秩父の定宿である温泉旅館に何度も宿泊しているうちに秩父夜祭の時期に宿泊をして秩父夜祭の見物をしての旅行をしたいと言う事で2022年12月から1年越しで計画していましたが、その後に夫の職場の環境の変化等の紆余曲折がありながらもついにその日を迎える事が出来ました。

 

何故、その温泉旅館にこだわったのかと言われますと、私と夫の共通の趣味である相撲観戦の趣味に通じた温泉旅館になっているからになります。 その温泉旅館の当主の方が元幕内力士で化粧廻しが秩父夜祭の風景の物があってそれに描かれている物が見たかったので旅行を計画する事にしました。

 

宿泊料金が当初よりも高くなったと言う事で予算の見直しと言った事も発生しながらも2023年12月の秩父への旅行が当初の予定通りに計画されましたが、その行程の一つとして宮本家の囲炉裏高座椅子広間で朝食を味わったと言う事でその事を書かせて頂こうと思います。

 

今回の旅行は夫との旅行ですのでおひとり様での旅行とは異なっていますが、レンタカー無し、公共交通機関のみを利用しての旅行ですので参考になればと言う思いがあります。

 

前回の記事はこちらになります。

 

宿泊施設の概要

宿泊施設名:宮本家

住所:埼玉県秩父郡小鹿野町長留510

宿泊したプランの概要

宿泊日:2023年12月3日から2023年12月4日

プランの内容:どどめの間・少量会席プラン(1泊2食付き)

支払った料金:52300円(税込)

席の仕様 

 

2023年12月4日の朝になって起きる事になりましたが、この時の宿泊プランが少量会席プランであったと言う事でかなりお腹が空いている状態になりました。

 

朝食の時間が迫っている時までゆっくりと眠っていましたが、朝食の時間が来た事もあって室内着である力士浴衣から洋服に着替えて、母屋にある囲炉裏高座椅子広間に行く事になりました。

 

朝食は多くのおかずが置かれている状態で準備されていてこの点では流石は普段宿泊しているような温泉旅館よりは高級な物が用意されているのかなと思いました。

 

 

おかずになります。 四角い入れ物に小鉢が入っている状態で用意されていました。 おかずとしては6品ありますが、良い物を少しずつ品数を多くと言う感じの物になっていて見た目的な面でも良い感じの物になっています。 主に野菜類のおかずですが、このようなおかずが用意されているのが本来の和定食の朝食であるのかなと思いました。

 

 

ひじきと大豆の和え物になります。 ひじきと大豆と人参と刻んだ揚げ物と蒟蒻が和えられています。 下味がしっかりとしていて大豆特有の癖が無く美味しく食べる事が出来ました。 味付けの質の高さが良くあるチェーン系のビジネスホテルの朝食のおかずの物とは違うのかなと感じました。

 

 

切り干し大根の煮物になります。 煮物ですが味付けが良い感じで大根特有の臭みが感じられずに美味しく食べる事が出来ました。 野菜は自家栽培の物が使われていますが、流石はそれだけの物であるのか野菜が新鮮な物になっているのかなと思いました。 野菜系のおかずに関しては質が高いのかなと言うのが感じさせられますね。

 

 

ポテトサラダになります。 ジャガイモと人参と玉ねぎがマヨネーズで和えられています。 マヨネーズの質も良い物が使われているのかなと感じられましたでしょうか。 卵の状態も良い物になっているのではと思いました。 宮本家は食の安全に取り組まれている旅館ですがこの点では行き届いている印象がありました。

 

 

こちらはきのことごぼうと人参の和え物でしょうか。 きのこの種類がどれであったのかは見た限りでは分かりませんでしたが、野菜と和えられているのに野菜特有の青臭い感覚が無くてこの点では美味しく食べる事が出来ました。 野菜に関しては自家栽培の物も使われているだけにこの点では鮮度が良いと感じました。

 

 

大豆と蒟蒻とタケノコとひじきと野菜の和え物になります。 煮物や和え物と言った物が多いのですがこの点では和定食の朝食ならではでしょうか。 私のような洋朝食好きの人からは似た物ばかりが用意されている印象が残ってしまいますが、これぞ本来の日本の朝食と言う物でしょうかね。 昔は一般的な家庭でもこのような朝食のおかずが出されていたそうですが、良くこれだけのおかずを作る手間が掛けられた物かなと思いました。

 

 

ごぼうと人参と胡麻のきんぴらごぼうになります。 こちらも和え物と言われるとそのような物になりますね。 現代社会ではこのような多彩なおかずのある朝食は旅館にでも宿泊しなければ食べる機会が無い物になりますし、きんぴらごぼうも作ると言うよりは惣菜を購入するのが一般的ですが数十年前までは一般的な家庭で出されていただけに昔は料理に時間を掛ける事が出来ていたのかなと感じさせられます。

 

 

蒸し物になります。 こちらは席に着いた時点では蒸されていましたが、スタッフの方に湯気が収まったら蓋を開けて食べて下さいと言われましたので、湯気が収まってから蓋を開けてみる事にしました。 サツマイモとウインナーと人参とタケノコとブロッコリーが入れられていました。 これだけ写真を掲載していてようやく肉類のおかずが出て来ましたが、身体の事を考えると動物性の食品の量は少なめにした方が良いのかなと言うのがあります。

 

 

温泉旅館であると言う事で温泉玉子もおかずとして用意されています。 温泉玉子に使われている卵の新鮮さが流石はと感じさせられる物がありました。 消化力が減退している私の口には舌触りの良い動物性たんぱく質は食べやすくて良いです。 近年になって噛んでも噛んでも野菜が溶けない位に消化力が減退しているので唾液の中の酸の量が少なくなっているのかなと思いました。

 

 

納豆になります。 粒が大きくてしっかりとした物ですが、たれ付きでしたので美味しく食べる事が出来ました。 納豆は旅先でしかもビュッフェ形式ではない和定食の形式の朝食でしか食べる事がありませんがこちらの納豆は美味しかったです。 量も市販品と比較すると少なめであったのが良かったです。

 

 

魚としての焼き鮭になります。 焼き鮭の色が明るいのが今時の鮭の品種でしょうか。 脂乗りもしっかりとしていて美味しく食べる事が出来ました。 肉や魚と言った動物性の食べ物があると味の幅が広がって来て美味しく食べる事が出来るのかなと思っています。 旅館の朝食と言われるとこのような和定食が多いですが、この形での朝食が日本のおもてなしであるのかなと感じさせられましたね。

 

 

ご飯と漬物になります。 ご飯は炊き込みご飯になっていて薄い味が付いていました。 小さな釜に入れられての炊き込みご飯を食べる事が出来るのが一種の贅沢感であるのかなと言いますかそのような感じです。 ご飯は五穀米になっているのか色も付いていて栄養価の面でも良い物になっているのかなと思いました。 私はご飯物は苦手な方ですが味噌汁と一緒に食べる形になりました。

 

 

味噌汁になります。 味噌汁は適度な感じでの合わせ味噌になってますが味付けが上品な感じで具材も多過ぎず少な過ぎずの所が良い印象でした。 油揚げやなめ茸が入っていた所が自宅で食べるような味噌汁とは違うのかなと感じさせられます。 味噌の消費量の少ない自宅では具材は乾物系の物ばかりですので具材の豊富な味噌汁を食べるのが嬉しいです。

 

 

ヨーグルトになります。 ヨーグルトはヨーグルトソースを付けて食べる形式の物になっています。 伝統的な和定食の形式を保ちながら栄養的な面で洋食的なデザートを付けると言う感じでしょうか。 デザートが一緒に付いていて良い意味で安心感が出て来ましたが、それだけ現在の朝食の形式が西洋化しているのかなと言うのが感じさせられました。

 

和定食の朝食だからこそ食べるであろうおかずも多々ありましたが、これが良くある観光地のホテルの朝食であるのなら洋食系のおかずやセットを求めているだけに意識的に和定食の朝食を味わう事も良い事であるのかなと思いました。 普段はパンやシリアル、出先でそれにおかずが加えられる感じですが、和定食のご飯物や品数のあるおかずの有難みを知る感じでしょうか。

 

朝食をゆっくりと食べて味わってからは客室であるどどめの間に戻って夫に精算に行って頂いている時に荷物を片付けてチェックアウトをする準備に入る形になりました。 2023年12月3日の14時30分から約19時間の時間ではありましたが、こちらの宮本家にはお世話になりました。 こちらの記事を書いている2024年3月の時点では客室が派手に改装された後ですが機会を改めてまた訪問をしてみたいと思いました。 やはりではありますが通常期に訪問をして、宮本家の当主の方である元幕内剣武から相撲に纏わる話をじっくりと聞いてみたいです。

 

次回の記事はこちらになります。