衣装体験の概要

体験日:2017年1月13日

時間:13時から15時30分

女人舞楽原笙会さんの十二単(※十二単の構成具の一部は自前の物を持参)

体験料金:10000円(税込)

垂髪かつら追加料金:5000円(税込)

メイク追加料金:5000円(税込)

衣装の内容について

平安時代の女性の正装としての十二単姿。

小袖:白色

袴:緋色の長袴

単:薄緑色

五衣:紫の薄様襲ね(自前の物を持参)

打衣:濃紫色(自前の物を持参)

表着:赤色

唐衣:紫色

裳:紫色

実際に衣装を着付けられて

2017年1月13日、この日は2017年1月の兵庫県と京都府への旅行での最初の衣装体験として女人舞楽原笙会さんにて各種の平安装束や舞楽装束の衣装体験をしてまいりました。
 
女人舞楽原笙会さんは女性による舞楽の公演をされている事で有名な流派ではありますが、その教室では予約制ではありますが一般の方向けに舞楽の衣装体験をされていて衣装体験の面で言えば舞楽の衣装が有名になっています。
 
舞楽の衣装の衣装体験が有名な教室ではありますが平安装束の衣装体験もされていると言う事でこの時の訪問では十二単の衣装体験をさせて頂く事になりました。 教室はマンションの一室になっていて訪問時には詳細の住所も教えて下さります。

 

 

教室に到着するとスタッフの方に案内されて衣装の確認がされる事になりました。 この時の衣装体験の内容としては十二単と桃李花と呼ばれる袿に似た形式の童舞の衣装と蛮絵装束を選びましたが、1着目の衣装として十二単の衣装体験をさせて頂く事になりました。
 
十二単は白色の小袖と緋色の長袴と単と表着が合わさった物と唐衣が用意されて、その形式が女人舞楽原笙会さんでの基本の十二単の形式ではありましたが、この時は私が五衣と打衣を用意していたと言う事でそれに合わせるような形で単と表着を用意して頂きました。

 

 

通常の場合は追加料金の設定で対応して頂く衣装の内容になりますが、私が五衣と打衣を持参していたと言う事で通常とは違う対応をして頂いたと言う事をこの点に関してはおことわりとして書かせて頂きます。

 

十二単の構成としては白色の小袖に緋色の長袴、薄緑色の単に紫の薄様の五衣、濃紫色の打衣に赤色の表着、紫色の唐衣に裳になります。 裳が舞楽で使用される物であるのか裳の絵の描かれ方が独特の物になっています。 胸元には懐紙を挟んで頂けました。

 

 

裳は舞楽で使用する衣装であると言う事で体験用の平安装束には見られない絵柄が描かれていましたが、他所の店舗や学術施設では使われていない物になっていて、これらの物に対しては原笙会オリジナル装束と呼ばれる物になっています。

 

原笙会オリジナル装束で有名な作品と言えば舞楽の青海波の装束や大人の体型でも着用が可能である胡蝶や迦陵頻の物ですが、これらの作品は衣装体験をする価値の高い物で京都の店舗にも見られない設定ですのでお勧めの物になります。

 

 

十二単の衣装体験の話に戻しますが、紫色の唐衣と赤色の表着、濃紫色の打衣、紫の薄様の五衣、薄緑色の単と言う感じで珍しい色目の十二単に仕上がりました。 五衣と打衣は自前の物を使わせて頂いたとは言え、他所の店舗や学術施設では見られない仕上がりになったと言う事でこの点では希少価値の高い十二単に仕上がっています。 荷物としては五衣と打衣を持参する事が限界でしたが、別の学術施設での衣装体験で使う為に持参した形の物になります。 こちらの女人舞楽原笙会さんでも使わせて頂いたと言う事で持参して良かったと感じさせられました。

 

 

十二単の衣装体験の場合は長袴の色も選べるようになっていますが、この時はスタッフの方にお任せする形で緋色の長袴を用意して頂く事になりました。 女人舞楽原笙会さんでの十二単の衣装体験の場合は濃色の長袴もありますがその仕様にも興味を持っている形です。 表着と言っても体験用の単と表着が合わさっている物になりますが、それは他所の店舗や学術施設では見られないような色目の物になっていて、それはそれで体験したくもあります。

 

 

かつらは垂髪の物を選びましたが、おすべらかしの物も存在しています。 どちらのかつらも豪華な雰囲気が出て見た目としてもかなり良い感じに仕上がりました。 檜扇は近代式の房紐の派手な物が用意されましたが上品な絵が描かれている檜扇になっています。 五衣と打衣は自前の物を持参しての特例的な対応になりましたが十二単を着付けて頂いてからは小道具を使いながら色々な構図で撮影をした頂く事になりました。

メイクの設定

 

メイクも追加料金の設定になっていますが、複数の衣装を体験する場合は1回分のメイクの料金で対応されると言う事ですのでメイクが必要な衣装を体験される場合は複数の衣装を体験される方が割安の料金の設定になります。
 
メイクで使われる化粧品は装束専門店系の衣装体験で良く見られるような舞台用の物が使用されていて白塗りのメイクで仕上げられます。 白粉のメイクであると女人舞楽原笙会さんのウェブサイトでは紹介されていますが、下地のクリームを塗られてから頬の部分の下色のメイクがされてペースト状になっている白粉が塗られての物になっています。

 

 

髪型に関しては追加料金の設定になる垂髪のかつらを用意して頂いて、鬢削ぎもあるのですが鬢削ぎの部分は私が持参した物になります。 近年の女人舞楽原笙会さんでの平安装束系の衣装体験の垂髪の髪型に関しては自然な仕上がりになるウィッグで対応される事もありますが、かつらでの対応もあってかつらの場合は毛量が多くなる事もあって仕上がりとしては本格的な形になります。 かつらは垂髪の物とおすべらかしの物があってウィッグやかつらを希望する場合は予約時にその希望を伝える必要があります。

 

 

メイクが仕上げられると衣装が着付けられていきましたがスタッフの方には持参した五衣や打衣を見て十二単を自前で所持されている事は凄いと言われました。 十二単は装束趣味が高じて数年間貯金して購入しましたが、折角高い購入費用を払ったと言う事があって少しでも減価償却をしようと思って唐衣や五衣等の部分的な単位でも使おうと言う事で平安装束系の衣装体験の時には時々登場させています。

 

こちらの記事を再編集している2023年の現在では自前の十二単を自宅に置く事が難しくなったのでそれとは別に購入していた袿と単と白色の小袖と緋色の切袴以外の物は実家に置いていますが、袿に関しては実家に置いている物と定期的に置き換えをしようかなとも思っていたりします。

小道具の設定

 

小道具として用意された物は檜扇になります。 檜扇は私が持参した物もありますが、用意された檜扇は他所の店舗や学術施設にはない絵柄の物になっていて、この点では舞楽の十二単の設定の物であるのかなと感じさせられました。

 

私自身で持参した小道具は檜扇と椿の造花と巻物と琵琶になりましたが、撮影時間の事を考慮したら小道具の数は絞り込んだ方が良いのかもしれません。 椿の造花は冬の時期を意識しての物でしたが、体験をした1月の時期には良い物になりました。

 

 

椿の造花を持参していたと言う事でそれを使った舞を意識しての構図の写真も指導して頂けましたので造花系の小道具であるのなら史実とかけ離れていない範囲で持参は可能になっているようでした。

 

平安時代の貴族の女性であると言う事で弦楽器系の小道具として琵琶も持参しましたが流石に嵩張る小道具であったのか持ち運びの面では課題のある物であるのかなと感じさせられました。 弦楽器系の小道具は憧れですが小型の物以外では嵩張るので持参する場合は店舗や体験施設の動線的な物事を考慮した方が良いのかなと思います。

自由撮影

 

着付けが完了すると舞楽用の靴が用意されて教室が入っているマンションの一室の隣の部屋の撮影用の設えが置かれている場所に案内される形になりました。 その場でスタッフの方に構図の指導がされて撮影が開始していきました。

 

十二単の衣装体験ではありますが舞の構図を意識した写真があるのはその絡みでの物になります。 立ちでの構図の前半の檜扇を持っている所はその舞の構図からの物で立ちの構図での後半の檜扇と造花の花束を用いての構図はスタッフの方に相談しながら構図を作って撮影をして頂きました。 撮影は手持ちのデジカメで撮影をして頂く事になりましたが近年ではスマートフォンでの撮影にも対応されていると言う事でした。

 

 

舞楽衣装としての十二単ですので座りでの構図は少ないですが、座りでの構図の時には檜扇と造花の花束の他には巻物や琵琶を用いての構図も撮影して頂きました。 2017年の当時では撮影用の物であるとは言え琵琶を持参して撮影をされる方が少ないからなのかとても珍しがられていました。

 

後日談的な話になりますが女人舞楽原笙会さんの会員の方で奈良時代の時代衣装や漢服に関しての物が流行して、女人舞楽原笙会さんでは有名な舞である柳花苑で使われる奈良時代朝服に合わせるような感じで色々な奈良時代の設定にも通じる中国の装飾品を購入されていたりしていました。

 

 

撮影の構図は立ちでの構図は舞楽を意識されての舞の構図が多く指導されましたが、それらの構図での撮影が一通り終わるとスタッフの方に相談しながら構図を作っての撮影をさせて頂く事になりました。 平安時代の貴族の女性らしくと言う感じではありますが、花を愛でたり文学作品を読み耽ったりしている構図でも撮影をして頂く事になりました。

 

この時の衣装体験では本装束の単や表着を貸して頂いたりと言った感じで特例的な対応をして頂きましたが、自前の五衣と打衣を使用させて頂いたと言う事で自前の平安装束の減価償却的な面でも価値のある衣装体験になってこの点では収穫のある物になりました。

まとめ

 

十二単の衣装体験と言う事では初めての学術施設ではありましたが、流石は舞楽装束の衣装体験で評判が高い学術施設であるのか、平安装束の場合でも充実した内容で楽しむ事が出来ました。 舞楽での十二単姿であると言う事では神楽鈴のような小道具も良いのかもしれません。

 

他所の店舗や学術施設では見られないような紫色の唐衣の物であると言う事で希少価値の高い設定の十二単の衣装体験をする事が出来て満足度の高い物になりました。 髪型も豪華なかつらの設定を選ばせて頂いてメイクもして頂いての至れり尽くせりの衣装体験が実現してこの点では価値のある内容に感じました。

 

十二単の衣装体験が終わったと言う事でスタッフの方に唐衣と裳を脱がせて頂いての重ね袿姿での撮影の希望を伝えると短い時間であるのなら対応が可能ですと行って下さったのでその場で唐衣と裳を脱がせて頂く事になりました。