衣装体験の概要

体験日:2010年9月9日

時間:10時から10時30分

萬紅変身写真館さんのEコース(5着)

体験料金:680人民元(2010年当時の料金)

送料:300人民元(2010年当時の料金)

衣装の内容について

中国の唐朝の貴族の男性を意識しての衣装姿。

衣装:紺色(洋服サイズ換算でメンズのLサイズ)

実際に衣装を着付けられて

2010年9月9日、萬紅変身写真館さんでの2着目の衣装体験になりますが、この時の衣装体験では唯一の男装として唐朝男性貴族衣装の衣装体験をする事になりました。 メイクの設定で一番薄いメイクであろうと思いましたので男装の物が一番最初に用意されるのかと思えば2着目での登場になります。

 

1着目の清朝女性貴族衣装の衣装体験の後に一度着替えの部屋に戻ってから清朝女性貴族衣装を脱いでその後に通訳のスタッフの方に唐朝男性貴族衣装を用意して頂いて渡して頂いてから着替える事になりました。 唐朝男性貴族衣装の着替えは比較的容易に出来ましたが、着替えが終わると通訳のスタッフの方に衣装が手直しされて整えられてからドレッサーに案内される事になりました。

 

 

唐朝の時代に流行したであろう形式の物で紺色の上衣に赤色の裙で構成された物になっています。 店舗側に置かれている衣装をそのまま着ているので衣装の着方に関しては店舗側のスタッフの方に手直しして頂きました。 中国は漢服文化圏の中心地ですが、2010年の当時では漢服がブームになる前の時代でしたので漢服をイメージした創作衣装と言う雰囲気の物になっていますが、この後に漢服ブームが来るとは思わずでした。

 

こちらの記事を再編集している2024年7月の現在から見ていると衣装に使われている生地や詳細のデザインが唐朝の時代の漢服とは異なっていますが、2010年9月の当時ではこれで中国の時代衣装を着ているのかなと思っていましたので後年の漢服ブームでかなり服飾文化が進んだのかなと感じさせられました。

 

 

この当時は知らなかったのですが、良くある台湾系の変身写真館の場合は女性の男装の場合では追加料金の設定になるそうで、台湾と中国の違いがあるとは言え、こちらの萬紅変身写真館では男装の追加料金が掛からなかったと言う事でその点は良心的に感じました。

 

後年になって知った事ですが、台湾の変身写真館の場合は男性の女装も基本的には追加料金を払う事で可能になっていますが、女性の男装の場合でも追加料金を求められる事があって、この点では台湾は日本や中国よりも男女平等が進んでいるのかなと思いました。

 

 

こちらの唐朝男性貴族衣装は皇帝や皇子を意識しての物でしょうか、生地には龍の刺繍がされていて贅沢な仕上がりになっています。 素材感がこちらの記事を再編集している2024年7月の現在に販売されている漢服にあるような自然な雰囲気ではなく煌びやかで派手な作りになっています。

 

唐朝の時代の漢服の基となっている形としては似ているような物があるのかなと思うと、この時代から漢服の再興運動があったのかなと思いました。 こちらの記事を再編集している2024年7月の現在では通販サイトで色々な種類の漢服が販売されていて、漢服も身近な存在になっていると言うのが感じさせられます。

 

 

衣装は写真で見る通りの唐朝の男性の貴族の衣装、衣装の設定を考慮する皇帝や皇子もしくは高位の文官を意識されての物であろうと思いますが、袖の重なり具合や裾の飾りが豪華な物になっていて、日本の奈良時代の時代衣装。特に礼服に対しての影響があるのかなと感じさせられました。

 

日本の奈良時代の場合では遣唐使の全盛期でしたので唐朝の服飾文化の影響も受けていると思いますが、平城宮跡では奈良時代の時代衣装を着ての撮影がされる事もありますが、こちらの記事を再編集している2024年7月の現在では漢服の撮影をされる方もおられて服飾に於ける文化交流があるのかなと思いました。

 

 

唐朝男性貴族衣装の裙の部分の生地も重ね合わされた仕立てになっていて腰飾りも豪華な物になっています。 舞台映えするような衣装であると思いますが中国らしい素材の生地に刺繍がされていてこの点では流石は中国の刺繍の技術力が出ているのかなと感じさせられました。

 

裙の上に重なっている赤色の生地が良い意味で締め色になって良い雰囲気が出ているのかなと思いました。 帯にも刺繍がされていてこの点では贅沢な仕上がりになっている衣装であるのかなと言うのが感じさせられます。 後年になって販売されている漢服の場合では色の彩度が落ち着いていますので唐朝の時代での実際の染色力が出ているのかなと思わせられる物になっています。

 

 

衣装を着替えてその後はドレッサーのある場所に案内されて、メイクのスタッフの方がメイクの手直しとヘアセットをして頂く事になりました。 メイクとヘアセットがされた時に冠が被されましたが、唐朝男性貴族衣装の場合は衣装や冠が豪華であれば豪華である程身分が高いとされていますが、こちらの衣装に合わせるように付けられた冠はかなり本格的で派手な物になっています。

 

日本人が見て派手で豪華な雰囲気に感じさせられる唐朝男性貴族衣装に合わせられるような冠が設定されたのであろうと思いますが、髪の毛をそれに合わせられるように頭頂部に髷が結われて雰囲気はそれ相応に出ているのかなと感じました。

メイクの設定

 

メイクは口紅をナチュラルな色目に塗り直されて、アイシャドウやノーズシャドウを男装であると言う事を意識して彫りの深い雰囲気にするような感じで濃い目に塗って頂きました。 男装であると言う事で鼻筋を意識してのノーズシャドウでしたがノーズシャドウをメイクの技法として使われていたと言うのが2010年の当時であるのかなと感じさせられました。

 

アイシャドウやノーズシャドウの絡みでメイクの設定が薄いであろう男装のメイクが1着目ではなくて2着目の割り当てになったのではと後になってそうなったのかなと思いました。

 

 

ヘアセットは男性の衣装であると言う事で地毛結いの形で頭頂部のみを小さめの髷が結われて冠が被せられてから余った地毛を垂髪のような感じで垂らす形にして頂きました。 髪の毛の長さを活かしてのヘアセットですがメイクの技術の良さもあってなのか良い意味で美男子に仕上げられたお姉さんになりました。

 

この点では後年になって日本の漢服が使われる変身店でのヘアセットにも通じる事ですが、長髪の方が男装する場合は頭頂部に髷を結うのが定番になっているのかなと思いました。 髪の毛の長さが長いと色々とアレンジ出来るのでこの点では髪の毛が豊富で長い事に越した事はないと言うのか感じされられます。

 

 

冠も高さのある物が付けられていると言う事で中国の皇帝を意識されての物が用意された感じになりますが、皇帝の大礼服にあるような顔を隠すような感じの物ではない物でしたので皇帝や皇子の日常での衣装の設定としての物になっているのかなと思わせられましたでしょうか。

 

着替えとメイクとヘアセットが完了すると通訳のスタッフの方にスタジオに案内されて、通訳のスタッフの方がカメラマンのスタッフの方に中国語で衣装の説明がされてからカメラマンのスタッフの方が片言の日本語と英語を使って構図が指導されて撮影が開始されていきました。

小道具の設定

 

小道具としては衣装に合わせて色々と用意して頂きましたが、中国扇子、巻物、香炉、茶器と言う感じで至れり尽くせりの小道具を用意して頂きました。 小道具の豊富さを見ていてお土産を購入出来る時間があれば民芸品店に行って購入していたと思うのですが、この時は母と行動していた事があってそこまで派手に動く事が出来なかったのが惜しい限りです。

 

この時の小道具の充実さを見て後年になって色々と小道具を購入した感じになりますでしょうか。 漢服向けの小道具ではありませんでしたが、まずはと言う事で日本の時代衣装に合わせる為の小道具をネット通販で少しずつ揃えて行く形になりました。

 

 

こちらの衣装体験で登場した小道具の中には中国扇子がありましたが、扇系の小道具は小さく畳めるのに対して写真映えがするので、扇系の小道具は洋の東西かかわらず色々と活躍するのかなと思いました。

 

平安装束に合わせる檜扇や和装に合わせる舞扇、洋装に合わせる洋扇は後年になって購入しましたが、男装に合わせるような扇は余り持っていないのでそう言った物も行く行くは購入したいと思っています。 日本の時代衣装や漢服に合わせられるような日本的でもあり中国的でもある男性向けの扇があれば購入してみたいです。

カメラマンのスタッフによる撮影

 

また衣装の設定が変わったと言う事で背景のスクリーンの絵の風景が変えられての撮影になりました。 スタジオの背景は中国的な風景が描かれているスクリーンになりますがあたかも奥行きのある個室の空間であるかのように見えて背景の前でカメラマンのスタッフの方に大道具が置かれていって通訳のスタッフの方に構図が指導されながら色々と撮影して頂きました。

 

実際に送られて来たデータ入りのROMを見ていると1着の衣装につき7構図から8構図分のデータが入っていましたので実際に撮影されたカット数と言う意味では単純に3倍であると考慮しても20カット前後の撮影がされていたであろうと思われます。

 

 

衣装は写真で見る通りの唐朝の男性の貴族の衣装、衣装の設定を考慮すると文官の衣装を意識されているのかなと思われますが、背景のスクリーンを見ていると高級中国料理店を彷彿とさせられるような雰囲気になっています。 個人的には唐朝の宮殿とかそのような雰囲気の背景が希望でしたが、これはこれで雰囲気が出ていて良いかなと感じさせられました。
 
背景に置いている大道具と小道具でどれだけの物があるのかと思わせられる位に登場しましたが、個人的に気に入ったのは楽器系の小道具になります。 とにかく撮影用の小道具の充実さには後にも先にもこの時の萬紅変身写真館さんへの訪問の時のみでしたので中国の変身写真館は凄いと感じさせられた形になっています。

 

 

背景の設えは中国らしい赤々とした中国料理店のような雰囲気の物になっていますが、大道具も中国を意識しての物が置かれていて雰囲気は出ているのかなと感じました。 背景のスクリーンが中国の雰囲気が出ていて流石は中華圏の国であるのかなと実感します。 日本の変身写真館には無い背景の設定でしたので異国情緒が味わえて良かったです。

 

背景は全体的に中国趣味の豪邸の一室を意識した異国の風景であるかなと感じましたが、面積的な都合で大道具が派手に置かれている空間と言うよりはスクリーンの背景で設えが狭かったり等で完全な中国の空間になりきれていないのが惜しいですが2010年の当時ではこの背景が最新の変身写真館の物でしたので後年になって中華圏の写真館の背景の設えが進化したのかなと思いました。

まとめ

 

海外旅行と言えばやはり変身写真館の訪問に尽きますね。 この時は海外の変身写真館は初めての訪問でしたが、何もかもが初めての経験で良い意味で驚かされる事が多々ありました。 本来であるのならアルバムやデータ入りのROMは翌日以降に宿泊施設に届けられますがこの日に帰国する日程でしたのでそれらの物を自宅に送って頂けるようにお願いしました。

 

自宅に送られて来る時期としては訪問日の4週間後と言われましたが、実際にアルバムやデータ入りのROMが自宅に送られて来てそれらに入っている仕上がった写真を見ていると派手に補整されていてこの点では流石は海外の変身写真館であると言うのが感じさせられました。

 

こちらの記事を再編集している2024年7月の現在こそは日本の変身店で写真の補整の技術のある店舗も増えましたが、2010年の当時では写真の補整の技術を持っている店舗がほぼ皆無の状態でしたので、2010年の当時では海外の変身写真館の方が写真の表現力や補整の技術力が優れているのかなと感じさせられました。