てください
埴輪のお雛様
なんです
去年の春 秦野の アートスペースひときふたきさんで展示をされた(リンクあり) «時光窯»の志村さんから案内をいただき 松田まで行ってきました。
松田のハーブガーデンから 車
がやっと通れるほどの山道
を約1㎞。
入口にオブジェが迎えてくれるとても眺めの良い場所に 時光窯はありました。
残念ながら 今日は雨のために下の様子はかすんでいましたが 蛇行して流れる酒匂川
や 小田原の町が一望できる場所でした。
車から降りると斜面に見える沢山の薪。
この奥にご自分で作られた 大きな登り窯があります。
窯の奥にある展示用の建物のベランダでは 日光・月光菩薩の大きな埴輪が迎えてくれました。
埴輪を見守るように 窯を作った時に植えられた桜
が数本大きく成長し 春には埴輪
と一緒にお花見
ですね。
解体された民家の廃材や建具を使って増築をされてきたこの展示スペースも 志村さんがご自身で建てられたと聞き 「へ~~ぇ」と感心するばかりでした。
隙間風が寒いかと思っていたら 赤々と燃える
薪ストーブ
の暖かい事・・・。
パチパチ燃える音も 暖かいですよね。
入口には大きなトーテムポールのようなオブジェが 異彩を放っています。
この時光窯の守り神のようにも見えました。
志村さんの埴輪は 思わず見入って話しかけたくなるような不思議な魅力があります。
今回は小さな埴輪たちが お行儀よくお澄まししてお雛様の台に並んでいました。
埴輪のお雛様
・・・
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが そもそもお雛様
の起源は 紙や草で作った人形を肌にこすりつけ 息を吹きかけて自分の穢れ(けがれ)を移し 水に流して邪気を祓うという 禊(みそぎ)信仰から生まれたものです。
埴輪は 祭祀や儀礼に使われる土で作った人形。
根本の部分で共通するものがあるのでしょうね。
こうやってお雛様のように飾られた埴輪
を見ても 全く違和感はなく、思わず納得でした。
こういう発想ができる志村さんってすごいです
窓の上の かつて階段に使われていた梯子で作った棚にも 埴輪
がいましたよ。
この窓1枚だけ透明ガラスで お天気が良ければ小田原の町が一望できます。
今日はここに座って 美味しい珈琲をいただきましたが 1日座っていても飽きない風景です。
残念なことに 今日はお天気がどんどん悪くなり 下界は 完全に霧の中に隠れてしまいました。
そうそう 登り窯で焼いた器も とても深みがあって良いですよ。
元々 私が器に興味を持つようになったのは 備前焼のお皿に出会ったのがきっかけだったので 余計に魅かれるものがあるのでしょうか・・・
古い家具を上手く使った展示方法も 器の魅力を引き立たせてくれますよね。
今日私が 連れ帰った埴輪のハニ子は この子
香炉にになっています。
見る方向によって表情が違い 何だかとても癒し系です。
勿論器もお持ち帰りです。
オードブルやデザート 和菓子
を乗せても良い 何にでも使い勝手がよさそうな四角皿。
今日は早速 夕飯のお刺身を載せてみました。
もう一枚は 少し深みのあるお皿。
緋だすきが綺麗で 裏と表の表情が全く違うんです。
こちらは何を盛ろうかな・・・。
時光窯のイベントは 下記の通りです。
時光窯(じこうがま):2014年 作陶展のお知らせ
新春元日より新作を取り揃えて、干支(巳)百二十体と皆様のお越しをお待ちしています。
チビ埴輪を沢山造っているうちに、観音様に見えてきた。さすれば試しに造ってみよう。ちょっと大きめ1メートルぐらい、窯の正面左右に置いて、炎の中から僕らを見つめる。みんなを出迎えるように小屋の外に展示すると、君の子供がぺこりと頭を下げたりして。もうデキル前から夢いっぱいなのです。
日程
- 2014年 1月1日(水)~13日(月)
- 11:00~17:00
展示会場
- 時光窯:神奈川県足柄上郡松田町庶子平田
- JR松田駅、小田急新松田駅まで送り迎えします。
09024533143(志村)に連絡して下さいませ。
是非是非 今週末の連休に足を延ばしてみてくださいな~~