変身体験の概要

体験日:2018年5月10日

時間:13時から14時

RUNA CAT STUDIOさんの古式花魁

体験料金:11800台湾元(2018年当時の料金)

変身の内容について

日本の古式花魁を意識しての花魁姿で、髪型は伊達兵庫の髷が使われての日本髪風アレンジ。

実際に衣装を着付けられて

2018年5月10日、RUNA CAT STUDIOさんでの変身体験での2着目の変身体験の衣装は古式花魁の衣装になります。 RUNA CAT STUDIOさんはスタッフの方が日本の着物の着付け教室の流派の免状を頂いている方がおられるのか和装系のプランも充実していて着物や打掛も日本の店舗と同じ位に多く揃えられていて、着付けの技術もしっかりしているのか日本の着物の着付け教室の流派の免状も受付の所に置かれています。
  
1着目の衣装である対襟襦裙の形式の漢服がありましたがそれを脱いで、通訳のスタッフの方に古式花魁の衣装を着る為の下着である襦袢を用意して頂いて襦袢に着替えると中着の着物や打掛や帯が置かれている場所に案内されて、実際に着用する中着の着物や打掛や帯を選んでから、中着の着物が着付けられて前結びの帯が結ばれていきました。

 

 

中着の着物は白色の生地の裾に文様が描かれている掛下を選んで、打掛は赤紫色の地色に鶴やその他縁起物が織り込まれた柄の物を選んで、帯は銀色の地色にその他金属色の織り柄の物を選びました。 掛下の設定がきちんとされていた所が良いですが、染め文様も綺麗に入っていて豪華な物の印象がありました。
 
花魁の変身体験、それも台湾の変身写真館の場合は創作花魁や肩を派手に出すような感じのセクシー系の現代花魁の衣装の印象が強いのですが、こちらのRUNA CAT STUDIOさんの場合は着物をしっかりと着付ける古式花魁の衣装の設定で着付けて頂きました。 肩出しと言った要素も無い設定になっています。

 

 

台湾の変身写真館の場合では花魁の変身体験の打掛の種類が少ない事もありますが、こちらのRUNA CAT STUDIOさんに関して言えば和装婚礼の写真もされているのか打掛の枚数としてはかなりの物がありました。

 

私が選んだ打掛は和装花嫁の王道とされている赤色とは少し色味を変えていますが、赤紫色であると言う事で髪型の設定が和装花嫁の物であればそのような雰囲気にもする事が可能になっています。 打掛を日本で購入されているのか日本の結婚式場や婚礼写真の業者の物と近い設定になっていて織り柄や染め柄が色々と入れられている贅沢な作りの物になっていました。

 

 

打掛の下に着る掛下も染め柄が入っていて贅沢な仕様に物になっています。 最初に肌襦袢が渡されてそれを着ると襟が着付けられて長襦袢の設定が無くていきなり掛下が着付けられますが、下着が略されているのか衣紋が詰まっているような印象もありました。 この点では日本の京都の変身店や婚礼写真の業者とは違うのかなと感じさせられるのはご愛嬌でしょうか。

 

これを考えると京都の時代衣装の変身店や舞妓の変身店の着物や着付けの品質の良さは群を抜いて高いのかなと言うのが実感出来ました。 後年になって京都の変身店に外国人の観光客の方が訪問される事が多くなりましたが、着物その物の質の良さや着付けの技術の高さを求められている方が多いのかなと思いました。

 

 

良くある現代花魁の着付けの場合では中着としての着物の着付けで衣紋が開き過ぎている事が多いのですが、こちらのRUNA CAT STUDIOさんの場合はその点では衣紋が締まっていると言う印象が感じさせられました。 海外旅行、台湾の変身写真館の訪問で和装をすると言う感覚は不思議に感じましたが、海外での和装に対しての憧れの強さが随所で見られたのかなと思いました。

 

古式花魁の変身体験であるとは言え、花魁の変身体験で衣紋が締まっている、むしろ詰まっている事は少ないのですが、RUNA CAT STUDIOさんのスタッフの方は衣紋の締まっている礼装の着物の着付けを学んでの技術の取得をされていたのかなと感じさせられました。

 

 

撮影時には履物として草履も用意されますが、着付けの時にはスリッパが用意されて歩きやすい履物の設定になっています。 古式花魁の設定ではありますが、履物としては下駄ではなく草履であったと言うのがこちらの店舗が花魁の変身体験よりも和装花嫁の着付けの方が強いのかなと感じさせられました。

 

こちらの記事を再編集している2024年の現在ではRUNA CAT STUDIOさんは日本の平安時代を意識されての袿も店舗に置かれるようになりましたが、モデルの写真がRUNA CAT STUDIOさんのFacebookに掲載されていましたが、輝夜姫(かぐや姫)と題されていて構図が京都の変身店の十二単の物に似ている印象が感じさせられました。 日本、それも京都に対しての憧れがあるのかなと言うのがそのFacebookの投稿を見ていて伝わって来ました。

 

 

衣装に関しては最後に羽織る打掛は日本の変身店と同じく撮影時のみスタッフの方に着付けて頂ける形になっていましたが、打掛以外の中着、掛下と前結びの帯の部分に関してまでは着付けの部屋で着付けられての物になりました。

 

前結びの帯は文庫結びに近い設定の物でしたが、文庫結びは後結びの場合では花嫁衣装や振袖の時でも技術が使われる為、技術的な面では共通した所があるのかなと思いました。

 

こちらのRUNA CAT STUDIOさんではない別の台湾の変身写真館の場合も花魁の変身体験をされている店舗がありますが、これだけ本格的な着付けの場所は少ないだけにそれを売りにしている店舗もあるのかなと思うと台湾では日本に対しての憧れが強いのかなと感じさせられました。

メイクの設定

 

着替えの部屋で衣装が着付けられてからは通訳のスタッフの方の案内でドレッサーに移動する形になります。 メイクは衣装の雰囲気に合わせるような感じでして頂いたのですが、メイクは旅旅台北のサイトを通じて予約した際にある程度の希望を出せる状態になっていますが変身写真らしく派手にメイクをして頂く事になりました。

 

写真映えのするメイクではありますが2着目の時点でからさらにアイシャドウやチークカラーや口紅等が描き足されて、派手な仕上がりのメイクになっていました。 メイクの描き足しがされると言うのが台湾の変身写真館での変身体験の形でしょうか。

 

 

髪型も本格的な伊達兵庫の髷も置かれています。 ヘアセットの際には地毛を日本髪風に結い上げてから伊達兵庫の髷が合わせられて作り上げると言う本格的な物になっています。 良くある日本の変身店での伊達兵庫の髷が使われる形式の髪型の作り方に似ているような印象が感じさせられました。
 
古式花魁の設定ではありますが、白塗りの和化粧ではなく洋化粧での明るめの綺麗な肌に仕上げて頂きました。 その後はヘアセットの続きで古式花魁を意識されたであろう簪が色々と挿されて完成する事になりました。 簪は日本の古式花魁の変身体験にあるような芳丁や平打ちと呼ばれるような鼈甲の簪ではありませんが、それなりの雰囲気が出ている簪が用意されました。

 

 

こちらのRUNA CAT STUDIOさんの場合は和装系の着付けの技術を汎用しての和装の婚礼写真もされているのか髪型と言う事ではこの時に付けて頂いた伊達兵庫の髷の他には文金高島田のかつらも置かれていました。 台湾の変身写真館でもこれだけ和装にも強い店舗は限られているだけに機会があれば他の和装系の衣装も着てみたいと思いましたでしょうか。

 

こちらの古式花魁の変身体験をした2018年5月の時点では目覚めていませんが、後年になってソロフォトウェディングにも興味を持つ事になっただけに、和装の婚礼衣装も何時かは体験してみたいと思っている状態ですが、こちらの記事を再編集している2024年7月の現在では少しずつ資金を作っている状態です。

 

髪型も簪も古式花魁にはこれと言う感じで型に嵌った物が付けられたのかなと感じましたね。 メイクや簪が付けられて大変身ではありますが良い意味で和装や漢服に強い店舗であるのか綺麗に仕上げられたかなと言う印象がありました。

小道具の設定

 

構図が色々と指導されていく中で小道具も用意して頂きましたが、渡された小道具としては舞扇と三味線と和傘になります。 舞扇と和傘は日本の花魁の変身体験でも良く見られる物でしたが、三味線が日本の本土の物と言うよりは沖縄の物に近いのかなと感じさせられました。 こちらの写真では小道具を持っていない身振り手振りでの構図ではありましたが、背景のブースは色々と用意されていて日本の店舗にはない派手な背景に仕上がっています。

 

日本庭園風の背景ではありますが、台湾の変身写真館らしく日本を意識した桜の造花があるのに南国の植物が生い茂っていたりで日本の南国リゾートや台湾の美意識の両方の良い所を取っての雰囲気のある背景の場所に案内されているのかなと思いました。 設えは派手に物が置かれている状態ですが、物が色々と置かれている背景の設えと言うのは台湾の変身写真館ならではに感じさせられました。

 

 

貸し出された小道具はその舞扇と三味線と和傘で他の構図はと言われると身振り手振りで表現する形になっています。 小道具と言うほどの物ではありませんでしたが、履物として日本の花嫁衣装に合わせられた草履が用意されていたと言う事でこの点では衣装や小道具の面ではかなり力を入れている店舗であるのかなと感じさせられました。

 

構図の作り方は通訳のスタッフの方に丁寧に日本語で説明して頂きましたが、この点が日本人向けの店舗の一つであるのかなと思った次第です。 カメラマンのスタッフの方とは片言の言葉同士でのやり取りもあってそれが海外旅行の醍醐味に感じさせられますが通訳の方がいての日本語の環境があるのは海外初心者では嬉しい対応に感じました。

カメラマンスタッフによる撮影

 

衣装の着付けが完了すると打掛を持った通訳のスタッフの方にスタジオに案内されて、スタジオに到着した時点で打掛が着付けられて、通訳のスタッフの方がカメラマンのスタッフの方に中国語で衣装の説明がされてからカメラマンのスタッフの方が片言の日本語と英語を使って構図が指導されて撮影が開始されて行きました。

 

スタジオは日本風の家具が置かれている座敷や日本庭園風の設えの背景になっていますが、そのような派手な背景で撮影が開始していく形になりました。 スタジオの装飾や大道具が個性的で派手であるのは台湾の変身写真館の特徴であるのかなと思います。

 

1着の衣装での背景も色々な場所に案内されて雰囲気も変えて下さるだけに撮影されていて本当にこの点では良い物になりました。 台湾の変身写真館の中でも通訳のスタッフの方がおられて日本人のお客様が多いと言う事で日本人観光客向けの高めの料金になっていますがそれだけの内容になっていて行って損はしない内容になっているのかなと感じました。

 

 

スタジオは背景の大道具が色々と置かれていて豪華な物になっていますが、雰囲気としては日本的な座敷のような感じになっています。 そのような雰囲気を出す為に背景には障子が置かれていて衣桁に掛けられた日本の振袖や和傘も大道具として置かれています。
 
撮影の前半が和室を意識したスタジオで、撮影の後半になると日本庭園を意識した坪庭に案内されました。 こちらのスタジオを作られた方の日本に対しての憧れの強さを感じさせられました。
 
そのような豪華な背景でカメラマンのスタッフの方に構図が指導されながら色々と撮影して頂きましたが1か所の背景につき20カット程度の撮影をして頂きました。 2か所の背景での撮影の全体的な撮れ高としては40カット程度になりました。

 

 

それらの写真から縮小版の写真がグーグルフォトにデータが入っている状態で案内されましたが、それらの写真を見て補整をして頂きたい写真のファイル名を書いてRUNA CAT STUDIOさんのLINEのアカウントに送る形になっています。

 

写真の世界観としては日本の花魁が座敷と日本庭園で撮影して頂いたような感じがしました。 洋館と台湾の豪邸を合わせたような雰囲気の建物の背景こそが台湾の風景でしたが、日本庭園の背景の設えは台湾と言うよりは日本を意識されての物であるのかなと思ったのが正直言った感想です。

 

良い意味で和装の婚礼写真に合わせられた桜の木の風景の日本庭園で撮影をして頂けたかなと感じましたが、日本的な美意識を活かしての変身写真ならではの世界観であるのかなと思いました。 良い意味で日本、特に言えば京都の良さを参考にされたような雰囲気の空間を味わう事が出来ました。 後年になって京都で婚礼写真を撮影する事が流行しましたがこの時には既にその前兆が出ていたのかなと思われました。

まとめ

 

台湾への旅行と言えば色々な魅力がありますが、台湾の名物は何かと言われると変身写真館の訪問に尽きます。 実際にアルバムやデータ入りのROMとして採用する写真は日本に帰国してから店舗側からLINEで連絡が来て写真を掲載されているグーグルフォトにアクセスしてファイル名を指定する形式になっていましたので観光客にも嬉しいシステムになっています。 気に入った写真を実際に選んでから補整の作業をして頂く事になりました。
 
自宅に送られて来る時期としては訪問日の6週間後と言われましたが、実際にアルバムやデータ入りのROMが自宅に送られてきてそれらに入っている仕上がった写真を見ていると選んだ写真が綺麗に補整されていて、補整の具合も良い感じでされていてこの点は流石は台湾の変身写真館の仕上がりであると実感しました。
 
和装に強い店舗であるあるとは言え、思わぬ所で古式花魁の変身体験が出来ましたが写真の資料としても良い物になりましたので台湾の変身写真館の訪問の場合は衣装のサイズの概念が少ない花魁系の衣装は保険として選ぶ方が良いのかなと思いましたが、日本の変身店の古式花魁にも負けないような内容の変身体験が出来て良かったです。