衣装体験の概要

体験日:2022年4月30日

時間:10時から12時30分

高津商会さんの武将体験のリクエストオーダーの巴御前

体験料金:40700円(税込)

衣装の内容について

巴御前の甲冑姿を設定しての大鎧姿。

頭飾り:前天冠

鎧直垂:橙色

甲冑の縅糸の色:白色と赤色の肩取り縅

実際に衣装を着付けられて

2022年4月30日、高津商会さんへ約5年振りの訪問をしましたが、昨年、2021年の秋頃からメールにて打ち合わせをしていた巴御前の白塗りメイクと垂髪のかつらが含まれている大鎧姿のリクエストオーダープランの着用体験をしてまいりました。

 

この時には午前が高津商会さんでの巴御前の甲冑の着用体験、午後が時代やさんでのお雛様キャンペーンの十二単の衣装体験でしたが、まずは午前の巴御前の甲冑の着用体験であると言う事で高津商会さんの建物に到着すると2階の応接間に通されてからプランの確認がされてから3階の甲冑が置かれている部屋に案内される事になりました。

 

巴御前の大鎧はリクエストオーダープランの扱いですので、事前にメールで見積もりをしてかつらの採寸表がpdfファイルにて送られて来ますがそれに必要事項を書いて送信する必要があります。 かつらの設定の関係上、3か月前までにメールで予約する必要があります。(かつらが外注でのレンタルの扱いになる為) 巴御前の大鎧は以前、2018年にキャンペーンとして一時的に導入されていましたが、その後、リクエストオーダープランとして体験する事が可能になっています。

 

 

着付けの部屋には大鎧が置かれていて、鎧下着としての鎧直垂や太刀や脇差等も置かれていて見ていましたが確かに、当世具足が用いられる時代とは異なる古式の太刀や脇差になっていて甲冑も大鎧であると言う事で弦走りの革が張られている物が用意されていました。 高津商会さんでは時代行列にも甲冑や衣装等を提供されているので時代行列に絡めての話もしましたが、今年、2022年は少しずつ時代行列も復活されていて近い時期であるのなら2022年5月3日の亀岡光秀まつりへのお手伝いの事も言われていました。 新型コロナウイルスの影響で時代行列の開催が次々と中止になっていますが、2022年に入ってからは少しずつ復活の動きも出ているようです。

 

 

私は過去には時代行列にも多々参加していたと言う事でその話でも久しぶりに盛り上がる事になりました。 高津商会さんがお手伝いされている時代行列で最後に参加した物としては2017年の椎葉平家まつりでしたが、スタッフの方にもその事を覚えられていたそうで遠い所まで良く来て下さりましたとかそのような感じの話もされました。 時代行列への参加は2018年を最後に活動を休止していますが、それでも昔取った杵柄ではありませんが、色々な時代行列の話が出来てこの点では収穫を得られました。

 

 

武将体験の話をすると2016年のNHK大河ドラマの「真田丸」の前後の時期に予約が殺到されていたようでその際には真田幸村の甲冑が人気が出ていて男性の方が多く希望されたのかと言われると女性の方も希望される方がおられたとの事でした。

 

今年、2022年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」ですが、その影響であるのか大鎧系の武将体験の問い合わせが良く来ていると言う事でした。 男性の常連客の場合は高津商会さんと時代やさんの梯子をされる場合が多いのですが、その話は高津商会さんでも良くされていて高津商会さんから時代やさんへの甲冑や小道具類の提供の話もされていて、高津商会さんと時代やさんとでは情報の共有が出来ているのかなと感じさせられました。

 

 

着付けはまずはVネックのTシャツとショートパンツの姿に着替えてから、白小袖が着付けられてその時点でメイクがされる事になります。 メイクがされる前に汚れ止めのタオルが掛けられて白塗りのメイクがされて行きました。 白塗りのメイクは時代やさんのメイクのような歌舞伎的な雰囲気の物では無く、時代行列の姫役や奥方役の方に良く見られるような感じのメイクになっていました。

 

メイクの台の隣にはかつらのケースと前天冠が置かれていましたが、前天冠を見せて頂くと本当に凄い物が用意されていて良い意味で想像していた物と違う物が用意されていた印象がありました。 前天冠は神社系の卸売業者で販売されているような物よりも豪華な物になっていて仏像の装飾品かと言わんばかりに豪華な物になっています。

 

 

メイクが終わると甲冑が着付けられて行きました。 籠手は左右両方で用意されていてスタッフの方に片籠手にされますか、両籠手にされますかと聞かれましたが、源平合戦の時代らしく片籠手の形での着付けを希望しました。

 

高津商会さんの武将体験の場合は通常は女性のスタッフの方が2名の設定になるのですが、この時には衣装の設定が特殊であると言う事で熟練の男性のスタッフの方も1名来られていてその男性のスタッフの方に甲冑の着付けの面での助言もして頂きました。 その男性のスタッフの方も私の事は知っていたようで、私が過去に参加した時代行列の名前を言われて思わず懐かしいと感じてしまいました。

 

 

久しぶりに甲冑、それも大鎧が着付けられて行きましたが、大鎧は流石に重く感じました。 スタッフの方が言われるには時代行列やドラマや映画の撮影用で使われている物で重量の面では軽量化されていると言う事でしたが、確かに甲冑の小札の部分が当世小札になっていたりしていましたがそれでも重かったです。 大鎧の胴が着付けられた時に脇差も帯と一緒に付けられる形になります。

 

軽量化されている大鎧は兜無しの状態で約15kgあると言われましたが、確かに十二単の重量感に似ているかなとも感じさせられましたね。 十二単と違って重量が掛かる部分が異なっていますが、肩や腰と言った所に重量感が掛かっているのかなと思いました。

 

甲冑が着付けられてからかつらと前天冠が付けられましたが、それらの装飾品が付けられて、弓掛けを付けられて、さらに太刀が付けられての甲冑姿としては完成になりました。

メイクの設定

 

メイクは通常のナチュラルメイクも存在していますが、巴御前と言いますか時代祭の巴御前役の方が白塗りのメイクであると言う事でそれを希望しました。 ナチュラルメイクの場合と白塗りメイクの場合では料金設定が異なるようでしたが、折角、その大鎧姿になるのであるのなら白塗りメイクをしたいと思いましたね。

 

最近の女優さんの場合では巴御前役、2005年のNHK大河ドラマの「義経」の小池栄子の巴御前役の場合でも2022年のNHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の秋元才加の巴御前役の場合でもナチュラルメイクですが、どうしても時代祭の巴御前役の白塗りメイクの印象が強いです。

 

 

白塗りメイクはドーランベースの物になります。 時代やさんの白塗りメイクは鬢漬け油を引いての物になりますのでこの点では異なっている所がありますね。 良く言われる所の時代行列の姫役や奥方役に見られるようなメイクの仕上がりになっています。

 

時代やさんのゆか様のメイクとは異なりますが、こちらのメイクも仕上がりが綺麗で流石に時代行列の現場で何度もメイクをされている方の物であるのかなと感じさせられました。 目紅や赤色のアイシャドウも綺麗に入っていてこれぞ女武将のメイクであるのかなと感じさせられました。

 

 

白塗りメイクですので口紅もきちんとした赤色の口紅になっています。 赤色の口紅になりますが、真っ赤の口紅と言うよりは少しくすんだ色の設定でしょうか。 撮影をして頂くと口紅だけが浮いている感じでも無かったのでこの点では良かったです。

 

時代行列の世界ではここまでの再現度のある巴御前にはなれないのでこの場で体験して良かったですね。 時代行列の巴御前役は基本的にはミスコンやオーディションの対象の役柄であるので年齢的な面やその他の面で難しかったですが、現代では武将体験でのリクエストオーダーで対応が可能であるのでそれで体験をさせて頂いて正解に感じました。

小道具の設定

 

高津商会さんの武将体験では本当に色々な種類の小道具が存在しています。 大鎧の場合では箙もありますが、それ以外にも弓矢が用意されていたり、薙刀が用意されていたり、軍扇が用意されていたり、鞭が用意されていたり等で至れり尽くせりの小道具を用意して下さります。

 

小道具類の充実振りに関して言うのであれば高津商会さんが元々は演劇や映画の小道具を貸し出される業者として創立されただけあってこの点での強みが多々あるのかなと感じさせられました。

 

 

長柄物の武器系の小道具は薙刀にするか長巻にするかの希望まで聞かれました。 時代祭の巴御前役の方と言われるとどうしても薙刀の印象が強かったので薙刀を希望しましたが、長巻もどのような物であるのか見たかったですね。

 

ちなみに、当世具足系の武将体験の場合は薙刀や長巻の代わりに槍が用意されて、他にも軍配が用意されたりと言った感じで小道具類が充実していて、手ぶらで武将体験をしても作品としてはきちんとした物が仕上がると言う印象が感じさせられました。

自由撮影

 

撮影はスタッフの方に構図を指導されてながら進められて行きます。 背景としては2種類用意されていて、1種類目の龍が描かれた壁画の所での撮影が終了してからは2種類目の壁代の背景での撮影が開始されて行きました。 薙刀を構えての構図や太刀を抜刀している構図等色々な構図で撮影出来る所が魅力的です。

 

薙刀も持って構えているだけの写真以外にもカメラに向けて刃を向けている写真の撮影をして頂けるのが流石は衣装体験や変身体験のスタジオであるのかなと感じさせられます。

 

 

特に太刀を抜刀しての構図は現在では時代行列の世界では一種の禁じ手とされている事もあってこう言った衣装体験や変身体験のスタジオ撮影でしか出来なくなっている事もあって貴重な体験になりました。

 

ちなみに写真の撮影は手持ちのデジカメやスマートフォンでして頂けます。 構図の指導をして頂いてそれで手持ちのデジカメやスマートフォンで撮影をして頂いてデータとして残るので費用対効果の面ではかなり良いのかなと感じさせられました。

 

自由撮影とありますが、スタッフの方のスタジオ撮影と自由撮影の中間のような位置付けでしょうか。 自由に構図を作ると言うよりはスタッフの方に構図を指導されての撮影になりますので変わった構図にはならずに安定した構図での撮影になりました。

 

 

写真の撮影の時にはデジカメでの撮影を多めに、それでiPhoneでの撮影も少しして頂きました。 通常、衣装体験や変身体験の場合はデジカメでの撮影が可能な限りではデジカメを優先して使って頂いていますが、この時には時代やさんのゆか様に撮って出し的に巴御前の大鎧姿を見せたかった事もあってiPhoneでも撮影をして頂いた形になります。 時代やさんにも巴御前の大鎧姿をリクエストオーダーされる方もおられると言う事で構図の参考として写真を見て頂いての情報の交換が出来た形になりました。

 

壁代の場所で色々な構図を作って頂いて撮影をして頂きましたが、1か所の背景に対して15分の撮影時間であると言う事で15分撮影をして頂いての巴御前の大鎧姿の甲冑の着用体験が終了する形になりました。

まとめ

 

巴御前の甲冑の着用体験は高津商会さんのツイッターで2018年にキャンペーンとして発表された時から予てより体験してみたいと思っていた物ですが、4年越しの願いが叶った形になります。

 

2009年2月以来、かなり久しぶりに大鎧を着用しましたがとても重かったです。 大鎧の着用体験は時代行列での着用も含めても6回目でしたが、箙や弓矢や薙刀まで持っての撮影は初めての体験でしたので重量感の面でもかなりの物がありました。

 

それでも時代行列やドラマや映画の撮影用で軽量化されているとの事でしたが、当世具足と比較をしたら重い物になっています。

 

2022年の現在はリクエストオーダープランとして存在していて、かつらが外注でのレンタルになる絡みでかなり早い時期からメールでやり取りをする必要がありますが体験する事は可能な状態になっています。

 

女武将、こちらの記事では2022年のNHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」を意識した巴御前の大鎧姿の甲冑の着用体験でしたがその影響でと言う事ではありませんが女武将を意識した甲冑の着用体験のキャンペーンを再度出して頂きたいと思っています。