衣装体験の概要

体験日:2017年11月24日

時間:9時から10時30分

時代やさんの典侍の十二単

体験料金:19440円(税込)

衣装の内容について

平安時代の高位の女官を設定しての十二単姿。

(典侍キャンペーンの釵子付きのかつらを十二単で汎用)

小袖:白色

袴:緋色の長袴

単:濃色

五衣:紅梅の匂い襲ね

表着:藤色の刺繍柄

唐衣:蘇芳色

裳:蘇芳色

実際に衣装を着付けられて

2017年11月24日、時代やさんでの典侍キャンペーンの衣装体験に行ってまいりました。 こちらの衣装体験は典侍(ないしのすけ)と言う高貴な身分の女官の正装の姿としての十二単でのアレンジプランの物になります。

 

元々の典侍キャンペーンの場合では袿姿で釵子(さいし)が付けられたかつらが使われるのですが、その釵子が付けられたかつらを十二単の衣装体験で汎用させて頂く事で女官の正装の姿としての十二単姿と言う衣装体験の内容になった形です。

 

この日は別件での用事で京都に出掛けていたのですが、夜行バスの到着時間が早いと言う事でその用事までの時間が明らかに多く余るであろうと言う事で時代やさんにも予約をして訪問をする事になりました。

 

 

通常の十二単と典侍の十二単の違いはと言われるとかつらの髪型が違っていて同じ垂髪でも釵子のある物になっています。 実際に衣装を着付けられる事になりますが、時代やさんの十二単の衣装体験では余り体験していない緋色の長袴での設定ですので下着としては白色の小袖が着付けられました。 今回はお姫様の設定では無く女官の設定になりますので、袴の設定は緋色の長袴を選ぶ事になりました。

 

 

袴の設定は先述の通りに緋色の長袴になります。 緋色の長袴が着付けられて長袴の裾が綺麗に整えられました。 着付けは貴之様とともこ様にして頂きました。 十二単で使用出来る長袴は今回の衣装体験での緋色の長袴の他には濃色の長袴があります。

 

この時の衣装の着付けとしては基本プランの物と殆ど変わりが無かった事もあってスタッフの方に着付けて頂く事がありますが、特殊な着付けの場合になると中川先生が来られての着付けの技術を直接的に監修して頂いての物になる場合もあります。

 

 

単としては濃色の単を着付けて頂きました。 後日談的にゆか様に単の事を聞いた際には濃色の単は他の単と比較して袖の長さ等が大きめに作られていて、十二単や袿を着る際にはその部分の露出が多くなると言う事でした。 確かに、実際に着付けられると袖の長さや袖幅が他の単と比較していたら大きく作られているように感じました。

 

単の色一つを取っても色々な色彩があると言うのが日本の時代衣装の魅力になっていますね。 時代やさんの平安装束は単の種類も多いので色々選ぶ事が出来ます。

 

 

五衣としては紅梅の匂い襲ねの物を着付けて頂きました。 時代やさんで通常の時に置かれている十二単の五衣は紅梅の匂い襲ねと紅梅襲ねと萌黄襲ねの3種類がありますが、この時に着付けられた五衣は紅梅の匂い襲ねの物になります。 表着が藤色で五衣の設定を紅梅の匂い襲ねと萌黄襲ねで迷いましたが、この時は紅梅の匂い襲ねの物を選んだ形になります。

 

 

濃色の単が着付けられて、紅梅の匂い襲ねの五衣が着付けられてから、藤色の刺繍柄の表着が着付けられてから裳が付けられてから蘇芳色の唐衣が着付けられての衣装としては完成になります。 蘇芳色の唐衣の場合は他の色の唐衣と違って先に裳が着付けられる形になっていて、唐衣の裾を裳に入れ込めない着付けになると言う事でした。

 

衣装が着付けられると最後にかつらを付けて頂きましたが、今回のかつらは垂髪のかつらに釵子が付けられていますので丁度、平安時代の高位の女官の設定の十二単に合っている物になります。 釵子は他にはお雛様の設定の物もありますが、この時には高位の女官、典侍としての物が使われていて控えめながら可愛い雰囲気に仕上がっています。

 

 

背景は通常、時代やさんでの衣装体験の場合は無地の壁紙の背景ですが、今回は典侍キャンペーンの期間限定の壁代の平安の設えを希望させて頂きました。 こちらの壁代の平安の設えの背景は典侍キャンペーンの次のキャンペーンである物具装束キャンペーンの時まで延長されて用意されていました。
 
典侍の正装姿と言う事で十二単姿にして頂きましたが、同じ典侍の姿でも常装の袿姿の時の藤色の立涌の地紋に刺繍で華やかに描かれている上紋の袿と濃色の単と緋色の長袴を選んで、それに加える形で紅梅襲ねの五衣と蘇芳色の唐衣と裳を着付けて頂いた姿になります。

衣装の組み合わせのお勧めは

 

時代やさんの十二単は追加料金の設定になっている十二単が別にありますが、通常時に置かれている物の中では唐衣が今回の衣装体験で選ばせて頂いた蘇芳色の物の他には赤色の物と濃紫色の物と山吹色の物と言う感じで4着存在しています。

 

どの唐衣を選んでも表着や五衣との組み合わせの違いでほぼ無限大の組み合わせが出来るようになっています。 ちなみに、こちらの記事を再編集している2022年12月の現在では唐衣は1着追加されていて5着から選べる形式になっています。

 

 

お勧めなのは濃紫色の物になります。 表着も色々な設定の物がありますが、今回選んだ藤色の刺繍文様の物と相性が良いのは朱鷺色の表着や藤色の有職文様の表着でしょうか。

 

今回の衣装体験で着ているのは2017年に制作された藤色の刺繍文様の物ですが、こちらの表着も刺繍柄が豪華で良かったです。 2015年以降に制作された新しい表着も良いですが、古い時代から存在している桜色の表着や山吹色の表着も良いですね。

 

近年は時代やさんの十二単の設定が多様化されてほぼ無制限に組み合わせる事が出来るので訪問する度に楽しみな内容になっています。

 

今回選んだ衣装の組み合わせと言う意味では禁色の高位の女官と言う感じでしょうか。 紫色は平安時代の当時としては禁色として扱われていただけに高位の女官か姫か女御にしか着られないような衣装の組み合わせと言う事になります。 典侍が高位の女官であると言う事を考慮するとそのような色の選び方をしても時代考証的には問題は出ていないようです。

メイクの設定

 

時代やさんの平安装束の衣装体験の時のメイクの設定は複数ありますが、ベースメイクの色としては白塗り、白めナチュラル、ナチュラルの3色存在しています。 ベースメイクの色の指定が無い場合は白塗りになりますが、その白塗りの中でも少女メイクや大人メイク等細かい設定の指定が可能です。

 

メイクは白塗りである事は希望しましたが、それ以外の設定に関しては完全にゆか様にお任せにして頂きました。 ゆか様にお任せでメイクして頂きましたが目力の強いメイクに口紅も綺麗に描いて頂いて本当に至れり尽くせりでした。

 

 

今回はかつらも特殊な設定になっています。 垂髪のかつらに釵子が付けられた物になっていますが、実際に付ける時に釵子の部分に手が触れないようにして丁寧に付けて頂きました。

 

時代やさんは近年では可能な限りリクエストオーダーには対応されるようになりましたが、今回は典侍の十二単のアレンジを依頼した形になります。 かつらは典侍キャンペーンでの釵子の付いている垂髪をそのまま十二単姿で汎用させて頂いた形になっていましたので追加料金の設定は無い物になっています。

 

基本プランの物をかつらの変更等でアレンジした場合はスタジオ撮影の構図数が8構図ではなく4構図になりますが、実際にアルバムにされる枚数は4枚と変化が無いのでスタジオ撮影で希望した構図がそのままアルバムになる形になります。

 

時代やさんの場合はかつらの結い換えは10800円(税込)からとなっていますが、かつらの結い換えが必要な衣装体験の場合はキャンペーンに乗っての体験の方がかつらの結い換えの追加料金が掛からないのでキャンペーンで使われているかつらを汎用出来る場合はそれに乗せて頂いている方が良いとの事でした。

小道具の設定

 

小道具として女官の設定と言う事で、女官の仕事道具的な巻物や和綴じ本や盆を持参して、季節的に正月に向けてと言う事で季節の造花として冬や正月を意識した物も持参していてかなり大量に持参しています。

 

どうしても時代やさんに行く時には小道具を色々と持参して行くので荷物としては嵩張ってしまって良くある飛行機の機内持ち込みサイズに収めるのに小道具を選定するのに一生懸命になってしまいます。

 

今回の衣装体験では典侍と言う女官の設定ですので、仕事をする姿を意識しながら盆に巻物や和綴じ本を乗せて偉いお方に差し出す場面等で構成して行く事になりました。 こう言う時には複数人での衣装体験をして姫役の方を追加したりするとより雰囲気も出て来るのかなと思いました。

自由撮影

 

着付けが完成するとまずはスタジオ撮影の写真であると言う事でゆか様に撮影をして頂くのですが、スタジオ撮影は4構図の撮影をして頂けますが、立ちでの構図で檜扇を構えている状態の写真を撮影して頂きました。 その後は構図の違いであると言う事で盆の上に女官の仕事道具を載せている状態での構図を撮影して頂きました。

 

座りでの構図ではスタッフの方のご厚意で机を用意して頂いて、そこに和綴じの本を置いて文書を書いている構図を設定して頂いての撮影をして頂き、さらに、座りでの構図でも盆の上に女官の仕事道具を置いての撮影をして頂きました。 今回の衣装体験は同じ十二単姿や袿姿でも姫の設定では無く、女官の設定である事を意識しての撮影をして頂く形になりました。 店舗側の機材での4構図分の撮影がされてから、自由撮影としてデジカメを渡す形で約10分の時間で撮影をして頂けました。

 

 

構図の設定としては、年末の忙しい時期で新年の準備をしながら書類を整理したり書いたりと言う感じでしょうか。 新年の準備であると言う事で梅の枝の造花もありますが、正月を意識しての松と椿を組み合わせての造花も用意しました。 アレンジでの撮影ですが、基本プランでの撮影とは異なって写真の追加をしない場合ではスタジオ撮影は4枚になります。

 

立ちでの構図が2構図、座りでの構図が2構図で4構図分の撮影で女官の仕事をしている姿を再現しての撮影をして頂きました。 スタジオ撮影が終わると自由撮影が開始されていって、私が持ち込んでいるコンデジを良美様が操作して撮影をして下さりました。

 

 

空間としては几帳で区切られている場所の近くであるだけに貴族の宴の中で書類を作っている女官が控えの場にいると言う感じでしょうか。 袴の色としては緋色の物になりますので貴族に仕える高位の女官と言う設定でしょうか。

 

自由撮影はスタジオ撮影が終了してから約10分ありますが、おひとり様の訪問でもスタッフの方にデジカメやスマートフォンを渡して撮影して頂けます。 机は店舗側のご厚意で貸し出して頂けた形になります。 自由撮影の時には立ちでの構図でも座りでの構図でも色々と撮影をして頂きましたが、年賀状を出す時期に合わせた季節感の出ている良い写真を残す事が出来ました。

 

壁代や几帳と言った感じで雅やかな空間での撮影が出来ましたが、小道具も色々と持参して構図も色々と作っての撮影が出来たので構図違いや表情違いを含めた撮れ高としても50枚前後の内容になりました。

まとめ

 

典侍の設定での釵子の付けられたかつらは初めての体験になりましたが、衣装体験の世界では少ないだけにこちらの十二単姿の典侍の衣装体験をして本当に良かったと言う感じでしょうか。 やはり欲を出してお雛様の十二単姿の衣装体験をして良かったと思いました。

 

時代やさんでは写真のような感じでの壁代の背景が用意されたキャンペーンはこの時の物と2019年春に開催されたお雛様キャンペーンの時にありますが、やはり背景の設えが派手にある方が雰囲気が出て良いのかなと感じさせられますね。 2018年以降では床面の畳と几帳は常時存在していますが、壁面の背景は期間限定での設定になるだけにその設定がある時に訪問したいです。

 

2019年春のお雛様キャンペーンの時にも時代やさんに訪問したかったのですが、時期として台湾への旅行が重なっていて資金的な都合もあって見送りになりました。
 

スタジオ写真は後日に郵送されましたが、仕上がりの良さが流石は時代やさんでの物であるかなと満足の行く内容になりました。 どのような設定であってもやはり平安装束の衣装体験は良いですね。
 

近年では時代やさんで基本プランには無い設定の時代衣装の衣装体験をリクエストオーダー出来るようになって他所の店舗には無い時代衣装を着る事も可能になりましたが、私も何らかの機会でアレンジやリクエストオーダーをする事が出来たら良いかなと思っています。