衣装体験の概要

体験日:2023年11月5日

時間:11時20分から12時10分

早稲田大学装束研究会さんの平安装束体験の十二単

体験料金:700円

衣装の内容について

平安時代の女性の正装としての十二単姿。

小袖:白色

袴:緋色の長袴

単:薄紫色

五衣:紅梅襲ね

表着:紫色

唐衣:蘇芳色

裳:蘇芳色

実際に衣装を着付けられて

2016年11月6日、早稲田大学の学園祭で早稲田大学装束研究会さんが格安の体験料金の平安装束の体験会を実施されると言う事で開場時間から会場に行って平安装束の衣装体験の希望の旨を言う事になりました。

 

この時は既に先客の方が2名来られていて、そのどちらの方も十二単を希望されたと言う事で私は3人目であると言う事で十二単の衣装体験と言う意味では午前の2枠目での対応となりました。 午前の1枠目の体験時間は10時20分からであると言う事で、その1時間後の11時20分まで待ち時間が発生しましたがその間は学園祭の他の催し物の場所に行って時間を過ごす事にしました。

 

早稲田大学装束研究会さんの平安装束の体験会はと言われると開始時間の時にすぐに全枠が埋まるような人気振りでしたが、この時は午前と午後で受付の時間が変わったと言う事で開場時間に並んで予約が殺到すると言う事に対しての対策がある程度されているのかなと思いました。

 

 

平安装束は東京成徳大学さんの体験イベント用の物として出されている物になりますが、全ての物が貸し出されていた形ではなく、十二単と壺装束と狩衣が用意されていました。 東京成徳大学さんの体験イベント用の平安装束と言う事では八千代市立郷土博物館さんで体験出来る物と同じ仕様の物になっています。 体験用の平安装束で目玉の物であるのは十二単ですが、壺装束や狩衣も午前中の枠と言う意味では開場時間から1時間以内に午前中の枠が全て予約済みになっていました。

 

 

最初に白色の小袖が着付けられてから、緋色の長袴が着付けられて、衣装の着付けが開始されて行きました。 紫色の単が着付けられましたがその後は紅梅襲ねの五衣が1枚ずつ着付けられて行きました。 こちらの十二単は以前は五衣が縫い合わされた物になっていましたが、久し振りに見ていると縫い合わせが無くなっていて1枚ずつ着付けられる設定になっていました。 体験用の十二単に良く見られるような萌黄色の単に紅梅の匂い襲ねの五衣を重ねるような襲ね色目とは異なる物になっていて襲ね色目を見ていて興味深く感じる事になりました。

 

 

今回の衣装体験では下着姿になる場面でも別の場所を用意されていなかったと言う事で洋服で言う所のタンクトップとズボンの状態で白色の小袖を着付けて頂く形になりました。 見た目の良さと下着姿に着替える場所を兼ねる意味でも幕や几帳等の背景の設えは重要になるのかなと思いました。 2016年から7年の間で学生が入れ替わったからなのか、新型コロナウイルスの影響で平安装束の体験会がしばらく行われていなかったのかその影響が出ているのかなと思いました。 雑多背景であったのが惜しかっただけに背景の設えの設定はきちんとしてほしかったです。

 

 

唐衣は蘇芳色、表着は紫色ですので大人っぽい色目の物になっています。 蘇芳色の唐衣は体験用の物としては珍しい設定になっているようです。 五衣の色が良くある紅梅襲ねの物ですが、単や表着が紫色と落ち着いた色目の物であると言う事で大人っぽい雰囲気の出ている物になっています。 同じ東京成徳大学さんの体験イベント用の十二単はもう1種類ありますがそちらの方は長袴の色の設定が濃色になっていると言う事で十二単を着付けられる方の年齢のイメージとしては今回着付けて頂いた物の方が年長の方の設定になっているのかなと思いました。

 

 

学術施設系の十二単の衣装体験であると言う事でどのような物が用意されるのかの事前情報を知らない状態で訪問しましたが、実際に見ていると東京成徳大学さんの体験イベント用の物が出されていて、十二単に関して言えば八千代市立郷土博物館さんとほぼ同じ設定の衣装になっていて上品な雰囲気に仕上がっていて良かったです。 体験用の十二単であると言う事で打衣が略された物になっていますが実際に着付けられた姿としてはきちんと仕上がっていました。

 

 

髪型はそのまま地毛を生かしての物になっています。 鬢削ぎのパーツウィッグを持っていた時代があったのですが、それを探しても見付からずで付け毛を付けようかなと思っていましたが後ろ姿を撮影しないのであれば付けなくても良いのかなと思っての地毛での体験になります。 2016年の時と違っていて髪の毛にうねりが出ていたのか癖が出るようになってそう言った所は年齢的な物であるのかなと感じさせられました。 檜扇は十二単に付属されている近代式の房紐の派手な物でしたが八千代市立郷土博物館さんで体験した時の物とは異なっているので檜扇は早稲田大学装束研究会さんが独自で所有されているのかなと思いました。

メイクの設定

 

メイクに関しては予め自力でメイクする形になっていますので口紅以外の物は自宅でメイクして待ち時間の間に口紅を塗って衣装体験の本番に臨んだ形になっています。 ファンデーションのベースメイクになっていますが、市販品のファンデーションで色目としては明るめの色を塗っている形です。 強いて言えばもっと明るい色でピンク系の物が欲しいと感じさせられました。 照明機材は現在では通販でもLEDのリングライトが容易に手に入るだけにそう言った物があれば良かったのかなと感じました。

 

 

ファンデーションも普段使う色よりも白めの色の物を使っていました。 自宅を出発した時点では口紅はナチュラルカラーの物を塗っての物でしたが、目元はもっと派手にアイシャドウを塗っても良かったのかなとも思いましたね。 以前はそう言った色の物を持っていましたが、旅行に出掛けていた時にバッグごと無くしてしまったのでその点では惜しかったです。 せめて目紅用の赤色のアイライナーを塗っていたら良かったのかなと感じました。 格安の体験料金で体験出来る衣装体験と言う事を考慮するとそれ相応の仕上がりになったのかなと思いました。

 

 

髪型は完全に地毛の物になっています。 以前の私であれば釵子風の髪飾りや鬢削ぎのパーツウィッグを付けていますが、それらの物を引っ越しで無くしてしまったと言う事で地毛のみで仕上げた形でしょうか。 こちらの早稲田大学装束研究会さんの平安装束の体験会の情報を知ったのが開催日の1週間前でしたので釵子を作る事が出来ませんでしたが事前に知っていたら再度作っていたのかなと感じさせられました。 地毛でしかもうねりが入ってくると髪の毛の纏まりが無くなって来るだけにこの点ではそろそろ本気で対策した方が良いのかなと思いました。

小道具の設定

 

小道具として用意されていた物としては十二単の持具になっている檜扇のみになっています。 この時は小道具で何を持参するのかで数を絞り込んで持参しようと思っていましたが、結果的には造花の花束を持参する事にしました。 十二単の持具の檜扇は八千代市立郷土博物館さんの時とは異なる物が用意されていたという事で早稲田大学装束研究会さんが独自で購入されて使われているのかなと言うのも感じましたが檜扇の状態としては古くなっていたと言う事でどのような物を購入されたのかが個人的には気になります。

 

 

小道具の持参を1個に絞り込んでの訪問でしたので実際に持参した物としては造花の花束でしたが秋の季節に合わせるような形での菊の造花になります。 衣装の色とは合っていますが平安時代にこのような色の菊があったと言われると微妙な感じでしょうか。 何とか15構図分を作り出そうとして檜扇と造花の花束を持って身振り手振りで構図を作った形になりました。 衣装体験全体での時間が50分程度でしたが撮影の時間としては10分きちんと用意されていました。 この時はiPhoneを持参していたと言う事で手早く撮影して頂きましたがiPhoneの場合は撮影時間が早くて済みますのでこの点では便利に感じました。

自由撮影

 

写真の撮影は着付けをして下さった学生のボランティアの方にして頂く形になりました。 撮影用の機材としてはiPhoneになります。 iPhoneの画面ロックを解除してから学生のボランティアの方に渡して撮影をして頂く事になりました。 iPhoneを渡しての撮影でしたが、わざわざ下の方に構えて顔が大きく写ってしまったのが惜しかったです。 個人的には上の方に構えて頂いた方が顔が細くなるのでその方が好みでしたがこの点は個人個人の好みの問題でしょうか。 照明機材が無かったと言う事で暗く写りましたが、後日にフォトショップで光量の調整をしていたら高度良い感じになりました。

 

 

立ちでの構図と座りでの構図を両方合わせた撮影枚数としては約40枚になりました。 格安の体験料金での衣装体験であると言う事でしたが持ち時間が十分にあって自由撮影の時間としては10分あった形になっています。 この時はiPhoneでの撮影でしたが1枚当たりの撮影時間が短いので短い時間でも十分に撮影をして頂く事が出来ました。 この点では以前に訪問をした2016年の時から7年経過している事もあって撮影機材の面での技術の進歩が大きく感じさせられました。 限られた時間を生かしながら立ちでの構図や座りでの構図と言う感じで手早く撮影をして頂きましたが想像していたよりは時間も掛かる事無く十分な撮れ高がありました。

 

 

過去に開催された時の衣装体験の参加をする際には早稲田大学装束研究会さんのFacebookのアカウントでは足袋のみの持参で良いと言われて足袋靴下を履いて訪問しましたが、小道具も1個に絞って持参していた事もあってこの点では内容としては充実した物になりました。 十二単姿ではありますが平安時代の女性を意識された感じで上品な色目に仕上がっているのでこの点は東京成徳大学さんの教授の方の美的感覚の良さを知った次第になります。 700円と言う格安の体験料金でこの内容であるのならとても嬉しい衣装体験になっています。 良い意味でですが衣装体験に掛かる体験料金の単価を抑える事が出来る内容になりました。

まとめ

 

700円と言う格安の体験料金での細長の衣装体験でしたが、学術施設系の場所ですので体験用に省略された衣装が用意されて衣装の着数も少ないのかなと思うと意外にも十二単のような豪華な衣装もあったと言う事で完全に文化体験系のイベントになっていました。 今の物価高のご時世で700円で体験する事が出来る十二単と言うのが本当に美味しい物であると感じさせられました。 以前は500円の体験料金で体験出来た物が700円に値上げされましたがそれでもご奉仕料金になっているのかなと言うのがあります。

 

2016年以来7年振りの早稲田大学装束研究会さんへの訪問でしたが、久し振りの平安装束の衣装体験が出来てこの点では良かったです。 2023年はと言われると平安装束の衣装体験の回数が少なかったと言う事でどのような内容でも回数を増やしたいと思っていましたが、まさかのまさかで早稲田大学装束研究会さんの体験会が開催されると言う事を早稲田大学装束研究会さんのXの情報で知ったと言う事で開催日の数日前に行く事を決めましたが実際にその場に行って良かった内容に感じさせられました。 流石は天下の早稲田大学のクオリティーであると思いました。