衣装体験の概要

体験日:2023年12月28日

時間:15時30分から16時

時代やさんのアレンジプランの小袿裳

体験料金:27500円(税込)

大垂髪追加料金:2200円(税込)

衣装の内容について

平安時代の女性の準正装としての小袿裳姿。

小袖:濃色

袴:濃色の長袴

単:濃色

三衣:萌黄の匂い襲ね

打衣:濃色

表着:薄緑色

小袿:青色

裳:藤色

実際に衣装を着付けられて

2023年12月28日の時代やさんでの3着目の衣装体験として小袿裳の衣装体験をする事にしました。 細長の衣装体験での撮影が終了するとかつらが外されてから細長と表着が脱がされて単と三衣と打衣を着ている状態になってから、小袿裳に合わせる為の薄緑色の表着が着付けられて、裳が着付けられて結ばれてから、青色の小袿を着付けて頂いて、メイクの手直しがされて、再度、かつらが付けられて着付けとしては完成する形になりました。

 

通常は小袿裳の場合は五衣ですがこの時は希望をしていた萌黄襲ねの五衣が修繕に出されていたと言う事で、追加料金の設定である十二単の三衣と打衣を店舗側のご厚意で細長の衣装体験でもそのまま使わせて頂きました。 通常の場合は小袖と長袴が着付けられてから、単が着付けられて、単の上に5枚重ねの五衣が着付けられて打衣が無い状態で表着と裳と小袿が着付けられての衣装体験になりますので、この時には店舗側の事情でこのような形になったと言う事をおことわりとして書かせて頂きます。

 

 

衣装の着付けは中川先生が所用があって出掛けられたと言う事で貴之様とめぐみ様に着付けて頂く事になりました。 基となる部分、小袖と長袴、単と三衣、打衣の所までは中川先生と貴之様に着付けられた時に腰紐をきちんと結んで頂けたと言う事もあって、基となる部分が着崩れる事は全く無い状態でしたのでその上に直されるような感じで着付けられた表着や裳や小袿も着付けとしては良い物になっていました。

 

着付けられている姿を見て正子様が、良く選ばれる衣装の色は紫色の印象が強いですが、緑色も似合っていますねと言われました。 確かに、仕上がった写真を見ていると緑色系の色も自然な感じで似合っていて、そう言った色の衣装も今後は選んで行こうかなと思うようになりました。

 

 

メイクは前回の記事で紹介した細長の衣装体験の時とほぼ同じ物になっていますが、それとなく若々しい顔立ちになっています。 衣装の色の印象から見ると大人っぽい雰囲気の物ですがメイクの設定では若い女性の設定になっているようです。 かつらが通常の大垂髪よりも長い設定の物になっていますがこの時には期間限定で追加料金の設定では無い形で体験出来るようになっていました。

 

この時の衣装体験の前の時期に出ていた涼風の舞姫キャンペーンの時の大垂髪のかつらが時代やさんの店舗に置かれていたのか、普段は体験しないであろう長い髪のかつらでしたので撮影をする時にもその髪の毛の長さを生かしての構図と言う事で大垂髪の先の部分を横に流して頂いての物にして頂きました。

 

 

 

 

実際に衣装を着付けられる事になりますが、時代やさんの小袿裳の衣装体験ではどちらかと言えば緋色の長袴での設定ですが、小袖と長袴の設定を未婚女性の設定にして頂きたかったと言う事で下着としては白色の小袖と濃色の小袖が着付けられました。 実際には十二単の衣装体験が終了してからの着付けですので唐衣と裳と表着が脱がされてからの着付けの手直しからの開始になりました。

 

実際の私の年齢では明らかに緋色の長袴の設定ですが、衣装体験の場合では若年の未婚女性の設定としての濃色袴を選んでしまいます。 でも小袿裳の衣装体験の時には小袖や長袴の色の設定を変えても良かったのかなと思いました。

 

 

今回の着付けは貴之様とめぐみ様にして頂きました。 袴の設定は先述の通りに濃色の長袴になります。 濃色の長袴が着付けられて長袴の裾が綺麗に整えられました。

小袿裳で使用出来る長袴は今回の衣装体験での濃色の長袴の他には緋色の長袴があります。 特殊な設定の物としては白拍子装束で使われている白色の長袴がありますが通常は濃色の長袴か緋色の長袴が使用されます。

 

時代設定が色々とあって色彩が豊富にあると言うのが日本の時代衣装の魅力になっていますが、時代やさんの平安装束は種類も多いので色々選ぶ事が出来ます。 十二単と細長程の種類は無いにしても小袿裳の全ての設定の制覇は何年掛かっても出来ないのかなと感じさせられました。

 

 

単としては濃色の単を着付けて頂きました。 当初はひわ色の単を希望していましたが、店舗側の事情で萌黄襲ねの五衣が修繕に出されていたと言う事で萌黄の匂い襲ねの三衣と一緒に使われる濃色の単を用意して頂く事になりました。

 

ひわ色の単は別に存在していると書いていますがその単は元々の細長用に作られた単になっています。 単のみでも濃色、赤色、ひわ色、萌黄色、山吹色と言う感じで5着見た事がありますがそれだけ揃えている店舗も少ないだけに時代やさんが貴重な存在であると言うのがこの場でも伝わって来ました。

 

 

今回の小袿裳の衣装体験の場合は5枚重ねの内衣ではなく三衣が用いられましたので衣装の量感としても重みのある物になっています。 三衣に打衣とありますので通常の小袿裳の衣装体験の時と比較すると1枚少なく着ている形になっていますね。 時代やさんで通常の時に置かれている十二単の五衣は紅梅の匂い襲ねと紅梅襲ねと萌黄襲ねの3種類がありますが、この時に着付けられたのは通常時では時代やさんの店舗に置かれていない萌黄の匂い襲ねの三衣になります。

 

打衣の上に薄緑色の表着が着付けられて裳が着付けられてから小袿が着付けられました。 衣装が着付けられると最後にかつらを付けて頂きましたが、今回のかつらは他の平安装束の衣装体験の時には5500円(税込)の追加料金の設定になっている長い大垂髪の物が用意されていました。 最後にゆか様がその大垂髪のかつらを持って来て下さってそれを付けて頂いての衣装の着付けとしては完成する事になりました。

衣装の組み合わせのお勧めは

 

時代やさんでは小袿と呼ばれている短い丈で仕立てられている袿は数としては少ないですが存在はしています。 今回選んだ青色の小袿以外にも壺装束用として仕立てられている丈の短い袿から選ぶ事が可能です。 壺装束用として仕立てられている丈の短い袿は3、4枚ありましたがそれに加えてこちらの青色の小袿が小袿裳用として使える物になっています。

 

どの小袿を選んでも表着や五衣との組み合わせの違いでほぼ無限大の組み合わせが出来るようになっていますが、十二単や細長の時程多くの組み合わせが存在していない設定になっています。 小袿裳の設定がある店舗はかなり少数で、今回選んだ青色の小袿や壺装束用として仕立てられている朱色の小袿、桜色の小袿等がありますが、どれも他所の店舗では見られない設定であるだけに一度は体験する価値があります。

 

 

お勧めなのは今回、体験をした青色の物になります。 表着も色々な設定の物がありますが、青色の物と相性が良いのは2021年に制作された薄緑色の物や時代やさんで昔から置かれている山吹色の表着もお勧めです。 表着も近年になって枚数が増えていますので色々と組み合わせてみると発見出来る物も多いと思います。

 

近年は時代やさんの十二単や細長、その他の平安装束の設定が多様化されてほぼ無制限に組み合わせる事が出来るので訪問する度に楽しみな内容になっています。 ほぼ毎年のように新作の衣装が発表されていますが2023年の新作の衣装が萌黄色の細長と紗の袿ですので、2023年の新作の衣装はかなり多くあったのかなと思いました。

メイクの設定

 

時代やさんの平安装束の衣装体験の時のメイクの設定は複数ありますが、ベースメイクの色としては白塗り、白めナチュラル、ナチュラルの3色存在しています。 ベースメイクの色の指定が無い場合は白塗りになりますが、その白塗りの中でも少女メイクや大人メイク等細かい設定の指定が可能です。 実年齢では45歳と上がって来ていますが少女メイクに嵌ってしまって特別な設定をお願いしない限りではこのメイクをお願いしているような傾向があります。

 

メイクは少女を意識した可愛らしい雰囲気を出して頂きましたが、アイシャドウでは蛍光ピンクを彷彿とさせられるような彩度の高い桃色の物が使われて発色の良さに何処のメーカーの物であるのか気になったと言うのがあります。 今回もメイクはゆか様にして頂く事になりました。

 

 

通常の大人の女性の設定のメイクではアイラインが強めに描かれますが、少女の設定ですのでアイラインも横方向には控えめにした感じに描かれました。
 
目紅の色も赤と言うよりは濃桃色でしょうか、通常の大人の女性の設定のメイクとは異なっていて可愛い雰囲気を感じさせられました。 他に特徴と言えば、口紅はローズピンク系の色が用いられました。 少女メイクは人気があるようで蛍光ピンクを彷彿させられるアイシャドウは問い合わせがある事もあるそうです。

 

中身の年齢が45歳なのに、見た目の設定は10代半ばに仕上がっていますのでこう言った設定が出来るのがメイク付きの衣装体験の世界ならでは物に感じました。 衣装の雰囲気は細長姿よりは大人っぽいですが、青色や緑色の衣装を着ている設定で年齢が若いともなると印象としては、衣装体験では無く時代行列の世界での話になりますが、斎王まつりの女別当役の方のような雰囲気もしているのではと思いました。

小道具の設定

 

時代やさんの店舗側の小道具で自由撮影の際に貸して頂けるのは檜扇になります。 今回、最も悩んだのが小道具になります。 どうしても琵琶を持ち込みしたかったと言う事で往路の飛行機に乗った時に琵琶を預け入れの形にしていましたが、それでかなり荷物が嵩張りましたが琵琶に檜扇、龍笛に造花の花束と言う感じでかなり小道具の持ち込みの面で頑張りました。 

 

檜扇は時代やさんの店舗側で貸して頂ける檜扇と比較すると少し大きくなっていて板の数も多く設定されています。 造花の花束は正月を意識しての椿や牡丹や松を入れて作りましたが、流石に写真ではかなりの見栄えがしたのか持っていた甲斐のある内容になりました。 龍笛は本来では舞妓の変身体験での小道具ですがこの時は時代やさんのスタッフの方に、折角持参されて来られましたので使いましょうと言われて使う事にしました。

 

どうしても時代やさんに行く時には小道具を色々と持参して行くので荷物としては嵩張ってしまって良くある飛行機の機内持ち込みサイズに収まらない姿の大きな物になってしまいます。

自由撮影

 

着付けが完成するとまずはスタジオ撮影の写真であると言う事でゆか様に撮影をして頂くのですが、今回はアレンジプランでの対応であると言う事で8構図分の撮影をして頂く事になりました。 十二単や細長の衣装体験の時と構図は変えて頂いていますが、立ちでの構図で檜扇を構えている構図や座りでの構図で檜扇を持っている構図や造花の花束を持っている構図や琵琶を持っている構図と言った感じで色々な構図を撮影して頂けました。

 

アレンジプランの場合で特に構図に希望が無い場合は基本プランの構図に準じた物で撮影がされる事になって立ちでの構図の中の1構図と座りでの構図の1構図が上半身のみの構図になりますので、希望がある場合はスタッフの方に希望を出すとお勧めです。 この時には店舗側のご厚意で紅葉を見上げている構図も撮影して頂きました。

 

現在では時代やさんのインスタグラムに投稿されている写真の構図を見せると可能な限りで対応して頂けますので、希望の構図がある場合は時代やさんのインスタグラムを見て事前に情報を入れておく事をお勧めします。

 

 

店舗側の機材での撮影がされてから、手持ちのデジカメで撮影をして頂けます。 1構図に付き、2枚から4枚撮影して頂けますが、全身の構図と上半身の構図と言う感じで撮影をして頂ける傾向があります。 スタジオ撮影はゆか様が機材を構えて撮影をして下さりますが、ストラップにキヤノンのEOSのロゴが描かれていました。 ゆか様に影響されたのか結果的に私が購入したミラーレス一眼デジカメはキヤノンのEOS R50でしたのでキヤノンの機材は女性のカメラマンの方に多い物になったのかなと思いました。

 

スタジオ撮影が終わると自由撮影が開始されていって、私が持ち込んでいるコンデジをめぐみ様が操作して撮影をして下さりました。 めぐみ様が手持ちのデジカメでの撮影のアングルの希望で高めが良いのか低めが良いのかを聞かれましたが私は高めを希望しました。

 

 

実際に持ち込んだ小道具は色々とありますが、立ちでの構図は檜扇と造花の花束と、龍笛、座りでの構図では檜扇と琵琶を使いましたが、琵琶は玩具の琵琶とは違っていて存在感が大きくて飛行機に預け入れしてまでも持って来て良かったと実感しています。

 

琵琶は時代やさんでのキャンペーンの構図でも採用されていて、そう言った小道具を持ち込みしている私も何らかの影響を与えているのかなと感じさせられました。 この時に開催されていた元禄の遊女キャンペーンの時には本格的な琵琶を持っての構図が採用されていたと言う事で、そのような小道具があれば購入したいと感じさせられる内容になっています。 撮影用の小道具ですのでジャンク品の物で良いのですが本格的な日本の琵琶の小道具は欲しいと思います。

 

自由撮影はスタジオ撮影が終了してから約10分ありますが、おひとり様の訪問でもスタッフの方にデジカメやスマートフォンを渡して撮影して頂けます。 小道具はゆか様とめぐみ様と正子様に運んで頂いて本当に至れり尽くせりの状態になっています。 スタジオ撮影が8構図の撮影でそのうちの4枚の写真をアルバムとして選ぶ形になっていますが、アルバムは後日での発送の扱いになりました。

まとめ

 

時代やさんのお客様フォトギャラリーで掲載されていた衣装であったのがこちらの小袿裳でしたが、前々から体験したいと思っていましたがそれを体験する事が出来てこの点では収穫のある物になりました。 基本プランでは無くアレンジプランでの対応でしたがそう言った内容でも快く対応して頂いたと言う事で、この点では時代やさんの着付けの技術力の高さを知ったと言いますかそのような感じになります。 小袿裳は十二単や細長と比較すると地味目の印象がありましたが、実際に着付けて頂けると豪華さがあってこの点では良かったです。

 

小道具は迷いに迷って嵩張る形ではありましたが琵琶を持参して良かったです。 飛行機での移動の場合は琵琶は預け入れの形になりますので時間的な負担が掛かりますがそれでも持参した甲斐がありました。

 

スタジオ写真は後日に郵送されましたが、仕上がりの良さが流石は時代やさんでの物であるかなと満足の行く内容になりました。 どのような設定であってもやはり平安装束の衣装体験は良いですね。 時代やさんの衣装体験では8カットのデータ入りのROMもありますが、特殊な衣装の設定の場合は構図も特殊な物が入るだけにそう言った物も注文しても良いのかなと思いました。

 

近年では京都に行く機会が限られて来て時代やさんに行く機会もそれと共に少なくなっていますが、少ない訪問回数で満足の行く衣装体験をしたいだけに一度の訪問で複数着の衣装体験をしたり、衣装の設定でリクエストを出す事も増えていますが、それに毎回のように応えて頂けると言う事で今後もお金と時間が許される限り訪問をしたいです。