怖~いお話 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

10月の作品展の時に作ったタペストリー「かごめかごめ」のご紹介です。

 

以前から昔話や童謡をテーマとしたタペストリーを作ろうと思っていましたが やっと今回仕上げました。

 

「里の秋銀杏の葉と同様 藍の布を中心に 神社神社の境内で かごめかごめをしている子供たちboy それを見ている動物たちカラスうさぎneneにわとり猫を描いています。

 

大きな木木の下で お尻おしりを半分出して 立ち○○○水しぶきをしている子も登場させました。

そばで見ていると とても楽しくなる作品です。

 


 

 

今の時代の子は きっと かごめかごめなんて遊びは知らないだろうな~~~。

着物きものこそ着てはいなかったけれど 私の子供の頃は 近所に空き地や野原が沢山あって そこへ行けば誰かしら子供がいて 知らず知らずのうちにみんな一緒に遊んだものでした。

 

石蹴り石 はないちもんめ 手つなぎ鬼赤鬼2・・・。よくやりました。

ポコペンなんていう鬼ごっこもありました。

 

作品を作る時には そのテーマになる物の背景等を調べることが多いのですが 「かごめかごめ」の歌の意味をご存知ですか?

 

 

 

 

大学時代、児童学科に席を置いていたため 童謡論なる授業メモがありましたが おサボリの常習犯haruさんだったため 殆ど授業の内容は記憶になく 今になって 「もっとまじめに聞いときゃ良かった~~~得意げ」と思います。

後悔先に立たず・・・ショック!。後の祭りまつりです。

 

 

 

でもかすかに記憶に残っているのは わらべうたや昔話の本当の内容は 私たちが理解している物とは ちょっと違うと聞いた事。

 

最後は「めでたし めでたしあっぱれ」で終わる話の多くは 残虐な物も多く 子供向けに書き換えられた物が殆どだと聞いた覚えがあります。

 

 

 

 

舌切雀へーちゃんだって お婆さんおばあちゃんが意地悪で、可愛い雀へーちゃんの舌を切ってしまったり (どうして昔話に出てくるお爺さんは良い人で お婆さんは悪い人っていうのが多いんだろう・・・むっ?そんなお婆さんおばあちゃんにならないよう 気をつけなければ・・・にひひ)カチカチ山のタヌキたぬきは お婆さんおばあちゃんに怪我をさせシーネ(本当は お婆さんは死んでしまったそうです)兎めぽから仕返し(復讐)をされる・・・。

夢がいっぱいのシンデレラシンデレラ城でさえ ガラスの靴ガラスの靴の持ち主を探していると聞き 、大きすぎる足足を切り落としたトマトなんて説まであるんですよ。

 

童謡やわらべうたも例外ではなく 諸説色々言われています。

 

「かごめかごめ」もその1つ。

 

 

 

 かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる

 夜明けの晩に 鶴鶴?と亀カメが すべった

 後ろの正面 だ~れ

 

 

 

 

冒頭の「かごめかごめ」は 「囲め(かこめ)囲め」 「こごめこごめ(=座れ)」から変化した物と言われています。

 

星跡目争い説 または口減らし説(子供を亡くした母の悲しみや恨みの歌)

 

   籠の中の鳥=胎児=生まれては困る子

   いついつ出やる=いつ生まれるのだろう

   夜明けの晩=午前12時頃(日付が変わる夜中)

   鶴鶴?と亀カメがすべった=転んだ又は突き飛ばされた

   後ろの正面だ~れ=後ろから私を突き飛ばしたのは誰?

 

 

 

星遊女説

  籠の中の鳥=遊郭の中に暮らす遊女舞妓はん 

  夜明けの晩=夜明け直前の真夜中丑三つ時 

  鶴と亀=遊女舞妓はんの鶴と亀 または遊女舞妓はんの鶴と情夫の亀

  滑った=逃げる途中で滑って転んだバサッ、または 捕まった

  後ろの正面だ~れ=追って捕まえに来るのは誰?

 

 

 

星囚人説

  籠の中の鳥=牢屋の中の囚人

  鶴と亀が滑った=処刑される 

  後ろの正面だ~れ=私を処刑するのは誰?

 

 

 

・・・といった様に 歌が作られた時代背景も影響しているのだと思いますが 歌詞の意味はどれもぎょっ目とするものばかりで 子供が遊びながら口ずさむ歌とは思えないほどです。

徳川埋蔵金説小判などと言うのまであるそうです。

 

 

 

この他にも 「とおりゃんせ」は 口減らしのため 七つのお祝い千歳飴に 天神様にお参りに行った後 子供を置いてきてしまう歌。

だから「♪行きは良い良い 帰りは怖いガーンなんです。

 

「五木の子守唄」は 口減らしで奉公に出された子供が 子守りをしながら故郷を思う歌

 

「はないちもんめ」は人買いの歌

 

 

 

・・・等、貧しかった時代に 庶民の中で自然発生的に生まれた歌や話は 物悲しいメロディにのって 受け継がれてきたのですね。

 

でも「かごめかごめ」のタペストリーは 遊んでいる昔の子供の姿を楽しんで下さいね~パー